骨太アメリカンムービー(2006年2本目)

私なんかと何度も思った。
おまえなんかと何度も言われた。
それでも立ち上がってみようと思った。


いかにもアメリカンムービーらしい愛と正義と友情の映画。

スタンドアップクリックすると公式HPへ)

アメリカ北部の町の鉱山会社の女性作業員が職場のセクハラの環境の改善に
立ち上がり、女性の権利を獲得していく実話に基づいて作られた映画だ。

選んだ夫は暴力夫、信用してくれない父親、 母親しかいない子供たち、
しかも、職場はサイアク。    
何もかも、うまくいかない……。  
時代は80年代後半。主人公の女性ジョージー(シャーリーズ・セロン)は、
高校生のとき教師にレイプされ男の子を出産、その後結婚するが
夫はDV(ドメステックバイオレンス)の暴力夫。
という不幸な過去を持つ。

逃げるように夫と別れ、父親が違う二人の子供を抱え故郷の鉱山会社に勤めるが
そこは男性社会で女性は不当な扱いとセクハラの対象。
その環境を変えようと闘う主人公。
70年代の名画『セルピコ』にも通じるものがある社会正義モノ。



ドラマの中では娘があまりにも自分の望む人生とはかけ離れた
生き方をするので保守的な父親は冷たく当たるのだが、
やがてその父親が彼女の一番の擁護者になる。
オレは彼が一番印象に残った。
主人公の勇気ある行動とともに胸を熱くさせる。

大盛り上がりの後のさっぱりしたラストシーンも
う~んアメリカと思えるなかなかいい終わりかただった。

さらにボブディランをはじめ流れる音楽がアメリカンロックの香りがプンプン。
「ノースカントリー」という原題のとおりのアメリカ北部の、荒々しく広大な
自然やひなびた地方都市の風景にピッタリとはまる。

Tシャツやハイネックセーターにチェックのワークシャツをレイヤード。
ダウンなどのアウターをはおり、下はブルージーンズ。
本場のアメリカンカンワークファッションも
80年代に青春時代を送った人間には目を奪われる映像だ。

昨年からずっとVFXを使ったエンターテイメントモノばかり見てきたので
久々に骨太な社会モノは見応えがあった。


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