岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

岩田藤七作品 「茶の器」

2017-06-10 16:09:51 | 藤七作品
岩田藤七の 「茶の器」   *インスタグラムにも投稿中です。 instagram @iwata_glassart

藤七は戦前よりガラスによる茶の器の制作を始め、
以来晩年まで水指を中心に、茶碗、茶入れ、蓋置等を作り続けました。

日本の工芸の根幹であるお茶の世界にふさわしいガラスの器を作るべく、
研鑽と実践を重ねました。

そして薄明かりの茶室の中、漆・竹・布・紙・金属という伝統の素材に取り合わせる事を念頭に、
複雑に色を重ね、様々な工夫で加飾を施し、肌合いを変化させ、
ガラスとは思えぬ、しかもガラスならではの光を得た作品を作り上げたのです。

ひとつひとつに藤七の思いがこもり、岩田の技術ならではの作品です。



  
岩田藤七作「墨染」 1974年 幅18cm 奥行18cm 高さ18cm  
黒に近い瑠璃と濃い茶、なめらかなで重厚な姿。メトロポリタン美術館収蔵品と同種。



 
岩田藤七作「湖畔」 1976年 幅18cm 奥行17cm 高さ19.5cm  
青・緑。白に銀箔で織り成す文様。



 
岩田藤七作「古城」 1976年 幅22cm 奥行22cm 高さ18cm  
青・紫に銀箔の堂々たる姿。



 
岩田藤七作 「松」 1977年 幅15cm 奥行15cm 高さ17cm  この作品は売却済みです。
黄色地に松の文様、八角の「松・竹・梅」連作。



 
岩田藤七作 「竹」 1977年 幅14.5cm 奥行15cm 高さ19cm  
瑠璃地に竹の文様、八角の「松・竹・梅」連作。



 
岩田藤七作 「梅」 1977年 幅13.5cm 奥行14cm 高さ18cm  
瑠璃地に梅の文様、八角の「松・竹・梅」連作。



 
岩田久利作 「墨雲」 1983年 幅12.5cm 奥行12.5cm 高さ10.5cm  
黒地に黒の文様。緑が美しく映え。



 
岩田藤七作 「渦」 1969年 幅15.5cm 奥行15.5cm 高さ8cm  
美しい空色に瑠璃の流れ。



  
岩田藤七作 「水影」 1976年 幅14cm 奥行14cm 高さ7cm  
柔らかな青地に瑠璃の斑紋が浮かぶ。













岩田藤七作品 秋の逸品展より

2016-11-04 19:57:09 | 藤七作品
岩田藤七作品 秋の逸品展より


瓶「砂の枕Ⅰ」 1976年 10.5×10.5×27cm  




瓶「砂の枕Ⅱ」 1976年 10.5×10.5×28cm  



花器「潤う」 1968年 24×24×15.5cm  この作品は売却済みです。




瓶「星流」 1977年 18.5×10×24cm  



花器「方苑」 1975年 6×7.5×18.5cm  




鉢「漂う」 1976年 23×25×10cm 




鉢「赤い波」 1975年 26.5×27×10.5cm  




鉢「水紋」 1961年 23.5×23.5×12.5cm  この作品は売却済みです。



鉢「波の唄」 1970年 30×18×9cm  





「春の逸品作品展」より 作品No.13 No.14 No.15

2015-04-30 14:27:24 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より


いずれも1967年、珍しい三つのガラスの「鳥」


 No.13 岩田藤七作 オブジェ「鳥」 1967年 幅10.5cm 奥行18.5cm 高さ23.5cm  

色ガラス中心の藤七も、透明ガラスを主体に制作した時期もあった。
色ではなく、ガラスそのものをねじったり編んだり、様々な手法で
ガラスの表情を出し、動きや光の屈折の面白さを感じさせている。

「実用目的のないものは作らない」という藤七には珍しく“オブジェの”「鳥」。
上部に器具と笠ををつけ、照明いすることを考えていたか。





 No.14 岩田藤七作 器「鳥」1967年 幅9cm 奥行31cm 高さ19cm  
 
頭を下に向けて地に降り立った瞬間のような、
勢いが感じられる作品。





 No.15 岩田藤七作 瓶「鳥」1967年 幅9cm 奥行32cm 高さ20cm  この作品は売約済みです。
 
深い青の作品。
くちばしの注ぎ口、輪の取っ手、その後ろに丸い水を入れる口があり、
不思議な形状なのに機能性がしっかりした瓶。







この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート 





「春の逸品作品展」より 作品No.11 No.12

2015-04-29 17:46:42 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 No.11 岩田藤七作 花器「遊彩」 1970年 幅13cm 奥行20cm 高さ20.5cm  

藤七はジャンルを越えて様々な芸術と交流を持っていた。
1966年、人間国宝今藤長十郎の呼びかけで結成された「陶裳会」(於:日本橋三越)も
そのひとつ。荒川豊蔵・金重陶陽・加藤土師など陶芸家中心に芸能・文学の分野にも
及ぶ数寄者がそれぞれのジャンル以外の作品も制作した。
藤七もガラス作品の他、帯などを考案した。

この作品も色彩を自由に操る藤七ならではの逸品。

69年には梅原竜三郎・朝井閑右衛門と「無窮会」展(弥生画廊)を催している。





 No.12 岩田藤七作 花器「焔」 1975年 幅13.5cm 奥行13.5cm 高さ22cm  
 
白泡地に尖った配色の美しい花瓶。
平たい口が潔く。






この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


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「春の逸品作品展」より 作品No.7 No.8 No.9 No.10

2015-04-28 15:34:24 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 No.7 岩田藤七作 貝「耀」 1974年 幅27cm 奥行17.5cm 高さ8.5cm  この作品は売却済みです。

70年代は特に貝の作品が多い。
黄色と橙のグラデーション、ひだや巻きが生きている貝のよう。
明るい、愛すべき逸品。



 No.8 岩田藤七作 貝「偲」 1974年 幅22.5cm 奥行19.5cm 高さ9cm  この作品は売却済みです。
 
これも良く貝の形を捉えた、静かな面持ちの作品。
内側がまた美しい。






 No.9 岩田藤七作 鉢「実」 1936年 径23cm 高さ10cm  


昭和11年、初期の頃の作品。前年に初めての個展を開催。
以後、松坂屋・高島屋で意欲的に個展を開催。
薄手の鉢に赤と瑠璃二彩の実がはじけ舞う。






 No.10 岩田藤七作「編みの鉢」 1938年 径23cm 高さ12.5cm  この作品は売却済みです。

投資地が考案んしたガラスによる「編み」の技法。
軟らかいガラスが固まるまでの瞬時に、ひも状のガラスを編むように積み重ねていく。
岩田の代表的な技法となり、花瓶や鉢など、様々な形状の器が作られた。




この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 
東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート