岩田久利 彩ガラスの四季 6月
2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。
今月は、草月流前家元・勅使河原宏氏です。
宏氏は久利より2才年下、二人は東京美術学校に同時代に通っていました。
双方の父・勅使河原蒼風氏と岩田藤七も親交篤く、
当代家元茜氏もイワタルリと同世代ということもあり、
三代にわたる、「草月の花」と「岩田のガラス」のコラボレーションが実現しています。
6月 機能的な形と蠱惑(こわく)的な色彩 勅使河原宏(草月流家元(当時))
撮影 藤森 武
きのう、久利さんの花器三点に花をいけた。
同時に、父上藤七さんの作品にもいけた。
藤七さんの作品は、形が自由で、重厚である。
久利さんのは、形は機能的で、色彩が蠱惑的に華美である。
藤七さんの作品には平静な気分で作品のイメージを構成出来たが、
久利さんの作品には、こちらが意識的に構える姿勢になってきた。
つまり、器それ自体にこだわり続けて、花をもって挑戦していく
気分にさせられるのであった。
私は、あえて器の色と同系色の花で、むせかえるような色を、
更に助長するようないけばなを作ってみた。
久利さんの作品に付合っていると、だんだん植物の持っている魔性に
近づいていくような感じがして、スリリングな気持ちになってくる。
これもいけばなのたのしさである。
岩田久利の作家紹介と経歴はこちら
2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。
今月は、草月流前家元・勅使河原宏氏です。
宏氏は久利より2才年下、二人は東京美術学校に同時代に通っていました。
双方の父・勅使河原蒼風氏と岩田藤七も親交篤く、
当代家元茜氏もイワタルリと同世代ということもあり、
三代にわたる、「草月の花」と「岩田のガラス」のコラボレーションが実現しています。
6月 機能的な形と蠱惑(こわく)的な色彩 勅使河原宏(草月流家元(当時))
撮影 藤森 武
きのう、久利さんの花器三点に花をいけた。
同時に、父上藤七さんの作品にもいけた。
藤七さんの作品は、形が自由で、重厚である。
久利さんのは、形は機能的で、色彩が蠱惑的に華美である。
藤七さんの作品には平静な気分で作品のイメージを構成出来たが、
久利さんの作品には、こちらが意識的に構える姿勢になってきた。
つまり、器それ自体にこだわり続けて、花をもって挑戦していく
気分にさせられるのであった。
私は、あえて器の色と同系色の花で、むせかえるような色を、
更に助長するようないけばなを作ってみた。
久利さんの作品に付合っていると、だんだん植物の持っている魔性に
近づいていくような感じがして、スリリングな気持ちになってくる。
これもいけばなのたのしさである。
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