一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

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53.鬼怒川温泉 「鬼怒川仁王尊プラザ」

2005-10-16 02:51:38 | 栃木
栃木を代表する温泉郷、鬼怒川温泉は、歴史はまだ浅く江戸時代で日光詣での大名や僧侶しか入浴が許可されていないよう独特の温泉文化が発達して、明治時代に入り鉄道の開通とともに、ようやく現在の形になったためか、古くからの共同湯などが無いのはその影響がおおいのか、早くから近代的な温泉街を形成していたのであろうか、古くからの庶民のための湯治的ムードはあまりない。

 東武鉄道の鬼怒川駅への開通とともに、高度成長の波に乗り、バブル経済のリゾートブームにも乗り次々に、大型旅館が建設されたのも、ここ鬼怒川温泉にとっての歴史の一部なのかもしれない。

 さて、ここ鬼怒川仁王尊プラザであるが、新しい鬼怒川温泉でえはあるが、更に新しく開発した温泉で、ここと高徳地区は鬼怒川で一番新しく開発された地域であるが、なにを隠そう湯治的要素の高いのが、こちらの新興地域なのである。
 新高徳温泉の「民宿まつや」も地元の日帰り客と常連さんの宿であるし、特にここ「鬼怒川仁王尊プラザ」は、その常連度は更に高い、毎回入浴時にいろいろなお話を他のお客さんと話しているのだが、首都圏から車や電車で、月に何度も通ってくる常連さんも多く、ここの温泉のよさに惚れて、通い続ける人も多い。
 
 今回も埼玉から10年以上でしかも毎週通ってくる常連さんとの長話をしたのですが、同じような人が多いこと、昔はバスの団体さんでお越しのなって、混雑していることなど、ここの温泉が一番なことなどを、嬉しそうに話をしていたことが、印象に残っている。
 
 相変わらず、前置きが長くなってしまったが、鬼怒川仁王尊プラザは、ともかく得体の解らない施設で、もう私も10回くらいは訪れているのだが、いっこうにその正体が解らない。施設を見渡しても、お茶と急須を売る店があり、実用新案「回転急須」なるものが存在するし、いつもは開いてないのだが突然店を開ける中国漢方の健康食品の店やたまにしか開いていない喫茶店や保険の効く接骨院(ここは名医)など、怪しくかつ興味深い店が1つのビルの中にあり、ここ鬼怒川仁王尊プラザを訪れるお客さんを対象にしている。全てがB級的雰囲気を醸し出している。

 温泉施設としても、名前の由来となっている仁王尊2対が施設の北東方向に鎮座しており、温泉の守り神になっている。ちなみに、このように菩薩や観音様などや弁天様のような七福神などを祭っているところは、温泉施設に多いが、ここの仁王尊のように5mくらいありような巨大なものは、数少ない。
 他にも、鱒つり場もある巨大な池や、バーベキューハウス、はては犬猫の宿泊施設も完備しているように、雑多なものや意外性のあるものが、かなり広い施設内に点在していて、B級ワールドが炸裂している。(笑)

 温泉は、そのB級温泉に反して、上記に書いた常連さんが通い詰めたよう、素晴らしい温泉で、何百回と入浴しても、そのお湯のよさを裏切られることは少ない。私の感想では、なんといってもアルカリ性の温泉のよさが立証される。PH9.6、日本でも数少ない強アルカリ性(PH9.9が最高位)のお湯で、しかもこれだけアルカリ度が高いとかなり刺激するお湯であるが、鬼怒川仁王尊プラザは、他の温泉成分と泡つきのよさか、どちらかというと穏やかな入浴感で、何時までも入浴できる感じがする。

 匂いは湯口は硫黄臭を感じるが、穏やかなたまご臭、味もたまご味だがやはりほのかに香る味ががぼやけたものではない。入浴後はやはり芒硝泉的な温まり方をするので、頭の芯から汗が出るほどで、軽やかででもしっかりとした温まり感で、私のとって一番の温まり感です。ともかくここのお湯は通い詰めたくなるお湯、何百回と訪れる常連さんが頷けるほどの名湯、鬼怒川温泉はいまいちと思われる方は是非入浴してほしい。鬼怒川いや温泉の価値観をも変える良泉である。
 電車では、東武鬼怒川線「小佐超駅」より徒歩12分、東武スクエアより線路の反対側に入り道沿いを行く。

源泉名 鬼怒川仁王尊の湯 アルカリ性単純温泉(Na-SO4・Cl型)泉温39.4℃ PH9.6 
Na=91.1 K=0.4 Ca=5.5 Mg=0.1 F=10.6 Cl=40.9 HS=0.4 SO4=61.9 HCO3=20.7 CO3=22.9 メタホウ=11.9 OH=0.7 メタケ=46.9 成分総量0.314g/kg

文/画像 ガメラちゃん@takayama

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