隊員NO.4まこで~す
加賀市よりわたしたちが通う大聖寺実高に、とってもユニークな調査報告書を
ご寄贈いただきました。この報告書の名前は、『かが風土記~見て、歩いて、学ぶ旅~』
です。ふつう民俗調査報告書っていったら、とっても堅苦しいイメージがあります。
でも、この『かが風土記』はB5版のハンディサイズで、おもわず手にして
加賀市の街を旅したくなるような本なんです。
←加賀市ホームページより
『かが風土記』は、観光案内もかねた民俗調査の報告書で、知識を深めながら、
まち歩きを楽しむことができるように工夫されていて、従来の報告書とはまったく
イメージが違います。この民俗調査は、加賀市の生活文化を特徴的に物語る3つの
地域(大聖寺旧城下町、山代温泉、東谷)において、平成19年度から23年度にかけて
行われたそうです。特に、旧城下町にまつわる調査は、大聖寺藩士たちが語った
怪談を集めた『聖城怪談録(せいじょうかいだんろく)』に取材し、新しい視点で地域の
民俗を探っています。監修は、国際日本文化研究センター所長・小松和彦先生です。
そして本の主な内容は、
『かが風土記~見て、歩いて、学ぶ旅~』目次(←クリック)
◇「城下町大聖寺と怪談」・・・1799(寛政11)年につくられた『聖城怪談録』に
記録された大聖寺にまつわる48の怪談話について、「大聖寺町絵図」・
「天明六年大聖寺絵図」とセットでわかりやすく紹介されています。
◇「山代温泉の昭和旅行」・・・今からおよそ50年前の山代温泉の様子や人々の
くらしぶりが、聞き取り調査をもとに見事に再現され、読み応えがあります。
◇「加賀東谷の民俗をめぐる」・・・東谷地区での山岳エコツーリズムと民俗文化を
学ぶ記録がまとめられています。炭焼きや焼き畑で生活した山の人々の営みを
知ることができます。
◇「深田久弥の山々を歩く」・・・『日本百名山』の著者・大聖寺町出身の深田久弥の
原点ともいえる地元の美しい山々が紹介されています。
加賀市図書館で自由に閲覧できるそうですよ。皆さん是非一度手にとってご覧ください!!