itchy1976の日記

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池井戸潤『シャイロックの子供たち』

2013年01月09日 23時58分38秒 | 書評(その他著者)
シャイロックの子供たち (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋


今回は、池井戸潤『シャイロックの子供たち』を紹介します。東京第一銀行長原支店のバンカー達を舞台とした連作短編ミステリーといってもいいでしょう。最終的にはなんかもやもや感がするのですが、こういう終わり方もありなのかなという印象ですね。江戸川乱歩賞でデビューしているわけだからミステリーも書けるわけなんですね。

現金紛失事件が支店内で起こった。札束をまとめる帯封だけは北川愛理のバックに入っていた。帯封については女子行員がいたずらで北川のバックに入れたけど、現金については知らないそうだ。第五話で西木が疾走するということから、だんだんミステリーっぽい話になってくる。現金を盗んだのはだれか?西木はなぜ疾走しないといけないのか?ということがポイントになってくるでしょう。

第一話 歯車じゃない:副支店長古川の話
第二話 傷心家族:融資課友野の話
第三話 みにくいアヒルの子:相談グループ北川愛理の話
第四話 シーソーゲーム:業務課遠藤の話
第五話 人体模型:人事記録から読み解く相談グループを率いる西木の話
第六話 キンセラの季節:融資課から暫定的に相談グループを率いてもらう竹本の話
第七話 銀行レース:検査部黒田が長原支店を検査する
第八話 下町蜃気楼:融資課の新人田端の話。第三話の北川と謎解きをすることになる。
第九話 ヒーローの食卓:業務課滝野の話
第十話 晴子の夏:パート社員晴子の話


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