今年も、工房の薪ストーブに、火が入る季節となりました。アイビーログ工房の建築したログハウスにも、ぼちぼち火が入っていると思います。楽しい、快適な薪ストーブ生活をして下さい。薪ストーブは、火事が怖いと思っている方が多いと思いますが、石油ストーブ等と比べると、逆に安全だと思っています。重量があり、設置する場所もレンガ等不燃材、難燃剤で作っているので、燃えやすい物を、そばに置いてない限り火事の可能性は無いと思います。設置場所が決まっていると言う事は、消化器も同じ所に設置してあるので、何かあっても、対応が出来やすいと言うことです。火を使う事に絶対はありませんが、移動できる暖房は便利ですが、逆にうっかり通り道に設置すると危ない事があります。薪ストーブなら暖房は、全室一台で賄え、何台も設置しなくて良いので、危険の度合いも減ると言う事になると思います。子供部屋もドアを開けていたほうが、暖かいので閉じこもる事も少なく、火を扱う事が少なくなっている中、危険な火を、安全に使う事を、子供が覚える良い場にもなります。危険だから扱わせないでは無く、安全に取り扱う方法を教える事の方が、私は良いと考えています。法律で、安全にと取り締まる事が多すぎる今の社会。突き詰めて行くと、何もするなという事になりかねません。私は自分の意思で、安全かどうか決めたいし、行動したい。
仁淀川で見つけた、逆さに映った山の影。波一つない川面にくっきりと。この一瞬、この時間でないと会えない風景でした。そう思うと、人との出会いも偶然が始まりでも、大切にして行かなくては、もったいないと思います。私はその為にはひとつだけ大事な事があるように思っています。お互いが約束を守ることです。自分の事を優先しすぎると、一生の付き合いとはならないように思います。きっと、人のためになるように無理なく動く事が、長く付き合える基本のような気がしています。
写真は、もくもくランドで見つけた、現地力エネルギーとして出店していた物です。アイビーログ工房には溢れるほどある、丸太の輪切り。それにチェーンソーで、十字に切れ目を入れただけの簡単なコンロ。中心部に火をつけると、6時間ほど燃え続けるそうです。五徳もいらず、ゆっくり調理する料理では、鍋を掛けていれば、自然と煮込み料理が出来そうで、今度キャンプに行ったら、試して見ようと思いますが、どうやって中心に火を点けるかは、聞いてこなかったので、いろいろトライが必要です。名前と、単純さが、楽しい現地力エネルギー。お金を出して買う事もないのが、欠点ですが、以外と都会のキャンパーには、受けるかも。
変わらない物は無いとは思うものの、変わらずに愛される物は有ると思っている。きっと、手入れされた木の家は、変わらずに愛される物に、入るのではないかと思っています。写真は、香北町朴の木にあるカフェ。新月伐採で山に入った帰り、立ち寄ってみました。凄い田舎にあるので、経営は大丈夫かと心配していましたが、ランチ時になると、次から次にお客さんが来て、12時過ぎには満席になる盛況ぶりに、唖然。古い民家を壊さずに、新しいセンスで、リホームした内装は今の流行ですが、柱や梁には、年月が与えた、味があり、新しい物には無い、深みがあります。アイビーログ工房の提案する家も、古くなり、次の世代が住む場合、新しいセンスでリホームして住んでもらいたい。その為には骨組が、しっかりとしていなくては残らない。壊してしまうのではないでしょうか?私たちが建てる家は、次の世代も住みたいと思える建築でありたい。
新月伐採の山へ、施主のFさんと森林組合の山中さんと、汗を掻きながら物部川源流の香我美町の山へ行って来ました。今月の10日から16日までの、新月前の一週間の間に伐られ、2~3ヶ月山で葉枯らし乾燥された木は、虫も付きにくく、腐りにくく、カビも付きにくく、割れも少ないと言われています。そこで一度トライしたいと思っていたのです。幸い、Fさんがやりたいと、言ってくれたのと、森林組合がやりますと言ってくれたお陰で、実現することとなりました。この家は、7月頃完成の予定となります。写真は、伐った木に、名前と日付けを書いているFさんです。普通のログハウスや、家より長く建築期間は掛かりますが、メリットは一杯あります。芯の部分の、木材の乾燥が進み、先ほど言った、木の変形、割れ,腐りにくい性質が生まれ、建築後の経年変化が少なくて済むのです。自然乾燥は昔から一番良いとは言われていましたが、大量生産には合わないので、近頃は人口乾燥が主流となって来ています。木の持つ特性を生かすには、自然乾燥が良いのは、木材関係者は誰でも知っている事ですが、ロスも多く近年では少なくなってきています。アイビーログ工房は、冬切りの材にこだわってきましたが、これからは、冬切りの、新月伐採も選べるようになります。但し早めの契約が必要となりますが、メリットを考えると、一考に値すると思います。なぜなら、アイビーログ工房の建てる家は3世代は、住み継ぐげる家だから。答えを知る事が出来るのは、次のまた次の世代だとしても、100年のスパンを考えれば、最良のチョイスかも。