岩田久利 彩ガラスの四季 11月
2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。
今月は、日本画家・故小倉遊亀氏です。
日本を代表する女流日本画家・小倉遊亀氏は久利を大変可愛がって下さり、
その作品には、久利のガラス作品の入った静物画がいくつかあるほどです。
キラキラとかがやく無限の芸術境 小倉遊亀(日本画家)
撮影 藤森 武
先生のように病気がちの華奢な方が、千数百度からの熔解炉の熱気の前で、
いくら呼吸のあった熟練工といっても、全く自分と同じではない人達を
手足のようにお使いになることは、やはりご苦労にちがいないと、
私はハラハラいたします。あのキラキラしたガラス感の中で、
透とおった色と色の縦横無尽の駆使は人間業ではないと思えます。
「少し位の疲れはあっても、あの熱気の中へ入ってゆくと嬉しくなって
何も彼も忘れてしまいます。」私はそれを伺って久利先生は熱気の前に
立たれたとたんに、不思議の国の不思議な魔女の妖精にご自分がなって
おしまいになる。
それと、より深められつつある先生の人間味がキラキラととけ合って、
無限の芸術境をお拡げになるのだと思いました。
私はいつまでも先生のお作品を眺めさせていただいていました。
そしてほんとうに羨しいと思いました。
岩田久利の作家紹介と経歴はこちら
2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。
今月は、日本画家・故小倉遊亀氏です。
日本を代表する女流日本画家・小倉遊亀氏は久利を大変可愛がって下さり、
その作品には、久利のガラス作品の入った静物画がいくつかあるほどです。
キラキラとかがやく無限の芸術境 小倉遊亀(日本画家)
撮影 藤森 武
先生のように病気がちの華奢な方が、千数百度からの熔解炉の熱気の前で、
いくら呼吸のあった熟練工といっても、全く自分と同じではない人達を
手足のようにお使いになることは、やはりご苦労にちがいないと、
私はハラハラいたします。あのキラキラしたガラス感の中で、
透とおった色と色の縦横無尽の駆使は人間業ではないと思えます。
「少し位の疲れはあっても、あの熱気の中へ入ってゆくと嬉しくなって
何も彼も忘れてしまいます。」私はそれを伺って久利先生は熱気の前に
立たれたとたんに、不思議の国の不思議な魔女の妖精にご自分がなって
おしまいになる。
それと、より深められつつある先生の人間味がキラキラととけ合って、
無限の芸術境をお拡げになるのだと思いました。
私はいつまでも先生のお作品を眺めさせていただいていました。
そしてほんとうに羨しいと思いました。
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