岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

岩田藤七作 「透硝子花型花器」 今月の作品 No.1

2009-11-24 13:04:58 | 今月の作品
今月の作品  No.1  2009年11月24日
岩田藤七作 「透硝子花型花器」 白

制作年  1975年頃
サイズ  幅 27.5cm  奥行き 30cm  高さ15.5cm

藤七は色ガラスを豊富に使いましたが、一時期透明ガラスの作品も作りました。
希少な透明ガラスの作品をご紹介いたします。
この作品は、花びらが開いたような柔らかく伸びやかな器で、
大変厚みがあり、たっぷりとしたガラスの美しさを表しています。



中心に白い泡の塊があり、花芯のようです。



下部は六つの萼がしっかりと支え、
ほとんど無垢のガラスになっており、
透明の中に不思議な光の世界が拡がっています。


                                                   撮影 中村明彦

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糸子作品 1 「透浅黄水指」

2009-11-24 12:56:24 | 糸子作品
制作年  1989年
サイズ 径 28cm  高さ 14cm

ホームページに掲載されている作品です。

糸子は数々の器を作った後、培った技術の集約し、
茶の器の制作を始めました。

この水指は、糸子が好んだ浅黄色の大胆な形状の作品です。
花瓶を作る時の独特の技法を用い、
泡の入った突起をたくさん付けています。



蓋もガラスで、糸子ならではの色使いです。
力の入った逸品です。


                                             撮影 中村明彦

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藤七作品 1 「黄の貝」

2009-11-18 10:45:55 | 藤七作品
制作年  1976年頃  
サイズ  幅 27cm  奥行き 19cm  高さ 12cm

ホームページに掲載されている作品をご紹介いたします。
藤七は晩年近く、貝の器を多く作りました。
本物の貝を色々集めて居間や庭に置き、始終研究していました。
この貝の形は全体にうねりがあり、元の方がぐるぐると巻かれていて
本物の貝のように大変立体感があります。



この鮮やかな模様も複雑な形もガラスの熱いうちの作業で困難を極め、
相当な技術と気合いを持っていなければできません、
この鮮やかな色彩と複雑な形は、永年制作を続けてきた藤七ならではの
圧巻の作品です。


                                                   撮影 中村明彦

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藤七賛歌 1 「与謝野晶子」

2009-11-18 10:45:38 | 藤七への言葉
1937年 第三回個展のカタログに、この賛歌を贈られました。

「天女の指紋」  与謝野晶子

絞り手の玻璃(はり)の高つきいはばこれ天女の指のうす紅の跡

藤七が墨流しなる玻璃を吹き世の新しくなれる夏かな

玻璃のみかもろもろの珠とけ会ひて成る飛雲手(ひうんて)の鉢

吹雪手のしろきに巻かれ天地(あめつち)の中に遊べるここちこそすれ

こは硝子恋する人の目に見なば手にしみぬべき紫の壺

夏きよし雲の不思議に勝りたる玻璃のうつはをかたはらに置く




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久利作品 1 「翠金彩乳文花器」

2009-11-18 10:45:11 | 久利作品
制作年  1985年
サイズ  径 22cm   高さ 27cm

ホームページに掲載されている作品です。
久利50代、体力も充分な頃、技術の粋を集めた、
加飾の多い作品を作りました。
全体を金箔と、翠の色が上品な華麗さを出しています。



久利はこの技法を「百乳文」または「環文」と呼び、
他にも、金箔に金赤・瑠璃色・黒白などの色を合わせ、
多くの作品を作りました。
ひとつの突起について3回も輪をつけています。
ガラスの熱い内、これだけの突起をつけるのは至難の業で、
先につけたところが地に溶け込まない様にするのが肝心です。
久利の代表的な技法の逸品です。


                                                            撮影 中村明彦

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