隊員NO.4まこで~す(^_^)v
加賀市観光ボランティア大学第2回講座 「加賀海岸の自然と蓮如の里」で
北前船の歴史を今に伝える瀬越町の白山神社を見学させていただきました。
瀬越は橋立や塩屋とならんで北前船主が多くいたところです。
1888(明治21)年には、瀬越に11人もの北前船主(橋立29人、塩屋14人)
がいました。中でも広海二三郎と大家七平は、明治期に橋立や塩屋の
北前船主をしのぐ大活躍をしました。また角谷甚太郎、角谷甚吉、
板谷吉五郎などの船主も大きな力を持っていました。
この瀬越白山神社は、瀬越の北前船主たちがたくさんの船絵馬を寄進した
ことで知られています。そしてその中の多くが、現在橋立町にある
「北前船の里資料館」に展示されています。
また境内には北前船主が寄贈した石碑も数多くありました。下の写真の石碑には、
廣海二三郎が設立した「広海汽船」の乗組員の名前が記されていました。
江戸時代の末期、大聖寺藩は大変な財政難に陥っており、瀬越や橋立の北前船主が
多額の政治献金をして救ったといいます。大家家は1851(嘉永4)年には
御用金530両、1867(慶応3)年には4200両を大聖寺藩のために用立てました。
そのことと関係があるのか、大聖寺藩14代藩主前田利鬯(としか)が神社の鳥居の
題字を書いています。
さらに、瀬越の北前船主は大聖寺藩の宗家金沢藩とも関係が深かったようで、
金沢前田家の家紋が描かれた石碑がいくつもありました。
本殿の前に置かれた狛犬は「あ、うん」ととっても仲が良さそうでした。
「あ」と口を開けた犬の下には子犬がだっこされていて、すごくかわいかったですよ!