岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

久利への言葉  彩ガラスの四季 3月 橋本明治 

2010-03-03 12:19:07 | 久利への言葉
岩田久利 彩ガラスの四季 3月

2010年は(久利への言葉)の第一弾として、「彩ガラスの四季」を
12ヶ月にわたって掲載しております。
これは、1983年婦人画報に年間掲載されたものです。

今月は、日本画家・橋本明治氏です。
藤七の頃から親交があり、ガラスに大変理解の深い方でした。

3月 斬新な造形と煌く美しさ  橋本明治(日本画家)


撮影 藤森 武


私がガラスに興味を持ち始めたのは、先代藤七先生の御作に接してからだった。
藤七先生、久利さんの展覧会を何度か観覧しているうちに、ほんとうにガラスの
魅力というものに取り憑かれたような感じになった。鮮やかな色彩、斬新な造形、
透明感に加え、煌めくような美しさである。この花器にしても何か花のようでもあり、
水中に揺らめくような感じでもあって、大変プレーンな不思議な造形だが、
中心から上下に暈した色具合といい、非常にバランスがしっかりしている。
いつかフト廻したテレビに偶然、久利さんの工房が出てきて、熱風の前で、
熱いガラスを出したり、吹いたり、瞬間に勝負をきめる緊張感に溢れた彼の姿があった。
あの華奢な体の何処にあのようなエネルギーが秘められているのか、また、父上とは違った
強烈な個性の上に父子二代にわたる才能の花が、さらにどのような形になって開くのか、
期待と共に非常にたのしみにしている者の一人である。

岩田久利の作家紹介と経歴はこちら

2010 春の彩ガラス展 

2010-03-03 12:15:38 | お知らせ
陽光穏やかな季節となりました。
今回は、ホームページ・「岩田家のガラス芸術」の開設記念として、
その掲載作品を展示、また藤七・久利の茶の器を中心に、
春にふさわしい作品を展示・販売いたします。
岩田糸子の「飾り玉展」も併催いたしますので、
ぜひご来店下さいます様ご案内申し上げます。



会期 2010年3月10日(水)~4月16日(金)  土日祭・4月2日(金)は休業。
会場 ヴェルリー クマップ
〒104-0041 東京都中央区新富2-4-14 新富田所ビル4F
Tel:03-3553-5810 Fax:03-3553-5809
E-mail:vk@iwataglassart.com
営業時間 11:00~18:00

岩田藤七作 花器 「六本木」  今月の作品  No.5

2010-03-02 16:11:45 | 今月の作品
今月の作品 No.5  2010年3月3日
岩田藤七作 花器「六本木」

制作年  1972年頃
サイズ  幅 11.5cm  奥行き 14.5cm  高さ31.5cm


日本橋高島屋で開催された個展の折に制作、出品した作品です。


白い四角に、赤・瑠璃・緑の三色をつけた、
シンプルですが、大胆な作品です。
宙吹きの作品は、真横にして回しながら作ります。
色をつけた部分が熱と重みで伸び、生き生きと育ったような感じです。



先端の部分は生き物が、何かを見ているようです。



                                          撮影 中村明彦
白く見えるのは泡ガラス。
藤七は工夫を重ね、泡ガラスを考案しました。
ガラスの中に無数の気泡が詰まっています。
これが柔らかな「白」を生み出します。

岩田藤七の作家紹介と経歴はこちら


「今月の作品」は販売しております。  「六本木」
お問い合わせは下記へお願いいたします。

Verrerie Kumap  ヴェルリー クマップ
Tel:03-3553-5810 Fax:03-3553-5809
E-mail:vk@iwataglassart.com