JA6WFM DX - CONTEST-50MHz plus 160m JCG-43012

コンテスト参加、6m/10m/15m/CW/SSB/FMオープン話題

INGAPIRCA

2008-01-28 06:07:26 | エクアドル
私の住んでいるCUENCAが標高2500m程です。ここから車で1時間半ほど北に行ったINGAPIRCA(標高3500m)の遺跡のある町へ行ってきました。




ここがINGAPIRCA遺跡の入り口です。インカの言葉ケチュア語でINGAはインカでPIRCAは城を表しています。普通にインカ文明と言いますが、こちらでは当時の王のことも「インカ」と呼んでいました。


今から700年ほど前、南アメリカの太平洋側をペルーの南からコロンビア辺りまで北上して征服してきたインカがこの地を征服し、標高3500m近いアンデス山脈の山奥に新しい町を作った時の城跡です。その後ヨーロッパからの征服者や金銀財宝を求めた盗掘者によって多くの建設物が破壊されましたが、このような形で残っています。一部は考古学者によって手入れされて復元されています。清掃されただけで当然積み上げられた石は再加工をなされてなくオリジナルのままです。

この遺跡を作った頃の加工精度の高さが、積み上げられた石と石の隙間を見ると判ると思います、殆ど隙間がありません。これは復元によって隙間を修正されたものではありません。当時偽造工作でもしたら関係者は全て即打ち首だったでしょうね。モノ造りする人たちは、自分の仕事に誇りを持たねば。

これはインカ時代の住居を再現したものです。入り口の形が縦長の台形になっているのがわかると思いますが、住居の強度を強くするための構造がすでに取り入れられていたとのことです。
「我が家の無線の鉄塔も末広がりで同じ構造です」


沢山の穴が空いたこの石はカレンダーとして使われていたと言われています、それぞれの穴に溜まった水が空になっていくことで月が変わるとか?ほんまかいな? それと興味深いのは、太陽の観測を直接太陽を見るのでなく、その穴に溜まった水に太陽が映る様子を見て当時の天文学者は観測していたとのことです。

天文学者「インカ王殿、水鏡に映る太陽の様子に変化があるのでサイクル24がすでに始まったようです」
インカ「そうか、ではそろそろハイバンドのアンテナを用意しろ」とか(笑)。

ひょっとしたら現代の天文観測所を超えた精度だったかも、いくら高性能パソコンが普及したと言え、所詮人類が創造した道具。

何処の国へ行っても子供は可愛い天使。日本人だと仏様?かな。ここは城へ入るための守衛がいた場所です。こんな可愛い守衛がいる国だったら住んで見たいですね。



何処にでもある普通の崖の景色、しかし、「これが当時のインカの顔だぞ」と言われたら?そのように見えてくるでしょ、私には第一印象で「ソクラテス」に見えました。そう言えば12月に行った与論島から見える沖縄の半島の一部は「お釈迦さまが寝ている姿」とも聞きました。


この景色、熊本の皆さん、阿蘇の草千里ではないです、牛でなくて、こんなの(リャマ)が住んでいます。




日本の歴史ですら疎い私ですが、南米を旅するならばインカ文明、中米を旅するならばマヤ文明、そしてメキシコならばアステカ文明に関する読み物を読んでおくとさらに旅が楽しく興味深いものになります。特に南米では普段の生活の中でインカ文明に関わる事柄に遭遇します。これらの文明について書かれた本が色々出版されています絵と写真がたくさん掲載されていてわかりやすかったです。一回読んだだけで内容がわかれば今頃は私も考古学者として中南米の遺跡発掘を行っていたでしょうが、私の頭の中に搭載しているCPUが対応できず、時々リークして3回ほど読み返してなんとなく判ってきました。本を首都に置いてきたので後日書き込みます。



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