実高ふれ愛隊臨時隊員・みきで~す
9月29日(日)、いよいよ待ちに待った『敷地物狂』の580年ぶりの里帰り公演が
行われました。関係者のみなさんの思いが通じて、最高の秋晴れです。
午後1時の開場とともに、あっという間に用意された座席が埋め尽くされました。
シャトルバスも運行されて、次々と観覧される皆さんが菅生石部神社へとやっておいでます。
わたしたちは、来場された方への座席誘導係をさせていただきました。
「白いチケットをお持ちの方は、背もたれにシールのないお席にお進みください!」
一度に本当にたくさんの方がおいでたので、びっくりしました。
午後2時、開演の時間です。加賀市教育長旭直樹さんのごあいさつ、フリーエディター・
八代有子さんの解説の後、「復活能『敷地物狂』と里帰り公演」をテーマとした対談が
行われました。パネラーは、天野文雄氏(大阪大学名誉教授)、竹田真砂子氏(作家)、
猪俣宏治氏(国立能楽堂企画政策課長)のお三方でした。
『敷地物狂』の世界をつらぬく「向去却来(こうこきゃくらい)」についてや、
今も昔も変わらぬ「母の子への思い」「子の母への思い」が劇中に色濃く表現されている
ことについて、お話を聞くことができました。
そして午後3時から約1時間半にわたって、能『敷地物狂』が上演されました。
とっても静寂な雰囲気の中、580年の歳月を経て、いろんな方々の思いがこもった
鼓や笛の音が菅生石部神社に響き渡りました。
なにか歴史的な時間と場所に立ち会ったようで、すごく感動的でした。