主の平和 

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続 平和を祈る

2015年08月13日 | 日記
フィリピンのギマラス島に二年半滞在した中で、様々な貴重な経験が与えられました。

買い物に行った時、カウンター越しで、店主と話す機会がありました。
今の日本人は憎まないけれど 戦争中、妊婦であった親族が、目の前で殺されたと言うのです。
彼には、カウンターの下に隠れた 臨月を迎えていた私のおなかが見えなかったのですが、
何とも 返す言葉はありませんでした。

また、ある日、教会関係の会合で、離れた島を訪問した時のことです。
赤ん坊である娘と、5歳の息子、そして夫を含めて4人、教会のメンバーのお宅に泊めていただきました。
私達が入るなり、そのお宅の奥さんが、同行していた主教さんに向かって、現地語でわめき始めたのです。
電気があまりない、薄暗い部屋の中で、現地語が分からずとも、奥さんの激しい思いが伝わってきました。

第二大戦中、日本軍が押し寄せ、幼かった彼女の目の前で 家族がなぶりものにされて殺されたとのことです。
日本人は、泊めたくなかったと言うのです。
大戦中、親族を日本軍に殺された主教さまが 慰めました。

その晩、娘を抱きながら わらのベッドに横たわったものの、奥さんの叫びが心に響いて、
一晩中、ほとんど寝れなかったのです。別れ際、奥さんが手をとって、私の話を忘れないでねと
言いました。

彼らの言葉は、私の心深くに刻まれています。平和を祈っています。
憎しみではなく、互いに尊敬しあいたいものです。

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