伊達家の歴史にインスパイアされた銘菓その1:ふじや千舟の『支倉焼き』(みちのくスイーツ列伝NO37)

徳川将軍家三代目の家光の時代まで生きた最後の戦国大名、
仙台藩祖伊達政宗。

戦国時代後期の大名なのに彼の名が
これほど後世に残っている理由の一つが
豊臣時代の後期に仙台領で純国産の洋式帆船を作り
ローマに使節団を派遣したことにある。

これは小田信長、豊臣秀吉、徳川家康でさえできなかったことである。

その使節団の団長で、見事に使命を果たしローマに到着
盛大な歓迎を受け当時のローマ法王パウロ五世との謁見にも成功したのが
支倉六エ門常長(はせくら・ろくえもん・つねなが)。

そんな伊達家の歴史のエピソードをモチーフに作られた銘菓が
仙台にはいくつかある。

その一つがこの『ふじや千舟(せんしゅう)』の支倉焼きだ。
支倉常長の支倉を名称に使用しているのは
洋風テイストの強い和菓子だからだ。

クルミの入った白餡を
フレッシュバターと卵をふんだんに使った小麦粉でできた皮が包んでいる。

包装の袋を開けただけで、甘いミルキーな香りがする。

皮が洋風で中の餡が和風という感じ。
まろやかな甘さで美味しい。



このお菓子の歴史は意外と古く誕生は昭和24年。
そして驚くのは和菓子職人と洋菓子職人が共同で開発したお菓子だということだ。
和と洋がうまくマッチした味になってるのもうなずける。

仙台のお土産のお菓子部門では、『萩の月』に次ぐ人気商品である。


『支倉焼き』公式HP

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