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プロ不在の時代/あまりにずさん…医の倫理どこへ?採血器具、相次ぐ使い回し

2008-06-05 22:16:03 | ニュース
「先生」はもういない・・・。











あまりにずさん…医の倫理どこへ?採血器具、相次ぐ使い回し(抜粋)
6月4日 産経新聞

医療現場で複数の患者に1つの採血器具が使い回しされている実態が

相次いで発覚し

少なくとも11府県で使い回しが行われていたことが

4日、厚生労働省の調査で分かった。

採血器具の使い回しは

肝炎など感染症が広がる危険性もあり

専門家らは医療機関の認識の甘さを指摘する。

厚労省では6月下旬をめどに全国的な実態をまとめたいとするが

使い回しがどこまで拡大するかは不透明。


<問題の器具>
①主に糖尿病患者の血糖値を測る際に、指先などに針を刺して微量の採血をするために使用する
②ボタンを押すと器具本体から針が飛びだす構造で
③個人利用に限られている
④厚労省によると8社から23製品の同型器具が販売されている


<厚労省が全国調査に乗り出すきっかけとなった島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」で問題になった器具>
①1つの本体に針が6本セットされ
②使うたびに手動で新しい針に切り替える構造だが
③同クリニックでは

「自動的に切り替わると思った」

として針の交換をしていなかったことが判明

④島根県の調査では、使い回しのあった1カ月間で37人に使用されたことが分かっている


針の使い回しは、肝炎など感染症のリスクがあることは医学の常識。

取り扱い説明書はもちろん

器具本体に赤く

「複数患者使用不可」

と書かれていた。


<発覚した事例>
①ほとんどは、針の交換はしていたものの、同じ器具を使って異なる患者の採血をしていた
②しかし、器具は肌に触れるため
③前の患者の血液が本体部分に付着した場合には感染の危険もある


<関係者>
「仮にアルコール消毒したとしても、ウイルスの死滅は保証されない」


<高知県>
看護学校の演習で使い回しが発覚


<厚労省>
「健康相談などのイベントでの使用も考えられる(使い回しが広く行われている可能性を懸念する)」


<医療機器メーカー「ニプロ」(大阪府)>
「(こうした使い回しの実態について)添付文書に注意を促す記載をしていた。注意喚起の責任はしっかりと果たしてきたのに」


<益田市のクリニック>
「説明書を読んでいなかった。使い回しをやめるよう求めた厚労省の通達も知らなかった」


だが、医療機関の感覚としてはあまりにずさん。


<厚労省幹部>
「信じ難い」


医療現場の一部からは

使い回しができないよう器具自体の構造を変える必要があるとの声も上がる。


<医療ジャーナリストの和田努さん>
「使用説明書を読むのは常識で、それを見落としたとしたら言語道断。職業的な慣れからきたのか、倫理性が疑われる。行政による再三の注意喚起も必要だが、地方医師会による連絡の徹底も求められる」











広島では











器具の使い回し新たに1500人(抜粋)
2008年6月5日

福山市は4日

市民病院付属神辺診療所での診察や

主催した健康チェックイベントで

採血器具の本体を

「計約1500人に繰り返し使用していた」

と発表した。

いずれのケースも

「針は1人ずつ交換」していたが

器具本体を続けて使っていた。

神辺診療所(神辺町)では

2006年3月から07年7月まで

糖尿病の患者ら291人に使用。

肝炎ウイルスの保持者がいたか否かは

調査中という。


<ローズアリーナ(緑町)>
①04、05年の10月に計4日間開いた「健康ふくやま21フェスティバル」では
②健康チェックで血糖値測定を希望した約1200人に使った
③合併前の旧内海町が1999年2、3月、町内で開いた糖尿病予防教室では
④約30人を採血
⑤健康チェックと糖尿病予防教室で採血した計約1230人は特定できないという
⑥市は該当者や相談者に、肝炎ウイルス検査を促す











健康チェックで

「不健康」

になったかもしれません。











<採血器具使い回し>県立三島・南宇和病院など3施設で799人に複数使用 /愛媛(抜粋)
2008年6月4日

県は3日

県立三島病院(四国中央市)
県立南宇和病院(愛南町)
愛媛大医学部付属病院抗加齢センター(東温市)で

「同様の複数患者使用が行われていた」

と発表し陳謝した。

複数使用の可能性がある人数は

799人に及び

県は各病院にカルテなどに基づく患者特定と検査の呼び掛けを指示した。

また県内約1000カ所の病院、診療所などをすべて調べ

結果を国に報告する。


<看護師からの聞き取り>
①現在のところ、三島病院では06年6月末までに9人
②南宇和病院では先月27日までに52人が
③それぞれ複数患者間で器具を使用した可能性がある
④愛媛大は06年2月中旬~今年5月、抗加齢ドック受診者の一部738人に複数間で使用
⑤また松山市にあった県の健康増進センター(06年度末廃止)でも01~02年度、複数患者に使った可能性があり調べている


<器具>
①針交換式で
②両県立病院は針の根元カバーの消毒もしていたが
③カバーが肌に触れるため感染が起きる可能性も否定できない


<メーカー>
複数患者に使わないようシールを張り、説明書にも明記しているが守られていなかった。


06年3月

厚生労働省が各都道府県に

「複数の人に使用させないよう通知した」が

県は

医師会や
薬剤師会などに

通知したものの

病院には直接通知していなかった。


<県>
「医師会などへの通知が通常の対応。また医療機関が説明書通りに使うのが前提。だが県にも甘さがあったと言われれば否定できない」


松山市保健福祉部は同日

同市急患医療センターで

採血器具の不適切な使用があったと発表した。

針は毎回交換していたが

本体部分は同じものを使っていた。

05年6月以降

小児科や内科を受診した

0歳~73歳の男女のうち

最大で34人に使用した可能性があるという。

カルテなどから対象者を調査すると共に

肝炎などの血液検査を呼び掛けている。











先生と呼ばれた職業がある。



政治家
教師
医者

なんかが「それ」。



もちろん「先に生まれた」と言う意味ではないだろう。



尊敬の念を持って

呼ばれてきた。





その全ての職業で

「カタストロフィが起きている」。



「価値の暴落」だ。



ステイタスは限りなく低くなり

悪い事をしなければ

収入が低いなんてことも増えてる。

(政治家さんはもともと金持ちが多いからいいんだろうけどね)



そして、何より

「志が低い」。



ステイタス
収入




その3つの内、何に対して

「人々が敬意を払ってきたのか?」



考えるまでもない。



そして

その「志の暴落」は止まらない。



経済なら

「大恐慌を起こすほど」だ。



彼らの仕事という面から見れば

過去、彼らは

「プロ」

であった。



一般の人が持たない

「独自のテクニック」

を駆使し

優秀な仕事をしてきた。



しかし

今や

その仕事ぶりにも

「疑問符がつく」ようになってしまった。



仕事と理念。



社会人として生きるために必要な「両輪」を失った

「彼らの自転車」は

もはや走ることはないだろう。



「モラルがない」というが

それ以前の問題だ。












もはや「プロ不在の時代」は始まってしまったのだろう。
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