岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

鎌倉展によせて 2 弦田平八郎様 弦田康子様

2021-11-09 07:00:00 | お知らせ
「岩田色ガラスの世界」展が神奈川県立近代美術館鎌倉別館で開催によせて、
鎌倉ゆかりの思い出をご伝えしたいと思います。

2 弦田平八郎様 弦田康子様

・1974年神奈川県立近代美術館で開催された「日本のガラス展」は、
 1972年に創設された「日本ガラス工芸協会」最初の展覧会として意義深いものでした。
 この会はガラスに携わる作家・クラフトマン・デザイナーによる日本で初めての集まりです。
 ガラスはその困難で多様な製造上の特性から、他の素材のように一人の作家としての活動が少なく、
 仕事のジャンルを越えてこのようなユニークな団体が生まれました。
 その最初の展覧会は古代から現代までと称し、貴重な歴史的作品から当時の新しい作品までの展観で、
 日本のガラスを深く広く紹介する画期的な内容でした。
 
               
                                   1974年「日本のガラス展」図録

 当時の土方定一館長のご支援も勿論、主任学芸員でいらした弦田平八郎様には展覧会の実行の中心として
 ご尽力、推進して頂き開催の運びとなりました。 
 その後館長となられた弦田様には岩田の展覧会など折々ご覧頂き、1982年には岩田久利作品集
 「岩田久利ガラスの世界」の編者としてその深いガラスへのご造詣に溢れたお言葉の数々を頂戴しました。
  



・この額は弦田平八郎様の奥様、書道家の弦田康子様の作品、与謝野晶子「藤七賛歌」です。 
                    参照 ブログ記事 2009年11月18日 藤七への言葉 与謝野晶子「藤七賛歌」
            

   

   私の部屋に掛けておりますが、晶子の力強く美しい詞が弦田様の書の勢いと重なり、
   魅惑的な硝子を彷彿とさせるこの作品に日々癒され、かつ心躍る思いでございます。

    

  
   弦田康子様も古くからご親交頂き、母糸子が参加していた「いけばなインターナショナル」という団体の
   第二回世界大会の折、日本文化のイベントとして弦田様に舞台上で書を書いて頂き、その前で私が
   日本舞踊を踊るという趣向がありました。(1970年)

        背面 書 弦田康子筆   立方 吾妻マリ(岩田マリ)

   弦田平八郎様は2001年に亡くなられましたが、今もそのお優しいお声と笑顔が思い出されます。
   康子様には今も色々なお話を聞かせて頂き変わらぬご厚志を賜っております。お声を聴くと勇気が出ます。
 

 
 

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