岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

久利への言葉  彩ガラスの四季 11月 小倉遊亀

2010-11-01 09:00:00 | 久利への言葉
岩田久利 彩ガラスの四季  11月

2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。

今月は、日本画家・故小倉遊亀氏です。
日本を代表する女流日本画家・小倉遊亀氏は久利を大変可愛がって下さり、
その作品には、久利のガラス作品の入った静物画がいくつかあるほどです。


キラキラとかがやく無限の芸術境 小倉遊亀(日本画家)

撮影 藤森 武

先生のように病気がちの華奢な方が、千数百度からの熔解炉の熱気の前で、
いくら呼吸のあった熟練工といっても、全く自分と同じではない人達を
手足のようにお使いになることは、やはりご苦労にちがいないと、
私はハラハラいたします。あのキラキラしたガラス感の中で、
透とおった色と色の縦横無尽の駆使は人間業ではないと思えます。
「少し位の疲れはあっても、あの熱気の中へ入ってゆくと嬉しくなって
何も彼も忘れてしまいます。」私はそれを伺って久利先生は熱気の前に
立たれたとたんに、不思議の国の不思議な魔女の妖精にご自分がなって
おしまいになる。
それと、より深められつつある先生の人間味がキラキラととけ合って、
無限の芸術境をお拡げになるのだと思いました。
私はいつまでも先生のお作品を眺めさせていただいていました。
そしてほんとうに羨しいと思いました



岩田久利の作家紹介と経歴はこちら

岩田藤七作 「白泡貝型花器」  今月の作品 No.12

2010-11-01 08:59:59 | 今月の作品
今月の作品                           2010年11月1日
No.12  岩田藤七作 「白泡貝型花器」

制作年  1961年
サイズ  幅 36cm  奥行 18.5cm  高さ 21cm

無色泡ガラスの作品です。




白く見えるのは、細かな気泡がガラスの中にたくさん入っているからです。
白泡というタイトルですが、ガラスには色はついていません。


やわらかな形、ふんわりと厚みがある美しいフォルム。

撮影 中村明彦
泡ガラスは藤七が考案しました。
この細やかで密な気泡。岩田のガラスの特徴的な技法です。
                     

岩田藤七の作家紹介と経歴はこちら



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