あ、 間違えた。

今年の3歳牝馬の中の1頭の話。
1月に未勝利勝ちし、2月に2勝目を挙げたあと、体調を崩し桜花賞はトライアルからパス。
不良馬場だったスイートピーSで殿から2着に食い込み、オークスは出走権を取った。
前走に続いて、オークスも道悪競馬だったが、前走のようには直線伸びれずというか、前が止まらずというか、結果は9着。

牧場でのコメントは「スピード」「早熟」ついでに「気性悪」で、そもそもオークスに向くタイプでは無いけど、予想印も「－－－－－」だったから、そもそも能力が足りなかったんだろうね。

ちなみに、成績を良く見たら、2歳の2月に入厩して以来、一度も放牧に出してなかったので、秋に期待を込めて休養を取らせました。6月の2週目のこと。

早熟なのでいずれにせよ3歳勝負のつもりでした。放牧明けて8月に1戦叩いて3勝目を挙げて、9月のトライアルで出走権を取って秋華賞に出られれば・・・と。血統的な背景もあって、そこそこ走ってくれれば繁殖に上げてもいいのかな・・・などと思ってました。

実は、逝ってしまった無敗のダービー馬(933)の唯一の全妹だったのですね。

母(794)はこれまでG1ホースを4頭輩出し、産駒のG1勝ちは14個。3頭が繁殖牝馬として、1頭が種牡馬として牧場に戻っています。しかし、その母も3年前に死亡。無敗で逝ったダービー馬と同じ配合の馬は、今回取り上げた彼女(944)だけなのです。そんな彼女の競走生活ですが、意外な形で幕を閉じました。姉とはまた違った形で。


それは、そろそろ牧場から厩舎に戻そうかな、と思った7月1週目のことでした。

画面が、牧場にいる彼女(944)に変わったところで、体重をまずチェック。オークスの時に細化していた馬体も十分に戻った様子。むしろ帰厩後、重め解消のために調教を強くしすぎて、早めに仕上がりすぎてしまうのも怖い。というワケで、十字キーを一つ下に叩いて"入厩"をクリッククリック。すると、画面には牧場長の意外な言葉が・・・

「そうですか残念ですが仕方ありません」


しばし目が点に・・・。

言われて見れば、放牧に出したのはオークスの翌週ですから、6月2週目です。ですから、帰厩は最短でも7月2週の宝塚記念の週。7月1週目に帰厩させようとしちゃぁダメですよね。

というワケで、引退させるつもりの無かった馬を間違って引退させてしまいました。実は初めてじゃ無いんですけどね(2004年9月9日参照)。

というワケで能力的な見切りが出来ないまま引退させてしまったので、ひとまず功労馬牧場に入れておきました。正直どうしようか悩んでます。彼女(915)や彼女(918)もそろそろ引退が近いですし。ま、来年3月まではゆっくりすごしてもらいましょう。