岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

藤七賛歌2 「堀口大學」

2011-01-01 09:00:00 | 藤七への言葉
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

本年は藤七への言葉、藤七賛歌2より始めさせて頂きます。
2月からは、藤七が1964年、毎日新聞に書いた「ガラス十話」をお届けいたします。

堀口大學氏はフランス文学者で詩人。(1892~1981)
藤七と同世代に活躍し、詩作の他多くの翻訳・評論を手がけ、
1957年に日本芸術院会員となり、1979年に文化勲章を受章している、
日本を代表する文学者です。

1937年第三回個展の際、藤七にこの賛歌が贈られました。



藤七賛歌 2

「玻璃のミラアジ」       堀口大學

それは夏の日のあかるさを持つ
それは祭日の気易さを持つ
それは微風のさわやかさを持つ
それは空気の流動性を持つ
それは天使の気高さを持つ
それは乙女子の純潔を持つ
それは花々のはなやかさを持つ
それは形のない姿を持つ
それは光と色が作る虹のたぐひ
それは岩田藤七が作る玻璃の蜃気楼




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