日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

世界人権デー記念イベント アイヌを学ぶ アイヌに学ぶ

2011-12-07 08:23:32 | 日記
世界人権デー記念イベント
アイヌを学ぶ アイヌに学ぶ
第1部 映画『TOKYOアイヌ』の上映(午後1時45分~)
第2部 宇梶静江さんの講演(午後4時~)

<宇梶静江さんのプロフィール>
1933年、北海道浦河郡生まれ。詩人・古布絵作家・絵本作家・アイヌの解放運動家。首都圏のアイヌ民族4団体でつくるアイヌ・ウタリ連絡会代表。2004年、アイヌ文化奨励賞を受賞。2008年、北海道の洞爺湖で開かれて「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」にアイヌ代表の」人として出席。今年3月に吉川英治文化賞を受賞。古布絵を使った絵本に『シマフクロウとサケ』『セミ神さまのお告げ』『トーキナ・ト』(いずれも福音館書店)、近著に『すべてを明日の糧として』(清流出版)がある。俳優の宇梶剛十は息子。
目時: 2011年12月10日(土)午後1時40分より5時40分まで
場所: 広島市まちづくり市民交流プラザ・マルチメディアスタジオ(広島市中区袋町6-36袋町小学校となり)
入場料: 1,800円(予約は不要です)
主催: 公益杜団法人アムネスティ・インターナショナル日本ひろしまグループ
協カ: 広島YWCA
後援: 広島市、広島市教育委員会
間い合わせ先: 090-3177-7336(野間)

『TOKYOアイヌ』映像製作委員会
http://www.2kamuymintara.com/film/index.htm

[以下は資料より抜粋]
生活の海ー首都圏。ここに暮らす五千~一万人といわれるアイヌ民族。
この映画には、いままで聴くことのなかった隣人としてのアイヌの声が満ちている。
「日本はアイヌに対して変われ変われって言ってきたんです。いや、変わるのは俺たちではなくて、日本の人たちが自己変革なリ、社会変革なリをしない限リは・・・」

私たちはこの映画に耳を澄ますことで、隣人でありながら、私たちの目には映っていなかった一群の人々の存在に気づそのことによって、私たち自身や社会のあり方を問い直すことを迫られるだろう。
アイデンティティとは、文化とは、祖先とは、コミュニティーとは、自然とは、そして、生きるとは・・・。

製作の経緯と趣旨『TOKYOアイヌ』映像製作委員会
 なぜ、NHKの大河ドラマは、武家の総大将=征夷大将軍が相手とする夷、つまり「コシャマインの戦い」や「シャクシャインの戦い」を題材としないのか?自らの家族と大地を守るべく、侵攻する和人国家と勇壮に戦ったアイヌ民族の姿を真正面から描く映画が誕生すれば日本杜会のアイヌに対する無知、無関心を根底から揺さぶることになるだろ。
 2006年の終わり頃、首都圏に暮らすアイヌのフチ(※1)から熱い電話がかかってきた。
「私の眼の黒いうちに、アイヌの映画を作って!アイヌの声を残して!」
 フチはこの映画にも登場する古布絵作家の宇梶静江さん。百十数年前、岩波映画が秘かにアイヌの英雄シャクシャインの物語を映画化しようとした時に、弟の浦川治造エカシ(※2)と関わったフチである。この企画が岩波映画の倒産で流れてからも、「アイヌが主人公の映画」が、首都圏在住のフチとエカシの体内で炎となって燃え続けていたのだ。
 二人の想いに促され発足した映像製作委員会は、2007年春に一人の映像作家と出会ユ先住民の生き方に共感してTBSを辞した森谷博(※3)である。彼が撮影・編集・監督を一手に引き受け、市民の志しを集めながらの自転車操業で、この映画の撮影は始まった。
 当初の狙いは、「カムイミンタラ」(※3)と名づけたアイヌ文化伝承施設を独力で建設していた浦川治造エカシを撮ることだった。浦川エカシはアイヌの精神を、言葉ではなく、体と生きざまで語る男だ。大きく、温かいアイヌの心で現代の荒波を生き抜いてきた一人のアイヌを描くことで、首都圏にアイヌが力強く生きていることを示そうと私たちは考えたのだ。
 撮影が始まり数ヶ月後の2007年9月、「先住民族の権利に関する宣言」が国連総会で採択されたという報らせが飛び込んできた。時代の流れを感じた森谷監督と映像製作委員会はテーマを拡げ首都圏アイヌ・コミュニティの歴史と現在を描くべきではと考え始め私また、撮影が進行するにつれ、r首都圏アイヌの活動を撮ってほしい」という希望が、アイヌ側からも寄せられるようになってきた。そこで2008年に入って、この映画は『TOKYOアイヌ』とタイトルを変える。その6月、日本政府は国会決議を踏まえ、明治国家樹立から百四十年余をへて、アイヌ民族を日本の先住民族として認め、アイヌ民族政策立案に向けて初めて動き出すこととなった。
 歴史のうねりを背景に、3年半の月日をかけてこの映画は完成に漕ぎ着けた同時代を生きながらも黙殺され続けてきた隣人の言葉に、カメラは目と耳を澄ましてきた。五千人とも一万人ともいわれる首都圏で暮らすアイヌたち。その中で声を上げる人たちはまだ僅かである。だが、ここに写し撮られた語りと声の中にこそ、アイヌ民族の歴史が生きられていることは間違いない。この映画を観ることで、多くの人たちが己の文化と歴史を生きるという普遍の課題に気づき、その問いに深く向きあっていただけたなら幸いである。
(※1)フチ=アイヌ語でお婆さんの尊称。
(※2)工カシ=長老
(※3)森谷博=元TBSディレクター シベリア、アマゾンなどの先佳民族を取材し、「森の哲学者メイナク族」でハイビジョンアワード2000選定委員賞受賞。
(※4)カムイミンタラ=千葉県君津市にある私設のアイヌ文化施設。アイヌ語で「神力の遊ぶ庭」の意味。








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