G1ホース三姉妹

82年、暮れの有馬記念はG1ホース三姉妹の次女(783)が乗り替わり2戦目のペリエの好騎乗もあって昨年の秋華賞に続く2つ目のG1タイトルを獲得した。反面、今年の秋華賞馬である3女(792)は調子落ちで出走できず、また、昨年の春秋の天皇賞を連覇した長女(764)はいつものように逃げが打てず惨敗、しかも、レース後に骨折が判明。全治半年と診断され、凱旋門賞挑戦がかかる宝塚記念の出走は微妙となった。

勝った次女(783)は気性難コメントの出た馬で、レースっ振り、成績とも本当に「気ムラ」な馬なのだが、おそらく3頭の中では一番強いのではないかと思う。秋華賞を勝った時の出遅れて殿からのレースになったと思ったら、引っかかって向正面では一気に先頭に踊り出て、直線さらに差を広げるというメチャクチャなレースっ振りは、見ていて痛快ではある。本当はこんな馬の子がダービーでメチャクチャなレースっ振りで勝ったりすると嬉しいのですが・・・。

で、すっかりこの3姉妹の影に隠れてしまったのが、たとえば白毛クンJr(774)であり、かつての6連勝クン(785)。白毛クンJr(774)は札幌記念3着から秋緒戦の毎日王冠2着と、ここまではまずまずだったが、天皇賞は単勝60倍の人気薄で殿負け、さすがにジャパンCは荷が重かろうと思い、父の白毛クン(703)が2着したこともあるダートの方に出して見たが、ペリエをもってしても13着に惨敗。このジャパンCダートには、最近藤枝さんにお任せにしたらすっかりダート専門になってしまった6連勝クン(785)も出走していて、こちらは6着と微妙な着順。ただ、ダートを使い出してから印が付くようになってきたので、2年ぶりの勝利も近いかも？

故障と付き合いつつも相変わらずマイペースなのが、短距離路線の善戦マンの彼(766)で、春に高松宮杯と安田記念でともに3着のあと、屈腱炎の放牧明け緒戦となったマイルCSでは先行して4着に粘っている。どこかであと一枚ラッキーを引けば十分G1を勝つポテンシャルはありそうだけど、もう明けて7歳。今年は短距離G1皆勤で行きたいところ。

もう一頭古馬で注目しているのが故障からの復帰後6戦5勝でようやくオープンまでたどりついた芦毛のアンバーシャダイ産駒(784)。ここまで11戦7勝、3着2回、4着1回、競争中止1回と、地方競馬でよく見るじっくりとクラスを上げてくる馬のような成績。この手の馬って、オープン挑戦緒戦で通用すればいいけど、そうでないと結局弱的相手に強かっただけの馬に成り下がってしまうので、次走の選択には気を使うところ。

ちなみに肝心の明け3歳牡馬はというと、とりあえず期待がかかるのは朝日杯で1番人気だったこの馬(805)。もっとも朝日杯は1番人気で12着と惨敗だったけど。ただいちょうSで東京のマイル戦1.34.4というタイムは2歳のこの時期としては、ダビスタ的にはまずまずじゃないかな、と思う。早熟じゃないのが長い目で見ると楽しみだけど、ダービー未勝利生産者としては不安。ま、朝日杯は重馬場が響いたのだと思おう。明け3歳にはもう一頭、1月1週目の中山でオープン入りした馬(802)もいて、こちらもやはり成長型は普通。3歳春の時点ではオープンに混じると一枚落ちるんだろうなぁ。

一応、明け3歳牡馬には早熟の馬も1頭だけいます。こんな成績の馬(803)ですが・・・。