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土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

くさる素材で建てる家は安全。

2016年03月06日 21時00分32秒 | Weblog

香川の土地を見に行った帰りに、夏に建てたM邸へ寄ってきた。

生憎留守だったので、外回りを見させて戴いた。香川は高知と違い、雨風も穏やかなので、思っていた以上良い状態でした。

ふくろうのステンドグラスの入った玄関。

回りも少しずつ、施主の手が入ってきて、少しずつ施主の色に染まって行く。

来年、再来年と、家の周りに緑が増えて行き、変わっていくのが楽しみです。この家はフルログと板倉構法の組み合わせた、新しいログハウスの形です。

耐震性と風雨に対する耐候性を持たせた形として考えた物です。長い目で見ると、メンテナンスの手間が、あまりいらずに暮らせます。

家を建てる仕事をしていて思う事があります。

家を建てる時考える事が、少し場当たりすぎになっているようになっていると感じます。

10年先のことも考えていない様になってきています。順位として高いのは、設備、間取りそして値段。

良い家を選ぶでは無く、安くて広い、少しオシャレな家、となっているように感じました。

10年から15年過ぎると、貼りものの壁は、壁紙を張替えなくて貧しくなくなります。機械は10年前後で壊れます。サイディングの壁はコーキングの打ち直しも必要。

設備も世代が変わる時は新しい物に変える事が多く、家を作る時に考える順位としては低くても良いと思います。お金が充分あれば別なのですが。

私達は良い家を建てていきたい。

せめて20年先を考えてもらいたいと考えます。

きちんと作った木の家は、100年以上建っているのが、残っている古民家を見ると分かります。

自然の素材は、歳月の風合いを身に付け、新築にはない魅力が生まれます。

木の家は短所もありますが、長く住んでも愛着がわき、飽きません。何より素材の素性がはっきりしているので安心出来ます。

何で出来ているか、大工も分からない素材を使って建てるのは、原発が安全ですと言われて信じる事と、何が違うのでしょう。

私達は、なるべく加工していない素材を使って、我々が加工し組立、建てていきます。

決して大量生産はできませんが、そうしないと、建てる意味が感じられなくて、建て続けることはできないと感じています。

素材が一番大切だと。だから、くさる素材で作る家は安全だと考えます。

 

 

 


小さなログハウス仮組み中。

2016年03月02日 22時28分09秒 | Weblog

高知市内に建つ、カフェタイプのフルログ、仮組み中。小さいけれど迫力は充分です。

高台に小さなログハウスを建てて楽しみ、いざと言う時には、シェルターにもなる家と言うコンセプトで提案した家です。

フルログの優れた耐震性は、大地震の時にこそ発揮されると考えています。

小さくても本格的なログハウス。大きさに関係無く、唯一無地の建築です。

組み上げスピードも上がってきました。今回屋根勾配は5寸。日本建築によくある角度です。

緩い勾配の良い所は、屋根にトラブルがあった時や、煙突掃除の時に足場を組まなくて良い所や、窓を取る場合、目線の邪魔になりにくい事があります。

急勾配の良い所は、小屋裏を作る時には、スペースが取れる所や、雪や雨が流れ落ちやすく、雨仕舞いが良い事等。

5寸勾配は、中間のどちらの良い所もある勾配です。

好みの問題なので、どちらが良いと言う事はないのですが、緩い屋根も屋根性能が上がり、雨漏りが少なくなって来て、多くなってきました。

ちなみに工房の屋根は、1寸勾配。ちょっと冒険で、雨仕舞いが心配ですが、実験を兼ね、挑戦してみました。


建築は楽しい。

2016年02月26日 23時14分16秒 | Weblog

土佐清水市へ土地を見に行って来ました。200坪の土地の後ろに見えるのは国立公園の山。ここにポスト&ビームの、土佐杉のログハウスが建つかも。

四国の中で一番好きな地。太陽の光が、輝きが、市内とは違う。

海が綺麗で、川も綺麗。そして海も綺麗な夢のような土地です。しかも温暖で、綺麗なサーフビーチもある。無いのは仕事。

土地も安く、仕事さえ作れば、楽園に誰でも住めるのだ。

近くに楽園に憧れ、住み着いた建築家の小さな家があった。海から断崖を上がった所に建つ、絵本に出てきそうな家だ。

小さいが家族で住むには充分な大きさ。家の中には、煮炊き用と一体になった、手作りの薪の暖炉があった。

駐車場も素敵だった。廃材利用の基礎。金属を使わない木で作ったアーチは思わず良いなと思った。

やっぱり建築は楽しい。


ぶあいそう。

2016年02月15日 21時03分19秒 | Weblog

千葉県で良かったのは、日曜日に、東京の色々な所へ行けた事。なかでも一番良かったのは、町田の白洲次郎邸こと、武相荘。

ミッドタウンでも、表参道もなく、僕の心を惹きつけたのは、田舎の藁葺きの古民家でした。

街中のオアシスのように、その空間だけ、違った時間が流れていました。

凄いなと思ったのは、戦前、イギリスのオックスフォードで生活していた彼の自宅が、最先端の家や、洋風でも無く、日本の古民家だった事。

イギリスの良さ、日本の良さ悪さを知り尽くしながらも、日本建築を選んだと言う事に、先進性を感じました。現代の外国人が日本建築の良さを認め、快適に改修しながら住んでいることとダブります。彼の感性、普遍な価値観は、現代も通用すると感じました。

時が付けた味、風合いは、唯一の価値を感じます。自分が良いと思った物を、人に惑わされる事無く愛でる事は、中々出来るものではありません。

時と共に錆びる自然の素材には、変化を楽しむ知識があれば、かけがえの無い価値をもたらしてくれる力があるように感じました。

新しい素材に軽薄さを感じ、素朴な素材、物にやすらぎを感じるのは、年をとったからだけでは無いように思います。

私達の建てる家は、住む人の価値感に応えられる、嘘の無い素材,作りをして行きたい。

 

 


ニュータイプのドローナイフを制作。手仕事は素敵だ。

2016年02月13日 20時09分39秒 | Weblog

今日は雨で、倉庫の整理でしたが、昨日張り切ってやったピーリング「皮むき」のせいで、体中の筋肉が悲鳴をあげている。

今回ハンドピーリングにしたのは、若いビルダーの提案もあったのですが、山の現状も、少し気になっていたのもあります。

バイオマスの影響や、CLT「集成材」の需要が増え、木材が足りない状況や、山の高齢化もあり、丁寧に木材を出す事が、だんだん難しくなっているからです。ダメージが多い木は、そのダメージを取り除くに深く削る必要があるからです。水圧で剥いた磨き丸太の美しさは、捨てがたい魅力もありますが、あまり高級になるのは、困ります。

久しぶりにドローナイフを出して、皮を剥いてみると、切れ味が悪く、体力的に大変な事に気づきました。昔は木を切ってすぐに出した木を剥いていたので、良かったのですが、切って3ヶ月程山で葉枯らしをする事もあり、表面が乾燥して、中々綺麗にむけないのです。

そこで切れ味の良い、ドローナイフを制作しました。土佐は山道具の鍛冶屋のメッカ。良い刃物を探してきました。写真はマグロの皮むき用のものだそうです。

特注で作っていたもので、一つだけ余っていた物に、取っ手をつけました。切れ味は格段に良く仕事も進みますが、もう少し良いのはないかと考えて作ったのが超仕上げ用の刃を再利用したものです。これは凄い切れ味で綺麗に仕上がり満足ですが、ただ刃が硬く研ぐのが難しいのが難。近日中に改良版を制作するつもりです。研ぎやすく、切れ味の良い土佐刃物のドローナイフを注文したいのですが、注文してから、2ヶ月くらいかかるとの事、今回は諦めます。

手仕事の良い所は、やればやるほど仕上がりが良くなっていく事と、自分のリズムでやれる事。体力が付く事。環境破壊にならない事等、良い事がいっぱいあります。

機械でやると楽なのですが、このしんどさ、味を、楽しむ時代ではないだろうかと考えています。効率を追うと無くす物が多い事に気づいている人が、多くなって来ていると感じます。早く安くを追求しすぎて、本当に大切な物を無くしてきたと。アイビーログ工房は、手仕事にこだわります。しかし誰でも買えると言う事もこだわります。極力地元の素材で建てる事にも。新しい家創りは、昔のつくり方に、多くのヒントがあるように感じます。