近くて遠い昔!?『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』(2007年4本目)


キレイでした~!!吹石一恵!!
ソバージュヘアーと80年代メイク似合いすぎ


オレのようにこの時代をリアルタイムに経験した人なら、
広末より、この吹石一恵の80年代メイクに参ったのではないだろうか?

もともと眉が太い女優だけど、この時代のメイクは本当に彼女に似合う!
普段の彼女には何も感じないけど、これには本当にビックリ

もう一人のボディコンギャル役の伊藤裕子も1990年当時は16歳。
当時の雰囲気を知ってる年頃とJJのモデル出身というキャリアから
見事な着こなし。とさかヘアーでいい味出してました~



面白かった~!!

『三丁目の夕日』『フラガール』と昭和30年代をモチーフにした映画が
団塊の世代を中心に大ヒットした最近の日本映画だけど
この映画の舞台になったのは
1986年11月から1991年の10月までのバブル期と呼ばれた時代が
終焉に向うきっかけになった1990年。

そんな大昔ではなく、
「あ~もうこんなになるんだ~」
と懐かしく、ちょっと切なくなる微妙な昔・・・17年前の話。

これは『三丁目の夕日』以上にモロにオレの時代の映画だよ~。

そういえば、映画の中のCGで再現された工事中のレインボーブリッジは
あの『三丁目の夕日』の工事中の東京タワーのパロディだろうか


別にバブルの恩恵をモロに受けたわけじゃないけど
この時期はオレにとっても恋も仕事も青年期のピーク。
間違いなく人生の中ではハイテンションの時期であった。

その後の『失われた10年』と呼ばれる時代から現在に続く時間を含め
この光と影のコントラストの激しい時の移り変わりの波を
まともに喰らった世代としてこの映画を観た。


他の世代の人の目にどう写ったのかわからないけど
とにかく面白くてしかたなかった。
というかツボにハマリまくり

プリンセスプリンセスの『ダイヤモンド』や
ミュージック・ファクトリーの『gonna make you sweat』
ボーイズ・タウン・ギャング『君の瞳に恋してる』
など当時の音楽。

そうそう、あの健康飲料『鉄骨娘』のCMも懐かしかった。
あのCMに出ていたモデル出身の鷲尾いさ子って今どうしてんだろう??


次々でてくる80年代中期~90年代初頭を思い出させる映像に
もうひたすらウケまくり。

お立ち台とVIPルームが特長のディスコ。
ボディコンファッションはもちろんのこと
エルメスのスカーフ、ティファニーの『オープンハート』
男性のアルマーニのダブルスーツや紺ブレにグレーパンツ。
当時は幻のデザートだった『ティラミス』
『ポケベル』やステイタスシンボルだった大きな『自動車電話』(ケータイじゃないよ!)
まるで『ハートカクテル』か『トレンディドラマ』に出てくるような
ロフト付きの部屋
初代ゲームボーイ

それから洗濯機の広告のキャッチコピーに出てくる『ファジィ』って単語。
これも、もう死語だよな~。


当時デビュー直後でまだタレントの卵だった飯島直子、
AVでデビューする前(?)のディスコクイーンだった飯島愛のW飯島が
当時の雰囲気のメイクと衣装で登場したり、
六本木が似合うサッカー選手ラモスが出てきたりと
もう小ネタ満載!
あともう一人、トゥナイトで当時一世を風靡した荒木師匠を
ディスコのシーンに特別出演させたら完璧だったよ。

この映画はそんなバブル時代を背景に、
親子愛をを描いた思い切り笑えるラブコメディ。

なにしろこの映画を作ったのが
『私をスキーに連れてって』(1987年)
『彼女が水着に着替えたら』(1989年)
『波の数だけ抱きしめて』 (1991年)

の三部作を作って当時の若者のライフスタイルに多大な影響を与えた
ホイチョイ・プロダクションとなれば、
もう一度時空の壁を飛び越えてオジサン、オバサンになった
オレたちの心を鷲掴みにしても不思議ではない。

それとこの映画で大きな役割を果たしているのが『ケータイ』
ケータイと広末の取り合わせというと『iモード』

彼女がケータイの機能をいろいろ説明するシーンは
あの当時のドコモのCMを覚えている人なら笑えるシーン。
ホントにiモードも進化したよね~
(これも計算しての演出だと思うけど・・・これもウケルのはオレ世代か)

これだって1999年だからすでに一昔前なんだよな~
だいたい今時『iモード』なんて言葉は日常会話でもう使うことはないし

あ~
もう月日のたつのの早いこと早いこと


『土地は必ず値上がりする』という土地神話に支えられた
泡のように中味のない経済だから『バブル経済』と呼ばれるそうだけど
その時代を生きた人間は決してみんながみんな『泡』ではないと思うんだよね。


オレとしては2時間楽しく切なくタイムスリップでき、
ノスタルジーとコメディの両方をしっかり楽しめた
これぞ娯楽映画という作品だった。

でも感想には世代間格差が出そう。


映画『バブルへGO!!』の公式サイト


※オレの私見としてはバブル期を代表する音楽は、やっぱり『ユーロビート』だと思うのだが....



バブル崩壊という現象は単に景気循環における景気後退という面だけでなく、
土地や株の高値を維持した購買意欲の急激な減退、
そして、政策の錯誤が絡んでいる。

1990年3月に大蔵省銀行局長 土田正顕(まさあき)(1936-2004)から通達された
「土地関連融資の抑制について」(総量規制)による人為的な急ブレーキが、
本来自然に起きるはずの景気後退を不適切に加速させ、
ついには日本の経済の根幹を支えてきた長期信用全体を崩壊させてしまった。
また、日銀による金融引き締めは完全に後手に回った上に、
崩壊のさなかにおいても続けられ、経済状況を極度に悪化させた。
前年に導入された消費税も景気に悪影響を及ぼした遠因と考えられている。

誤った政策によって人為的に資産としての土地の価格を下落させたとする視点から、
政策判断のミスが引き起こした財産権の侵害であると主張する声もある。

(フリー百科事典ウイキペディアから抜粋)
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観るミステリー小説相棒Ⅴ:第十六話 『イエスタディ』

口の中の傷、取れたコートの袖のボタン、
知らない間にポケットに入っていたナイフとロッカーの鍵・・・・
・・・・・・『俳句作品展のチケット』

人のいい心優しい青年が、なぜ『昨日の記憶』を失ったのか
事件との関わりは?・・・その裏に隠された真実と記憶喪失の原因。


前回は『これぞ相棒!』と思ったけど

今回も『これぞ相棒!』って思える余韻が心に染みる出来映え!

前回が質の高い社会派犯罪ドラマなら
今回はサイコのエッセンスをうまく取り入れたミステリーの秀作だ!
(あらすじは相棒公式サイトで)



一見、『多重人格が原因の犯罪では?』と思わせておいて
いかにも杉下右京らしいロジックな謎解きで真犯人暴きだし

『記憶喪失』や『多重人格』というサイコ的なエッセンスは
人のいい優しい青年が愛する人を守るという人間ドラマの部分で
使われる。

これが良かった・・・個人的には大好きなパターン。

『本格』と『サイコ』『謎解き』と『人間ドラマ』
というエッセンスのバランスがとてもよく取れていた。

キーワードになった『左利き』。

オレは『康江の写真の箸を持つ手』は完全に見逃していたし
経理係の真犯人が『左手で似顔絵を書くシーン』は
トリオ・ザ・捜一と亀山刑事のやり取りに気を奪われ
ここも完全に見落とし

今回の話は生で観られなかったので、録画を観たのだが
この謎解きを検証しながら二度観を楽しんだ。

二度目の観賞では謎解きの検証だけではなく、
音楽や映像、俳優の細かい演技などもよく見えてくる。
『相棒』は二度目でも十分に楽しめる噛むほどに味のでる
スルメのようなドラマである。

今回はいつにも増して音楽が
ドラマのアクセントとして効いていたように思う。
特に留置場の中で、狭間が前日の記憶を取り戻していくシーン
狭間の顔と涙を流す康江の顔が交互に映る映像と
バックに流れる映画サスペリアの音楽は
サイコの匂いがプンプンで雰囲気を盛り上げる。
ここはシビレました。

それ以外にも、取調べ室や署内の廊下での全体にやや青味がかった暗めのトーン、
宇田川の部屋で警棒を振り回す右京の顔、
細かい部分にもサイコ風味がキッチリと散りばめられていた。
これはこのドラマが、ミステリー好きでミステリーの造詣が深いスタッフの手による仕事なんだな~って感じられてうれしくなる部分だ。

最後に残った『俳句作品展のチケットの謎』
これは今回のとどめ。
宮部みゆきや乃南アサの小説のラストシーンを思わせる見事な出来映え。
良いミステリーを一冊読み終えたような満足感が残った。


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光の春

   
仙台は先週の金曜日と土曜日に雪が降り
オレが住む泉区の北西部では5cmほど積もった。

それでも日曜日は天気がよくて陽の当たる場所はほとんど雪が融けた。

ウォーキングの時に、
この週末の雪で、さすがに山は真っ白だろうなと見てみれば・・・


意外や意外


足元の里山の日陰にはまだ雪が残っているのに
ずっと高い山に雪はなし(ゲレンデの部分だけは白いけど)


なんでかな~と考えて空を見上げれば雲が少なく真っ青。

里山の日陰の斜面と違って、何もさえぎるものがなく
山の斜面はさんさんと陽の光を浴びているではないか。


これが光の春なんだな~と実感。
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『相棒』が『渡鬼』を抜いた!

テレビドラマで怪物番組というと、
あの泉ピン子が主人公の長寿番組
橋田寿賀子原作の『渡る世間は鬼ばかり』

このドラマを観ない人でも名前くらいは耳にしたことはあると思う。

そんな番組の視聴率を『相棒』が抜いたという。

ライブドア・ニュース

上のニュースサイトに書いてあるとおり、
主演の水谷豊と寺脇康文の演技が素晴らしいのはもちろん。
他の共演者やゲスト出演の俳優の好演も素晴らしい。

脚本や構成の素晴らしい。

そんないろいろある相棒の魅力の中で
オレが感心しているのはCMの入れ方。

民放であれば番組の中にCMが入るのは避けられない条件。

それが嫌でテレビドラマを映画より格下に観る人もいるが、
この相棒はそのCMをうまく利用した構成になっている。

まず番組が始まると、導入部のドラマがある、
そこで事件のプロローグのような出来事が起こる
その後にタイトルバックがあらわれテーマ曲が流れ
キャスト紹介がされる。

普通のドラマは、これが終わった時点でCMが入りCM後にドラマが再開され
本格的な流れが始まる。

しかし相棒では、ここのCMがない。

初めてのCMが入るのが、番組開始20分後。
だから、ドラマの導入部分がすごくスムーズ。
一気にストーリーの流れに乗ることができるのである。

自分は最近、他のドラマを観ていないのでわからないのだが、
少なくてもちょっと前のドラマでこういうのはなかった。

このドラマ前半にCMが入らないのはものすごく効果的。
さらにこの最初のCMの入る時間帯は
ちょうど緊迫が一度途切れたあたりなので
ホッと一息入れたくなる絶妙な時間帯。

この最初のCMの時間を利用してトイレに行ったり、
飲み物を用意したりして後半に備えてもう一度
態勢をリセットできる。

そのため敬遠されがちなCMタイムが貴重な時間になるのだ。

最初の20分間CMがない反動として
後半部分はCMが多くなるのだが、
そのマイナス分を引いたとしても
このCM時間の割り振りは
このドラマのとてもいいところの一つだと思う。

どんどんクォリティが上がっている『相棒』
長く続いてほしい番組だ。

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90年代の日本の人気コミックがアジアで映画化:『墨攻』(2007年3本目)

  
昨年、映画館でこの映画の予告編を観たときから、
封切りがとても待ち遠しかった。

なぜなら、今から15年前『ビックコミック』で連載されていた
この映画の元になったコミックの大ファンだったからだ。

オリジナルは1年前に出版された歴史小説家の酒見賢一の小説。
それにインスパイアーされたオリジナルストーリーを加えたのが
このコミック版の『墨攻』だ。

よく日本人が孔子や孟子ほど有名ではない中国の思想家、墨子の思想に着目し、これほどまでに壮大なストーリーを考えたな~と、
まずそこに大きな驚きを感じたものだった。

今回初めて知ったのだけど、このコミックは中国でも
『墨子攻略』という題名で中国語訳されて大人気だったようだ。
それが映画化のきっかけになったのだろうか?


この話の内容には、この中国の戦国時代の思想家『墨子』の思想が
大きく関わってくる。

映画ではそこの説明があまりないので、
できれば観る前にそこを知ってから行くか、
見終わってからでも墨子の思想を知れば、
より映画の面白さというか深さが感じれると思う。

この映画に関連する墨子の思想は二つ。

①『兼愛(けんあい)』・・・「天下の利益」は平等から生まれ、
 「天下の損害」は差別から生まれる。
 だからすべてに人を平等に愛することが大切。

②『非攻(ひこう)』・・・言葉どおり「攻めない」という非戦論。
  墨子は
  「人一人を殺せば死刑なのに、
  なぜ百万人を殺した将軍が勲章をもらうのか!」

  と戦争を否定していたそうだ。
  さらに今回の話につながるのだが
  大国が小国を攻めること反発して、
  攻撃を受けた城に出向き、守備を指導していた。


『墨攻』とはこの二つの墨子の思想を元につくられた歴史小説。

映画では触れてなかったが、革離の時代は
この墨子から三代目が墨家を継いでいて
墨家の思想は変質し、しだいに権力と結びつくようになっていた。

だから趙軍に攻められた梁城が墨家に援助を求めても墨家は応じようとせず
それに革離が反発して単身で梁城にやってくるというのが原作のストーリー。

このあたりも映画では省略されていたが、
やはり時間的な制限のある映画では、
描ききれなかったものと思われる。

たしかにこのコミックの内容をそのままやるのでは、
大河ドラマでも無理だとは思うが。

それでも、この映画は基本部分に墨子の『兼愛』と『非攻』をしっかりと据えており、
壮大さや戦闘シーンの迫力だけを売りにした
ただ大げさなだけの歴史スペクタクル映画にしていないことは評価したい。

戦争の悲惨さ、権力欲、出世欲、猜疑心、エゴ、
それの対極にある『愛』『平和』『信頼』『友情』がしっかりと描かれ、
登場人物による人間ドラマの部分がとても見応えがある。

敵方の大将の巷淹中も単なる悪役としてではなく
軍人の本質的な部分として描かれているし、
梁城の城主は『権力』の象徴。

一般大衆も、ただの善人という存在ではなく、集団心理からくるリンチなどで、
人間が持っている残虐性を目覚めさせる戦争の恐ろしさと虚しさを
際立たせる存在として扱われている。
主義に反して恋心を持つ革離を含め、
人間の持ついろいろな面と戦争の関わりを深く描いている。

登場人物が多く、いろいろなストーリーが組み合わされているが
墨子の思想というテーマが貫かれているのでまとまりは良かった。

さらにこの映画で描かれる戦争や権力者の姿は
現在の世界に通じる部分が多いようにも感じた。

この思想的背景や人間模様が『正義対悪』という
大味な図式のハリウッドファンタジーと比べると
格段に面白かった。


戦闘シーンは超人的なアクションとかがなく、CGに頼ることもない。
とてもリアリティがあった。
戦いのシーンの他に、陣形や戦術などの部分が見所。

革離役のアンディ・ラウは体型、雰囲気がコミック版の革離に近いイメージだった(アンディの方が美男だが)ので
違和感を感じずに見ることができた。
そのうえコミック版よりも人間臭いところがとてもよかった。

この梁城攻防戦は原作の小説では革離が負け、
コミック版では革離の勝ちと結果が違う。

小説だと、負けてしまうのでこの物語でおしまい。

しかし、コミック版は革離が勝利し、
小説にないコミック版のオリジナルストーリーが続く。

この映画ではどうなるのだろうか?



『墨攻』公式サイト

※中国映画をあまり観ていないせいか、
字幕を読むタイミングが英語と違うので
なれるまでちょっと時間がかかった。

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今冬初積雪

   
朝目覚めて窓の外を見れば一面真っ白。
しかもどんどん降っている。

オレの住む泉区では先月8日に、みぞれのような雪が積もったけど、
仙台の気象台が積雪と認めたのは今日がこの冬初めて。

今まで一番初積雪が遅かったのが1月10日らしく、
この冬の積雪の遅さは、仙台気象台始まって以来の記録だそうだ。

そんな暖冬にみんなすっかり慣れてしまっていたので
今朝の道路は大渋滞。

今日の雪は山形方面から、高い雪雲が奥羽山脈を越えてきて降らせたモノ。
だから湿り気が少ないサラサラとした、いかにも北国らしい雪だった。

この寒気も週末で終わり、来週からはまた暖冬だとか、
もしかしてこれが、最初で最後の冬景色・・・だといいな~。
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観るミステリー小説:相棒Ⅴ第十五話 『裏切り者』

これって本当に正味45分のドラマだったのだろうか

観終わった後は

まるで2時間超の映画を観た後のような充足感だった。


岩下さんが脚本の前作のような、
なんともいえない切なさの余韻を残す相棒も好きなのだが、
今回のような『濃くて厚みのある話』の相棒もまたいい。
(あらすじは相棒公式サイトで)

『捜査費流用』という警察内部の闇と
杉下右京の対決を描いた重く厚みのある社会派ドラマ的な部分と
亀山刑事の先輩刑事の師弟関係がゆえの苦悩と切なさを描いた人間ドラマの部分の
二つの軸が見事に絡みあった良作。


亀山刑事が北村刑事に娘の写真を見せられて
情に訴えられても被害者の心情を大切にし、
「迷ったら原点に戻れ!」
と北村刑事が一番初めに自分に教えてくれた言葉で
教えた本人を説得するシーンは見応えがあった。

証拠の調書を北村刑事と親しいと知ってるのに亀山刑事に預けた右京は、
亀山刑事ならきっとこうすると見越していたのだろう。
いや、亀山刑事が北村刑事にそのまま調書を渡したとしても
亀山刑事に預けた自分が悪いと、彼を責めることはしないように思う。
この押し付けがましくなくて、口にださない信頼関係が『相棒』の真髄かも。


一方、権力と対峙したときもそれに屈せず、より切れ味を増す杉下右京。

最後の調書の諮問と亀山刑事のジャンパーについていた指紋は
本当に同じものだったのだろうか?

ブラフの方がいかにも杉下右京らしいけど

ブラフと見せかけて実は本物というのも、
これはこれで、また右京らしく思えるし・・・

警察上層部でなくても、本当に読めないよな~

これは、ここまで培ってきた杉下右京像があるからこそできる
ラストではないだろうか。


その鋭い切れ味と権力に屈しない性格で上層部に嫌われている右京だが
そんな彼の毒をうまくコントロールして、
いつも落としどころを用意する小野田官房室長は
なかなかの人物だな~といつも感心する。

そんな小野田さんに認められたいうことは
亀山刑事もかなり成長したってことだろうな。


今回は天ぷら屋だったが、
右京と小野田が会うシーンはこのドラマの見所の一つ。
毎回実におもしろい。

【今回面白かったセリフ】

右京が(電話で)角田課長に
「今、おヒマですか?」

これはいつもの逆パターンだ



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