岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

「コロラート」 岩田の仕事 1-1

2012-03-16 18:10:36 | 岩田の仕事
岩田の仕事  No.1 COLORATO コロラート (ガラスの装飾壁面) 

1.コロラートについて
岩田の特徴的な仕事についてご紹介いたします。
今回はまず初めに「コロラート」。数回にわたり、
説明と各作家作品をご紹介いたします。

コロラートとは 
岩田工芸硝子が制作した、手作りのガラスを組み合わせた、平面作品の総称です。
藤七がこのガラスによる装飾壁面を創案した折、土方定一氏が名づけて下さいました。
イタリア語のCOLORE(色)の意味を含んでいます。

コロラートの特徴
制法  熔けたガラスが柔らかいうちに、様々な技法を用いてパーツを作り、接着します。
    組み合わせた時に花などの具象的な模様や、幾何学的な模様を織り出します。
    ある程度以上の大きさの場合は、金枠にはめて、枠同士を結合します。

形状  ステンドグラスと異なり、ガラス同士を直に接着しますので、
    ガラスのパーツの大きさや数によって、色々な形・大きさの平面制作が可能です。
    厚みは15~20mmあります。
 
種類  壁 画  ひとつの壁画のように壁に取り付けたもの。
          高松国際ホテル正面ロビイ ‘87
      
    間仕切  両側から見られる仕上げなので、間仕切りとして設置したもの。
          葛飾区総合スポーツセンター ‘84

    光 壁  窓の外光・または裏側に照明を入れ、光を通すように設置したもの。
           個人宅玄関

    額    額として絵画のように壁にかけられるもの。  
           個人蔵 ‘81     

(写真はクリックすると大きくなります。)


岩田久利作 装飾壁面「金の砦」  今月の作品No.26

2012-03-16 18:10:19 | 今月の作品
今月の作品                           2012年3月16日
No.26  岩田久利作 装飾壁面「金の砦」
制作年  1981年
サイズ  幅 34cm  長さ 43cm  厚み 3cm

額に入ったガラス装飾壁面(コロラート)



久利の父藤七が、色ガラスのパーツを組み合わせた平面作品・「コロラート」の制作を始めました。
これは久利がホテル・ニューオータニ「鶴の間」の大壁面を制作した頃、
個展のために作った小さいコロラートのひとつです。
*「コロラート」については、今月のブログ記事・「岩田の仕事」をご覧下さい。





ステンドグラスとは異なり、厚みと表情のある色ガラスを直接合わせてあります。




ひとつひとつ異なったパーツが立体的に配され、黒と金が迫り、勢いのある作品となっています。



撮影中村明彦

岩田久利の作家紹介と経歴はこちら

「今月の作品」は販売しております。  装飾壁面「金の砦」 この作品は売却済みです。

お問い合わせは下記へお願いいたします。

Verrerie Kumap  ヴェルリー クマップ
Tel:03-3553-5810 Fax:03-3553-5809
E-mail:vk@iwataglassart.com

草月いけばな展「花の力を信じて」

2012-03-16 17:57:12 | お知らせ
草月いけばな展「花の力を信じて」 

昨年家元継承10年を迎えた勅使河原茜が、500名あまりの出品者と
共に未来への希望を生む「花の力」の表現をテーマに展覧会を催します。
いけばな作品の中に、草月所蔵の岩田久利と糸子の作品も使用されます。

草月流とは初代蒼風氏と藤七の代から親交厚く、花と器の作品作りを
共に歩んで参りました。

この機会に是非ご高覧頂きます様ご案内申し上げます。


会 場  大阪島屋7階グランドホール   

会 期  2012年3月22日(木)~3月27日(火) 
     10:00~20:00   24日・27日は17:00閉場

主 催  財団法人草月会
      www.sogetsu.or.jp