伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

生死を見つめて残るモノ

2009-02-05 09:53:50 | Weblog

先日、昨年私が仕事で担当していた経営者の自宅に行く
用件がありました。約束の時間に訪問しますと、社長さんは
まだ帰宅されていませんでした。
そこで留守番をされていた御婆さんと玄関に座り世間話しを
しました。 年齢はもう90歳に近いとのことでした。
世間話を色々としておりましたら、最近の不景気の話から
太平洋戦争時の話になりました。
旦那さんは中国方面に出兵したきり音信不通だったそうで
す。
御婆さんは幼い子供3人を抱えて大変な苦労をされたとの事
でした。だから今の不景気なニュースを見ても、何が?
と言うのが本音だと言っていました。
私が、この辺は田舎だから食べ物には不自由しなかった?
と聞きますと、とんでもないとの事でした。
国の命令で村の全員が備蓄米を真面目に供出したそうです。
憲兵が怖かったとのことです。
こんな田舎でも食料は配給だけが頼みでした。
季節の山菜は、夜が明ける前に村中で先を争って取り合っ
たそうです。15cmの竹の子の芽が手に入れば良い方との
こと。
田畑を持たない御婆さんは、仕事と空襲の合間に小さい子供
の手を引きながら親戚中の家を回って食料の助けを請うた
とのことでした。 伝え聞く国の情勢を聞きながら、毎日死を
覚悟して一日一日を生きていたそうです。
「今」があるのは、全ての事に対して「お蔭さんで」としか言え
ないと仰っていました。

農家の中には、米を隠している人も多く居たそうです。
都会から闇米を買いに来る御婦人達は良いカモにされたと
聞きます。値段も好き放題だし、やはり憲兵にバレるのが怖
いので、買いに来た御婦人に口封じの恐喝と自己の性欲を
満たす為に破廉恥な行為を強要する老人も居たと聞きます。
今の世の中は、
・地獄を見た高齢世代
・物質文明を謳歌した、中・壮年世代。
・先輩世代の遺産を浪費するヘナチョコ世代。
が混在する稀有なる時間です。
この3つの世代が混在する時代が提供する学びは、現実界で
起こる全てを体験した上で「人間に残るモノは何か」を発見す
る事です。
発展途上国で自動車を買う事が夢の目標である人民には、
難しい任務です。
最近の日本の若者への統計では、自動車を欲しがる若者が
激減しているそうです。自動車よりもオーダー自車だそう
です。これは金銭的な理由では無いと思います。
自然への回帰です。
「生かされている」原点へ感謝する人間が増えれば、世の中
が天国に変わるのは簡単だと、神霊は伝えます。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

人類の 5% 運動を広めたいです。
     
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