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くさいものにはフタ

2006-12-29 00:26:03 | Weblog
埋めればいいってもんかねえ。







地下50mより深く埋設へ 解体原子炉などの廃棄物(抜粋)
2006年12月25日(月)共同通信

原子炉の解体や

再処理工場の操業で発生する

「比較的放射能レベルの高い」廃棄物について

総合資源エネルギー調査会小委員会は25日

「地下50メートルより深く埋めて処分」することや

「廃棄の記録を国が無期限に保管する」ことなどを盛り込んだ

報告書案について

大筋で合意した。

次回にも修正案をまとめ

「国民の意見募集を経て確定」する予定。

対象の廃棄物は

「原子炉を中に収納する圧力容器や制御棒など」で

一般の低レベル廃棄物よりやや放射能レベルが高い。







「廃棄の記録を国が無期限に保管する」

こともダイジだけど

問題は「メンテナンス」できるのか

ってことだと思うよ。



「地震大国のニッポン」ですからねえ。

一般的に「地下は地震に強い」

とは言われてるものの

「絶対は無い」!

しかも「大地震」が予想されてる状況だし。

「穴が開いて漏れた」は最悪!

公害訴訟になった「六価クロム」も

地下から染み出して被害を広げた。

この毒性物質は

皮膚につくと皮膚炎や腫瘍の原因になるだけでなく、発ガン性の疑いもあるとされる。六価クロムは気化しやすいため、消化器官や肺・皮膚などからたやすく吸収される(ウィキペディアより)。

というもの。



地下は「安全」じゃない。



しかも



「一度汚染された土地」は

すぐ元には戻らない



「埋めてしまえば知らん顔」じゃあ通らない。









「もんじゅ」後継、研究開発本格化 高速増殖原型炉(抜粋)
2006年12月28日(木)

「文科省と経産省、電気事業連合会など」は27日

福井県敦賀市にある

「高速増殖原型炉”もんじゅ”の後継となる実証炉」について

来年度から研究開発を本格化すると発表した。

概念設計を15年までにまとめる方針だ。

<国の計画>

 ○実証炉の建設を25年ごろに想定
 ○高速増殖炉は「核兵器にも使われるプルトニウムを燃料」としており、プルトニウムを取り出しにくくすることなどが課題

<両省>

 ○もんじゅの研究開発
 
  ①動力炉・核燃料開発事業団(現原子力機構)が研究開発の主体
  ②メーカー5社(日立や東芝、三菱重工など)が設備ごとに分担

   →各社の研究開発が重複するなど無駄が生じ、全体を見渡せる技術者が育たないなどの弊害

 ○今回の実証炉
  
  ①中核メーカーが新会社設立
  
   →責任と権限が集中する

<文科省 中村・原子力研究開発課長>
「(もんじゅでは)メーカー全体の技術力を底上げする意味もあったが、今後はできるだけ効率よく進めていく」


<もんじゅの事故>
95年のナトリウム漏れ事故で運転を停止。

原子力機構は

「08年5月ごろの運転再開」

を目指して復旧工事を進めている。

事故原因となった

「温度計の設計ミス」

を見落とした

「動燃の研究開発体制が問題」

になるなどした。





「廃棄物の処理」のハナシが浮上するのも

「開発」が進んでることと

ムカンケイじゃないと思う。

でも、「廃棄物」だけじゃない。

本体が一番キケンだ。







玄海原発2号機で放射性物質漏れ、燃料棒に微小な穴(抜粋)
2006年12月26日(火)

佐賀県玄海町の九州電力玄海原子力発電所2号機(加圧水型軽水炉、出力55万9000キロ・ワット)で今月

「放射性物質の漏えいが確認」され

九電は26日

「燃料棒にピンホールと呼ばれる微小な穴が開いていた」

ことが原因と発表した。
 
「周辺環境に放射能の影響はない」としている。







同じ「玄海原発」。







弁から冷却水漏れか/玄海原発、環境へ影響なし(抜粋)
2006/11/12

九州電力は12日

定期検査中の玄海原発4号機(佐賀県玄海町、加圧水型軽水炉、118万キロワット)で

「加圧器の圧力を調整する弁の出口温度が上昇した」

と発表した。

「加圧器からの高温の1次冷却水が、何らかの原因で漏れた」

ためと考えられる。

外部への放射能漏れなど

「環境への影響はない」という。

加圧器は原子炉格納容器の中にある。

漏れ出したとみられる冷却水は微量。

格納容器外に漏れていない。


<九電>

11日午後

弁の出口温度が上昇。

同日夜

「通常の温度を30度以上超える73度」に達した。

加圧器と弁の間の元弁を閉めると

「12日にはほぼ通常温度」

に戻った。

出力を下げ、原子炉を停止して点検する。


4号機は今年8月からの定期検査を11月上旬にほぼ終了

調整運転中だった。







続報。








玄海原発:4号機、通常運転に復帰 経産省検査終える /佐賀(抜粋)

玄海原子力発電所4号機が

経済産業省の検査を終え

「15日から通常運転に復帰」したと発表した。

調整運転中だった同11日

1次冷却水の蒸気圧を調整する

「加圧器逃がし弁」に

「異物が付着して微量の蒸気が漏れていた」ため

原子炉を停止し、詳しく調べていた。

毎日新聞 2006年12月19日






ということ。



「玄海原発での事故」

 ①2号機 

  燃料棒に微小な穴
  →放射性物質の漏えい

 ②4号機 
  
  異物が付着
  →微量の蒸気漏れ
  →弁の出口温度が上昇(通常の温度を30度以上超える73度)



頻繁に事故が起きてる。

しかも、「異物が付着」して

「微量の蒸気漏れ」だけで

「通常の温度を30度以上超える73度に温度上昇」

って、「ほとんど倍」じゃん!



こんな「デリケート」な代物を

「ちゃんと扱えるのか」

ってハナシです。



「環境への影響はない」からいい

ってことにはならない。

今回は運良く「影響が無かった」だけ。



「もんじゅ」の事故では

「拙い対応」で被害を広げ

2004年8月の「美浜原発事故」では

「5人が死亡」してる。



「対応も拙ければ」

「事故も起きる」

それが「原発」。

こんなに事故が起きているにもかかわらず、

「玄海原発」では

新たに「プルサーマル」を計画してます。



計画了承による「交付金」で県が潤ったり

電力会社の「利得」が大きい。






原発事故「2次損失」に賠償請求へ 日立に中部電など(抜粋)
2006年12月27日 朝日ドットコム

中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)と

北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)が

「日立製作所が設計・製造したタービンの損傷事故で運転が停止」

している問題で

両社は26日

「代替運転している火力発電所などの燃料費との差額分など”2次損失”」についても

「日立の負担を求める」方針を固め

損害賠償に向けた協議の開始を申し入れた。

発電所事故で

「メーカーに2次損失の賠償まで求めるのは異例」で

日立の経営に大きな影響を与える可能性もある。


浜岡5号機は今年6月から

志賀2号機は同7月から

運転を停止。

その代わりに

燃料費が高い

「火力発電所の稼働増」で

電力需要を賄っている。


<損失負担(両社の試算)>
 ①損失の負担割合については今後の協議
 ②2次損失額概算(今年度末まで停止した場合)

  中部電 1050億円
  北陸電 130億円程度

  ※ 原油価格の上昇で火力のコストが上がっていることも影響


<北陸電 室崎執行役員>
26日「株主や地域に対する説明責任もある」
 →賠償請求の必要性


<中部電 幹部>
「原油高の影響まで日立に負わせるのは困難」
 →損害額が1000億円と北陸電に比べ、巨額なため


<中部電 三田社長>
「請求額も含め日立と協議したい」


<日立側 関係者>
「前例がなく、考えてもみなかった」
 →電力会社との共同調査では「当時の知見では予見は困難」とされていた


<日立>
今期、補修費用分として

350億円の引き当てを決め

「550億円の当期赤字に転落」

する見通し。










浜岡原発の事故(5号機タービン羽根破損)は

「今年の6月」に起こってる。

「原油価格の上昇で火力のコストが上がっている」とはいえ

たった半年、「原発の1基が未稼働」なだけで

「1050億円」

の損失。



1ヶ月に「180億」の損!



最近、いろんな事故で

億単位の賠償額が話題になるけど

ソニーの電池でも

「510億」

半分だ。

いかに「巨額」なのかが分かる。



原発のウラに「巨額マネー」あり。



でも



そのリスクも「巨大」。



モスクワの墓地内には

大爆発を起こした「チェルノブイリ事故」で

「犠牲となった消防士が埋葬されている記念碑」が

あるらしい。







でも、本当の墓標は「チェルノブイリ原発」そのものだ。



そこは今でも「生命の存在」を禁止されている。
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