岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

久利への言葉  彩ガラスの四季 7月 森 英恵

2010-07-01 09:00:00 | 久利への言葉
岩田久利 彩ガラスの四季 7月

2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。

今月は、日本の誇る服飾デザイナー・森 英恵です。
本文にもあるように、20代の頃から親交が篤く、
久利の妻・岩田糸子も亡くなるまでずっとHANAE MORI
の服を愛用していました。


7月 繊細で洗練されたものが好き 森 英恵(デザイナー)


撮影 藤森 武

お父様の藤七先生がご健在の頃からのおつきあいです。
久利さんとは、私が新宿に初めて小さなお店を持った、
かけ出しの頃からの友人で、あの頃はいろんな分野の
才能豊かな人達が新宿に集まって、とても活気のある
時代でした。
久利さんは壊れやすいガラスのような男性(ひと)。
繊細な感覚の持主で、ガラスの作品をつくるために
生れてこられたような方だと思います。
はかなく、壊れやすい、そんなガラスの世界は、
私のいるファッションの世界とどこか似ているところが
あると思うのです。
私は蝶が好き、ガラスが好き。はかなく、壊れやすく、
繊細で洗練されたものが好き。久利さんの作品は洗練の極。
年と共にますます冴えて、とてもすばらしいと見つめています。

岩田久利の作家紹介と経歴はこちら



岩田糸子作 「白泡墨金彩大皿」 今月の作品 No.8

2010-07-01 08:59:00 | 今月の作品
今月の作品                          2010年7月1日
No.8  岩田糸子作 皿「白泡墨金彩大皿」

制作年  1983年
サイズ  横 57cm  縦 55cm  高さ6.5cm

岩田ガラスといえば、泡ガラス。
藤七の開発した泡ガラスは、多くの作品に用いられ、
作品に奥行きと暖かみを加えています。

この作品は宙吹きによる大作で、泡ガラスの地に
黒いガラスと金箔で模様を付けた皿です。


墨色のガラスは扱いにくく、藤七・久利に先駆けて
糸子が使い始めました。


和紙に墨で描いたような筆圧を感じさせるような勢い。
糸子の得意とする手法で、花瓶や器など数々の作品を作りました。


                                        撮影 中村明彦
かすれ具合、金箔の散りようが絶妙です。


岩田糸子の作家紹介と経歴はこちら


「今月の作品」は販売しております。  「白泡墨金彩大皿」 ¥1,000,000
お問い合わせは下記へお願いいたします。

Verrerie Kumap  ヴェルリー クマップ
Tel:03-3553-5810 Fax:03-3553-5809
E-mail:vk@iwataglassart.com


岩田三代展 伊東 ギャラリー ヤマモト

2010-07-01 08:58:00 | お知らせ
岩田三代展 

岩田家三代にわたるガラス芸術を展観。三人の代表作品の他、
ルリ新作の食器やアクセサリーも展示・販売いたします。
ぜひご来店下さいます様ご案内申し上げます。

会場  ギャラリー ヤマモト
     414-0004 静岡県伊東市猪戸1-1-9  TEL:0557-36-7694

会期  2010年7月9日(金)~7月19日(月)  
時間  10:00~18:00