生憎留守だったので、外回りを見させて戴いた。香川は高知と違い、雨風も穏やかなので、思っていた以上良い状態でした。
回りも少しずつ、施主の手が入ってきて、少しずつ施主の色に染まって行く。
来年、再来年と、家の周りに緑が増えて行き、変わっていくのが楽しみです。この家はフルログと板倉構法の組み合わせた、新しいログハウスの形です。
耐震性と風雨に対する耐候性を持たせた形として考えた物です。長い目で見ると、メンテナンスの手間が、あまりいらずに暮らせます。
家を建てる仕事をしていて思う事があります。
家を建てる時考える事が、少し場当たりすぎになっているようになっていると感じます。
10年先のことも考えていない様になってきています。順位として高いのは、設備、間取りそして値段。
良い家を選ぶでは無く、安くて広い、少しオシャレな家、となっているように感じました。
10年から15年過ぎると、貼りものの壁は、壁紙を張替えなくて貧しくなくなります。機械は10年前後で壊れます。サイディングの壁はコーキングの打ち直しも必要。
設備も世代が変わる時は新しい物に変える事が多く、家を作る時に考える順位としては低くても良いと思います。お金が充分あれば別なのですが。
私達は良い家を建てていきたい。
せめて20年先を考えてもらいたいと考えます。
きちんと作った木の家は、100年以上建っているのが、残っている古民家を見ると分かります。
自然の素材は、歳月の風合いを身に付け、新築にはない魅力が生まれます。
木の家は短所もありますが、長く住んでも愛着がわき、飽きません。何より素材の素性がはっきりしているので安心出来ます。
何で出来ているか、大工も分からない素材を使って建てるのは、原発が安全ですと言われて信じる事と、何が違うのでしょう。
私達は、なるべく加工していない素材を使って、我々が加工し組立、建てていきます。
決して大量生産はできませんが、そうしないと、建てる意味が感じられなくて、建て続けることはできないと感じています。
素材が一番大切だと。だから、くさる素材で作る家は安全だと考えます。