隊員NO.2りかで~す(^_^)v/
「天災は忘れた頃にやってくる」という有名な言葉があります。 一般には物理学者・
寺田寅彦の言葉として知られていますが、 最初に文字にして広めたのが、寺田の弟子に
あたる片山津出身で大聖寺で育った雪の科学者・中谷宇吉郎(1900~1962)であると
言われています。
しかし加賀市観光ボランティア大学第15回講座でいただいた資料「藩史略年表」を見ると、
江戸時代の大聖寺には「天災は忘れる前にやってくる」と思えるくらい、次々と天災が
襲いかかっていたことが分かります。
そしてそれは「地震・雷・火事・おやじ」ではなく、「地震・洪水・火事・ききん」だったようです。
大聖寺では江戸時代に、資料にあるだけでも次のような災害が起こっています。
1640(寛永16)年10月10日 大聖寺に大地震、町屋・人馬の被害拡大
1671(寛文 5)年 7月 4日 大聖寺川大洪水
1672(寛文 6)年 6月 2日 大聖寺川大洪水
1681(天和 元)年 7月 領内飢饉、この日までにの餓死者2587人
1701(元禄14)年 8月18日 大聖寺川大洪水
1707(宝永 4)年10月 4日 金沢・大聖寺に大地震
1712(正徳 元)年10月 4日 凶作のため、正徳の大一揆(~9日)
1723(享保 8)年 8月10日 大聖寺川大洪水
1729(享保14)年 4月29日 大聖寺大火、400軒余焼失
1758(宝暦 8)年 2月20日 大聖寺大火、200軒余焼失
1760(宝暦10)年 2月 7日 大聖寺大火、1252軒焼失
1768(明和 5)年 5月29日 大聖寺川大洪水
1773(安永 2)年 7月11日 領内大洪水、田畑流失
1783(天明 3)年 7月11日 大聖寺川大洪水。大凶作、餓死者多数
1796(寛政 8)年 4月 6日 大聖寺火災、121軒焼失
1799(寛政11)年 5月26日 金沢・大聖寺に大地震、藩邸内の土蔵倒壊
1820(文政 3)年 6月 8日 大聖寺川大洪水
1839(天保10)年 9月 凶作により年貢収納不能
1862(文久 3)年 5月20日 大聖寺川大洪水
6月の加賀市観光ボランティア大学第5回講座のときに、大聖寺には熊坂谷断層が走っていて、
記録によれば、111~112年周期に大地震が起こっているというお話も聞きました。
1940(昭和15)年に大聖寺沖地震(マグニチュード7.0)が起きています。十分な備えが
必要ですね。それから、先日大聖寺で火事があって、なくなられた方が出ました。
いよいよ冬を迎えます。みなさ~ん、くれぐれも「火の用心」をしましょう!