itchy1976の日記

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東野圭吾『禁断の魔術 ガリレオ8』

2012年12月27日 23時55分26秒 | 書評(東野圭吾)
禁断の魔術 ガリレオ8東野 圭吾文藝春秋 今回は、東野圭吾『禁断の魔術 ガリレオ8』を紹介します。今回の作品は第四章のためにあるといってもいいでしょう。第一章から第三章までは前座といってもいいでしょう。第四章は湯川について転機になるのかなということですね。ガリレオシリーズも終わりになりそうですね。偏屈の湯川らしさが出ているといっても過言じゃないでしょう。 犯人探しに関してはあっけないけど、なん . . . 本文を読む

東野圭吾『虚像の道化師 ガリレオ 7』

2012年08月28日 23時56分07秒 | 書評(東野圭吾)
虚像の道化師 ガリレオ 7東野 圭吾文藝春秋 今回は、東野圭吾『虚像の道化師 ガリレオ 7』を紹介します。ガリレオシリーズの第7弾で、4つの短編(中編)集です。また、別の短編を収録したガリレオシリーズ第8弾『禁断の魔術 ガリレオ8』が10月13日に刊行されます。 どちらかというと最初の幻惑すがガリレオらしいという感じで、後の3つはガリレオ先生(湯川学)と加賀恭一郎と区別がつかなくなってきた感じ . . . 本文を読む

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

2012年04月29日 23時42分01秒 | 書評(東野圭吾)
ナミヤ雑貨店の奇蹟東野 圭吾角川書店(角川グループパブリッシング) 今回は、東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を紹介します。連作短編集としては見事だという印象ですね。短編同士のつながりという点においては素晴らしいなという印象があります。すべてにおいておさまりのいい作品だと感じました。 ただ、ものすごく好きかといえば、そうではないだろうという感想になってしまいました。面白さとしては何か足りないなとい . . . 本文を読む

東野圭吾『歪笑小説』

2012年01月30日 23時08分12秒 | 書評(東野圭吾)
歪笑小説 (集英社文庫)東野 圭吾集英社 今回は、東野圭吾『歪笑小説』を紹介します。いきなりの文庫化ですね。○笑小説シリーズ第4弾で、今回は文芸界に特化した内容になっています。ミステリーではないですね。最近の東野圭吾作品は駄作が多い中、本書は『新参者』と並ぶくらいの数少ない当たり作品で、面白かったですね。連作短編になっていて、最後の巻末広告は一番最後に読むとすごく面白い仕掛けに気づくかもしれませ . . . 本文を読む

東野圭吾『プラチナデータ』

2011年12月10日 23時59分26秒 | 書評(東野圭吾)
プラチナデータ東野 圭吾幻冬舎 今回は、東野圭吾『プラチナデータ』を紹介します。まあ、それなりに面白かったですけど、自分の心に印象深く読んだ印象が残っているかといえば違うかもしれないね。近未来の管理社会についてかかれてあったんだろうけど、管理される側にとってはすごく怖いけど、管理する側が管理されるのは嫌なので、抜け穴を作るということなんだよね。それは、一種の身分制度と同じなんでしょう。コンピュー . . . 本文を読む

東野圭吾『マスカレード・ホテル』

2011年10月07日 23時02分21秒 | 書評(東野圭吾)
マスカレード・ホテル 東野 圭吾 集英社 今回は、東野圭吾『マスカレード・ホテル』を紹介します。はっきり行ってミステリーとして面白くなかったというのが正直な気持ちです。こんなにページを読み進めるのがつらいのも久しぶりだね。私の中で評価が低い『白銀ジャック』『パラドックス13』にしても一気で読みきったけどね。余りにも取ってつけた感が強かった。予定調和 . . . 本文を読む

東野圭吾『真夏の方程式』

2011年06月28日 23時57分23秒 | 書評(東野圭吾)
真夏の方程式東野 圭吾文藝春秋 今回は、東野圭吾『真夏の方程式』を紹介します。久しぶりのガリレオシリーズですね。ミステリーとしてはあっさり目だとは思いますが、ガリレオ先生と子どものふれあいなんていうのは今までとは違うし、環境と科学技術のつきあい方は福島第一原発の事故なんかがあったので何か考えさせられるものがあった。今までのガリレオシリーズとは違う印象を持った。私はガリレオシリーズの中ではいちばん . . . 本文を読む

東野圭吾『あの頃の誰か』

2011年01月17日 23時49分43秒 | 書評(東野圭吾)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)東野 圭吾光文社このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『あの頃の誰か』を紹介します。本書もいきなり文庫ですね。今まで刊行された短編集に収録されずに残ったものを集めた「わけあり物件」です。初出が全て10年以上前のものだから、わけありなんでしょうか。それとも、単にボツ案件なのか。まあ、単行本だったらいきなり買わないかもしれないという出来だと思います。 . . . 本文を読む

東野圭吾『探偵倶楽部』

2010年12月21日 23時57分16秒 | 書評(東野圭吾)
探偵倶楽部 (角川文庫)東野 圭吾角川書店このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『探偵倶楽部』を紹介します。会員制の調査機関である探偵倶楽部が事件を解決する短編小説です。探偵倶楽部の探偵役(美男美女)はあくまで黒子である。彼らがどうやって調査しているかはほとんど出てこなく、結果だけが示されるような感じです。あまり単純な結論はなく、一工夫凝らしているといっていい。 各短編を紹介します。 偽装 . . . 本文を読む

東野圭吾『白銀ジャック』

2010年10月08日 23時06分22秒 | 書評(東野圭吾)
白銀ジャック (実業之日本社文庫)東野 圭吾実業之日本社 今回は、東野圭吾『白銀ジャック』を紹介します。本書はいきなり文庫版での上梓です。本書の創作秘話を読んでみると、東野版『私をスキーへ連れてって』(私はどんなものかはわからない)見たいなものらしいです。東野氏なのでラブストーリーではなく、スキー場を舞台としたミステリーですね。 本書の話は以下の通りである。あるゲレンデの下に爆発物が仕掛けたと . . . 本文を読む

東野圭吾『たぶん最後の御挨拶』

2010年05月27日 22時59分11秒 | 書評(東野圭吾)
たぶん最後の御挨拶東野 圭吾文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『たぶん最後の御挨拶』を紹介します。あとがきに書いてあるように、東野氏の最後のエッセイということみたいだ。まあ、書きたくないなら書かなくていいと思うのだがね。一つ一つの小説のクオリティを高めてくれればいいです。 ○本文の構成 Ⅰ年譜(生まれてから2006年まで) ・小説を読み始めたのは高校生に入ってから。きっかけは、 . . . 本文を読む

東野圭吾『新参者』

2010年04月21日 23時58分29秒 | 書評(東野圭吾)
新参者東野 圭吾講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『新参者』を紹介します。加賀恭一郎シリーズ。これは、東野氏の作品では初の連作短編なんでしょうかね。共通することは、日本橋で起きたミツイミネコ殺しの事件を解決するというミステリーである。最初は外堀を埋める感じであるが、第5章からミステリーの様相を呈していく。ミステリーとしては普通かなという印象だが、章ごとにあらわれるサイドストーリー( . . . 本文を読む

東野圭吾『パラドックス13』

2010年03月06日 21時08分05秒 | 書評(東野圭吾)
パラドックス13東野 圭吾毎日新聞社このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『パラドックス13』を紹介します。13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。その現象によって、破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。どうやって生き残ろうとするのか。どうやったら生き延びるのか。それを残された13人が模索することになる。 SFものというより、パニック小説という感じがする . . . 本文を読む

東野圭吾『卒業』

2009年11月22日 23時54分42秒 | 書評(東野圭吾)
卒業 (講談社文庫)東野 圭吾講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『卒業』を紹介します。祥子が殺された第一の殺人は密室のトリックで、それは、自殺か他殺か?茶道の雪月花之式実施時に波香が殺された第二の殺人は茶道の雪月花之式のトリックである。この二つは関連しているのかどうか?加賀恭一郎と沙都子が真相を探るのである。 このトリックを暴き、真実を知ることに何の意味があるのだろうか?これは、 . . . 本文を読む