岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

「春の逸品作品展」より 作品No.13 No.14 No.15

2015-04-30 14:27:24 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より


いずれも1967年、珍しい三つのガラスの「鳥」


 No.13 岩田藤七作 オブジェ「鳥」 1967年 幅10.5cm 奥行18.5cm 高さ23.5cm  

色ガラス中心の藤七も、透明ガラスを主体に制作した時期もあった。
色ではなく、ガラスそのものをねじったり編んだり、様々な手法で
ガラスの表情を出し、動きや光の屈折の面白さを感じさせている。

「実用目的のないものは作らない」という藤七には珍しく“オブジェの”「鳥」。
上部に器具と笠ををつけ、照明いすることを考えていたか。





 No.14 岩田藤七作 器「鳥」1967年 幅9cm 奥行31cm 高さ19cm  
 
頭を下に向けて地に降り立った瞬間のような、
勢いが感じられる作品。





 No.15 岩田藤七作 瓶「鳥」1967年 幅9cm 奥行32cm 高さ20cm  この作品は売約済みです。
 
深い青の作品。
くちばしの注ぎ口、輪の取っ手、その後ろに丸い水を入れる口があり、
不思議な形状なのに機能性がしっかりした瓶。







この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート 





「春の逸品作品展」より 作品No.11 No.12

2015-04-29 17:46:42 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 No.11 岩田藤七作 花器「遊彩」 1970年 幅13cm 奥行20cm 高さ20.5cm  

藤七はジャンルを越えて様々な芸術と交流を持っていた。
1966年、人間国宝今藤長十郎の呼びかけで結成された「陶裳会」(於:日本橋三越)も
そのひとつ。荒川豊蔵・金重陶陽・加藤土師など陶芸家中心に芸能・文学の分野にも
及ぶ数寄者がそれぞれのジャンル以外の作品も制作した。
藤七もガラス作品の他、帯などを考案した。

この作品も色彩を自由に操る藤七ならではの逸品。

69年には梅原竜三郎・朝井閑右衛門と「無窮会」展(弥生画廊)を催している。





 No.12 岩田藤七作 花器「焔」 1975年 幅13.5cm 奥行13.5cm 高さ22cm  
 
白泡地に尖った配色の美しい花瓶。
平たい口が潔く。






この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート 





「春の逸品作品展」より 作品No.7 No.8 No.9 No.10

2015-04-28 15:34:24 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 No.7 岩田藤七作 貝「耀」 1974年 幅27cm 奥行17.5cm 高さ8.5cm  この作品は売却済みです。

70年代は特に貝の作品が多い。
黄色と橙のグラデーション、ひだや巻きが生きている貝のよう。
明るい、愛すべき逸品。



 No.8 岩田藤七作 貝「偲」 1974年 幅22.5cm 奥行19.5cm 高さ9cm  この作品は売却済みです。
 
これも良く貝の形を捉えた、静かな面持ちの作品。
内側がまた美しい。






 No.9 岩田藤七作 鉢「実」 1936年 径23cm 高さ10cm  


昭和11年、初期の頃の作品。前年に初めての個展を開催。
以後、松坂屋・高島屋で意欲的に個展を開催。
薄手の鉢に赤と瑠璃二彩の実がはじけ舞う。






 No.10 岩田藤七作「編みの鉢」 1938年 径23cm 高さ12.5cm  この作品は売却済みです。

投資地が考案んしたガラスによる「編み」の技法。
軟らかいガラスが固まるまでの瞬時に、ひも状のガラスを編むように積み重ねていく。
岩田の代表的な技法となり、花瓶や鉢など、様々な形状の器が作られた。




この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 
東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート 





「春の逸品作品展」より 作品No.4 No.5 No.6

2015-04-24 19:04:58 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 No.4 岩田藤七作「黄の器」 1963年 幅22.5cm 奥行28cm 高さ11.5cm  この作品は売却済みです。

同時期に作られた三色の鉢。
堂々とした姿と不透明で奥深い黄の色が歴史を感じさせる。
黄色はガラスで発色の難しい色だが、藤七は好んで使った。



 No.5 岩田藤七作「翠の器」 1964年 幅22.5cm 奥行30cm 高さ11cm  
 
不透明な緑のガラス。
黄の鉢よりさらにふくらみがあり
色も深く暖かみがある。




 No.6 岩田藤七作「殷」 1963年 幅22.5cm 奥行30cm 高さ11cm  ¥800,000

前の二点は、成形したのち、表面を腐食加工しているが、
これはしていない。
この色も藤七の好んだ「葡萄」という、茶と紫の間の色。
「殷」の名を持つ。



この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート 





「春の逸品作品展」より 作品No.2 No.3

2015-04-20 19:04:08 | 藤七作品
「春の逸品作品展」より



 Np.2 岩田藤七作「夢の想い」 1967年 幅9.5cm奥行9.5cm高さ39cm  

藤七は1983年生まれ。その70代は円熟期であり、花器、茶の器はもちろん
貝のシリーズなど、それまでに培った力をさらに発展させ
ますます作品を深めていった。

この時期はまた、色ガラスによる壁面装飾「コロラート」の大作も
手がけ、1968年には皇居新宮殿建築に伴い、コロラート「大八州」を
設置している。

この作品は1967年、銀座資生堂ギャラリーで催された
岩田藤七回顧展に出品したもの。
四角に吹いた細長い角柱に夢のような美しい色彩が
舞う。








 No.3 岩田藤七作「凛」 1953年 径10cm 高さ61.5cm  

大変背の高い、しかし安定感のある作品。
下部の透明から段々に濃い藍色へとのびやか。
すっくりとした姿だが、内側には泡ガラスが使われているため
奥行きのある柔らかい肌合いになっている。
1953年5月、高島屋新作展のおり制作。
翌年春、60歳で日本芸術院会員となる。




この作品は下記で展示中です。



会場 ヴェルリー クマップ 
      〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
            TEL:03-3553-5810



会期 「春の逸品作品展」
   2015年4月16日(木)~5月1日(金) 11:00~18:00 
   土・日・祭はお休みです。 ご来場の節はご一報ください。


    ヴェルリークマップ  岩田家のガラスアート