日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

「自然エネルギーの今後」

2011-11-22 23:20:35 | 日記
「自然エネルギーの今後」
北海道大学・九州大学第7回合同活動報告会
日時:12月6日13:30-18:00
場所:東京都千代田区の都市センターホテル 
「地熱エネルギー」の研究開発と利用についての講演もあります。
http://www.godo-ac,jp 
自然エネルギーの今後/九州大学・北海道大学 第7回合同活動報告会
  日時:2011/12/06(火) 13:30~18:00
             (交流会 18:30~20:00 交流会は有料)
  場所:都市センターホテル 東京都千代田区平河町 2-4-1
      (最寄りの地下鉄駅:赤坂見附駅、永田町駅)
                           入場無料  
  プログラム
  13:30-13:50 両大学総長挨拶
  13:50-14:00 文部科学省ご挨拶
  14:00-14:30 両大学理事活動報告
  14:30-15:30 研究発表(政策的側面から)
     「エネルギー政策の転換と再生可能エネルギーの展望」
         吉田文和 北大院・経済学研究院・教授
     「脱 原発依存のエネルギー供給システム構築に向けて:
        市場によるインセンティブ活用の重要性」
         堀井伸浩 九大院・経済学研究院・准教授
  15:30-15:40 休憩
  15:40-16:40 研究発表(技術的側面から)
     「燃料電池研究紹介と我国の将来エネルギーシステム展望」
         近久武美 北大院・工学研究院・教授
     「地球からの贈りもの『地熱エネルギー』の研究開発と利用
         ― 現状と今後の可能性 ― 」
         江原幸雄 九大院・工学研究院・教授  
  16:40-16:50 休憩
  16:50-18:00 講演者によるパネルディスカッション
         テーマ「再生可能エネルギーの展望」
          パネリスト
           近久武美 北大院・工学研究院・教授
           江原幸雄 九大院・工学研究院・教授  
           堀井伸浩 九大院・経済学研究院・准教授
          コーディネーター
           吉田文和 北大院・経済学研究院・教授
  18:00-18:30 休憩・移動
  18:30-20:00 交流会 ※交流会は有料

申込み・問い合わせ窓口 申込期限11月25日(!!!) 
      北大: suishin@general.hokudai.ac.jp
      九大: kisgodo@jimu.kyushu-u.ac.jp
      HPからも申込み可能  http://www.godo-ac.jp
      詳細はHPで閲覧可能

[主催]北海道大学、九州大学
[共催]北大連合同窓会・東京同窓会、九大同窓会連合会・東京同窓会
[後援]学術研究懇談会(RU11)
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加納誠さんより

2011-11-22 23:18:48 | 日記
加納誠さんより

*2011年3月11日以降に起こったこと***
*―その後に人々が求めていること―***

*地球環境緑蔭塾代表*(前山口東理大教授)* 加納誠*
<1129makotokano@gmail.com>

広島への 原爆投下からちょうど3年経った1948年8月6日、朝日新聞大阪
本社版は「原爆症完全に消滅」という見出しで、被爆者の診療にあたって きた
広島逓信病院長の次の談話を紹介した。

「(内科的疾患としての)原爆症は既に消滅した。われ われは爆弾症から解放
されているという学問上の事実を確認し、平和記念日を明るく迎えたい」こうし
た楽観的な記事はこれが初めてではな かった。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~  ~ ~ ~

占領期、被爆の惨状を語る報道がメディアから姿を消す 一方で、原子力の危険
性を実際より小さく見る記事が時折、新聞、雑誌に掲載された。

―――以 上、朝日新聞東京本社版2011年11月2日記事より

上記は世 界で初めて原爆の惨禍を受けた日本の、報道のその後の動きを反省を
込めて振り返った記事である。広島、長崎、福島と続く日本の原子力災害 の教
訓を、犠牲者への鎮魂を込めて、今こそ我々が世界に発信して行かなくてはなら
ないのではないか?

私は 2011年3月11日の東日本大震災のNewsを、環境 問題国際会議会場で
ある国立沖縄高専の事務棟に在るTVの臨時 ニュースで知った。その後の大津波
による未曾有の惨事がReal Timeで流され るなか、翌日、緊急実施された福島第
一原子力発電所のベント弁開放でも間に合わず、電源喪失・冷却機能麻痺等に
よって、最も恐れていた水 素爆発が起こった。

  私は、我が国歴史上かつてない地震・津波・原発事 故という3重の大惨事
に直面して、慄然と成ると共に、その後の原発事故の報道を細心の注意を持って
追い続けた。

それに関 する、東京電力、原子力安全保安院、政府当局の会見は、“安全に問
題は無い”見解であ り、その後も曖昧な報道を延々と聞かされることになったの
は全国民が知るところである。しかしその過程で断片的に示された、刻々と変わ
る 原発の客観的状況からは、紙面にはあからさまには表れないものの、実は深
刻な状況が生まれつつあることを、私は戦慄と共に思い知らされ た。

つまり、原子炉冷却系の主系統のみならず予備系統を含む全ての冷却系の作動不
能に加 えて、炉内圧力上昇、炉温の異常上昇、周辺放射線濃度の高騰その他、
を総合判断すると核燃料のメルトダウンが確実に起こっていると判断し た。

私は原子 力の専門家では無い。高校物理と大学理工系初年度の物理が解ってい
れば、誰でも判断出来る事柄であったのでは無いかと思う。もっとも、生 徒の
高校物理の選択率はせいぜい30%、更にその中から理工系大学に進学する学生
は、もっと少ないという憂うべき現状なのだが、それでも 報道の裏に潜む真実
を予測できた人はかなりいたはずである。

 にも拘らず、科学系担当のジャーナリストも含めて、 的確な報道を提供して
いたメディアは少なかった。なかんずく、世に言う“原子力村 の科学者・スポー
クスマン”達はこの 期に及んでも、安全神話の枠内からの発言に終始した。

その発言の結果責任は、日本の科学技術リテラシー確立の前途に重大な暗雲をも
たらし ている。現在、その負の影響は高まりこそすれ、消し去ることが不可能
にまで深刻に成った。所謂、原子力村の責任者達はもとより、専門家・ 科学者
の発言に対して、多くの市民、とりわけ乳幼児を抱える母親達の不信感は頂点に
達しようとしている。

今日、多くの人々の関心は、「誰の言うことが正しいのか?」「今、本当には何
が起 こっているのか?」「安全な放射能被曝基準は、どれなのか?」「どの食
物が安全で、どの地域が安全なのか?」と言った切実な問題に集中し ている。
そして東電・原子力安全保安院・政府当局は勿論のこと、今日までの科学者コ
ミュニティからの情報発信が曖昧で、何を本当に信用し て良いか人々が大変な
不信感を抱いている。

今こそ、現状に危機感を持つ人々・正しい認識を持つ科学者コミュニティが立ち
上が り、正しい科学的認識(科学的リテラシー)を基に、復旧・復興への足音
を響かせなくてはならない。事実に基づく客観的状況を人々に伝え、 正しい判
断力を持って貰わなくてはならない。

今年の世界文化賞を受けた指揮者の小澤征爾が、受賞者会見で

「僕の先生達はよく、『知らないことはよくないことだ、罪だ』と言っていまし
た」と切り出し、原発事故について語り始めた。

「僕は、原発は地球を汚さないし安いし、人間が考えた素晴らしい物だと言わ
れ、そう信じていた。それは、知らなかった訳です。前 にも事故があったけど
ピンとこなくて、また起こるとは思っていなかった。要する、本当に知らなかった」


その上で、今年この賞を日本人である自分が受ける意味につ いて、

「だから、僕にとって今年は非常に恥ずかしい年。その年に賞を貰うことは、運
命だと思っています」と話した。――――同じく朝日新聞東京本社版2011年11

月3日記事


小沢征爾氏の赤裸々な告白に対して、東電・原子力安全保安院・政府・科学者コ
ミュニ ティは正面から答えなくてはならない。環境科学リテラシーの確立を目
指さなくてはならない所以である。

 其のための、地味ではあるが大切な動きが始まっている。その中の小さな試み
の一端を、今回の講演でお話する。地球環境緑蔭塾の ささやかな歩みを捧げたい。


“原子力平和利用スローガン”の裏に潜む危険性に対して、 一生を掛けてアンチ
テーゼを訴え続けた故高木仁三郎博士の、貴重な努力を無にしてはならないので
ある。


--
******************
加納 誠: 地球環境緑蔭塾代表
〒226-0015:横浜市緑区三保町1577-1、 Tel&Fax: 045-934-1129
山口支部 〒756-0817: 山陽小野田市小野田4837-1 Tel&Fax: 0836-39-3320
E-Mail: 1129makotokano@gmail.com  
URL:http://www.ed.yama.tus.ac.jp/mkano/main.html
Makoto KANO
Director of Earth System Ryokuin-juku
1577-1 Miho-Cho, Midori-Ku, Yokohama 226-0015, Japan
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