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岩田院長のブログ

楽しい話、マジメな話・・・etc.

花粉症でのアレルギー薬の選択

2025-03-06 19:18:27 | 医療
まだ少し冷え込みますが、少しずつ過ごし安くなってきました。
暖かくなると困る😅のが花粉飛散
今年は昨年より多いと言われていますが、冷え込みと雨などで飛散が遅れている印象です。
花粉症の薬については以前にも述べた事がありますが、国としては医療抑制のためスイッチOTC、医療機関で処方されている薬もドラッグストアなどで購入してもらい、国の財政負担を軽くする方向になりつつあります。今回、市販薬について岩田の考えで効果などをお話しします。

よくコマーシャルなどでも流れてくる薬、実際にドラッグストアでも置いているお薬で、有名なものを挙げると
アレグラ(フェキソフェナジン) (名前)は一般名ですが、一般名が商品名になっているものもあります
アレジオン(エピナスチン)
クラリチン(ロラタジン)
エバステル(エバスチン)
タリオン(ベポタスチン)
アレグラFXプレミアム(医療用ではディレグラ)
コンタック鼻炎Z、ストナリニZ(セチリジン)
などがあります。
岩田が処方する時にまず考えるのが、眠気の問題。眠気があると作業、車の運転に影響が出るためまずは眠気を気にするか、しないかを確認します。
眠気の強いで分けると、ベポタスチン、セチリジン>エピナスチン、エバスチン、ロラタジン(ロラタジンは医療用添付文書では自動車運転注意にはなっていませんが)>フェキソフェナジン、ディレグラ
と言った感じです。眠気が気になる場合はフェキソフェナジン選択ですが、眠気は個人差があり、エピナスチン、エバスチン、ロラタジンでも平気の方が多いですが、ベポタスチンとセチリジンは岩田が飲むと眠くなります。
あと効果を実感するのに早く効くという点ですが、薬の最高血中濃度までの時間が短い順だと
ベポタスチン1.2時間>セチリジン1.4時間>エピナスチン1.9時間>フェキソフェナジン2時間>ロラタジン2.3時間>エバスチン5.2時間
とベポタスチンは早く効きます。ある意味、今早く症状とりたい時には選択肢になるかもしれません。
今度は持続性が高い順だと、
エバスチン>ロラタジン>フェキソフェナジン>エピナスチン>セチリジン>ベポタスチン
でベポタスチンは早く効くけど持続時間が短いので、定期的に飲む必要ありです(ただ早く効果落ちるので眠気も早く解消されるのかも?)
抗アレルギー薬は食事の影響を受けるものが多く、セチリジン以外は食後に飲むと効果が落ちる場合があり、食前内服が、ベターです。
抗アレルギー薬は化学構造式で3種類に大きく分ける事ができます。グループでいくと、エピナスチン、ロラタジンのグループ、フェキソフェナジン、エバスチン、ベポタスチングループ、セチリジングループです。それぞれのグループの薬を使って効果なければ違うグループの薬を使うのも一つの考えです。

以上、長々と述べてきましたが、これは違うなどのご意見があれば教えてください。上の内容を更に工夫するともう少し効果が得られますが、それは裏ワザ?になってしまうかも。岩田個人はどちらかというとステロイド点鼻派ですが😆。
医療機関に行く時間がない方は参考にしてください。

医療費「4兆円削減」

2025-02-24 19:02:17 | 医療
世の中は3連休でしたが、岩田は昨日と今日の休みでしたが、ゆっくり過ごしました。
たまたま観ていたYouTubeで、医療費「4兆円削減」という内容の動画だったので最初だけ観ていました。
社会保障費、特に医療費の削減は必要である事は皆さんが思っている事だと思います。
話題の中に医療の中でのデジタル化の遅れも触れていました。今、昨年12月から新たな保険証は発行されなくなり、マイナ保険証が主流になりつつありますが、解除する方も増えているとの記事もあります。当院の利用率は12月で63%、全国的には25%くらいなので高い方だと思います。マイナ保険証は読み取れるとスムーズ電子カルテに反映しますし、医師の方はマイナ保険証を利用して頂くと他院の薬の内容も確認できてメリットは多いと思います。更に他院での画像がクラウドを通じて観る事ができればCD-Rも必要ないし、画像ファイリングに読み込ませる手間も省けて便利です。世の中はデメリットを感じる方の方が多い様ですが、岩田は今の所は少しメリットありと考えています。
また、YouTubeの中で花粉症のアレルギー薬を病院ではなく、薬局での購入の話しもありました。個人的には一部賛成です。その人のライフスタイルと病院受診が合わない事もある事を考えるとドラッグストアでの購入もありだと思います。ただドラッグストアで買うと値段は高い。花粉症はスギ、ヒノキで約3ヶ月なので病院を受診して長期処方してもらう方がやはり安く済みますよね。また、アレルギーの薬には眠気の副作用もあったり、効果発現に時間のかかるものもあったりするので、薬の選択をパッケージのみで判断するのも難しいですし、ドラッグストアに常在する薬剤師さんがどの程度薬の知識を提供できるか(最高血中濃度までの時間、眠気の頻度、内服している薬が効果不十分な場合のどの薬に変更するか?どの様なレスキューがあるか?)を把握できないと、やはり医療機関を受診することになります。
医療人の方も医療費削減を意識して診療する必要はありますが、やはり病気にならないのが一番の医療費抑制ですよね。

認知症予防にカレー

2025-02-16 21:34:37 | 医療
今日はゆっくり過ごしていました。たまたま目にしたネット記事に、認知症予防にカレーを食べると良いとの事。
カレーの香辛料として使われているターメリックに含まれる『クルクミン』がアルツハイマー型認知症予防になるのではないかと言われている様です。最近、週1回以上カレー🍛食べています。ただ40代からアルツハイマー型認知症の原因のβアミロイドが貯まり始める様で、早くから食生活を見直した方が良いです。
カレーを食べるのであれば長続きしそうですね。

医療へのAI応用

2025-01-26 21:28:29 | 医療
昨日は東京での会議があり、1日休診にしました。
会議は2時間半でしたが、往復の新幹線乗車時間は7時間強。日帰りにしたので自宅に帰ってきたのは0時前。
今日は少しオンラインで仕事をした以外はゆっくりしていました。
昨日の会議の中でAIを使った病理診断についての講演がありました。日本はの医療分野でのAIの臨床応用は遅れているようですが、講演を聴いているとこんな事ができるのかと感心しました。医療の世界でのAI、どんどん進んでいくと思いますが、最終決定は人間です。人間がしっかりした判断ができるようにトレーニングが必要ですね。

インフルエンザ大流行

2024-12-26 23:09:38 | 医療
インフルエンザが流行してきます。
今流行っているのはpdm09型。症状は胃の不快感や吐き気が特徴的で、大人が先に感染する傾向にあるとの事。これから年末年始で人の移動も多く、人の集まる機会も多くなります。感染対策はしっかり行いましょう。