私が、今回このセミナーに参加した理由は実はもう一つあります。
それは【父の遺影】
父の遺影は誰からもほめられる、実に素敵な遺影です。斎場でいくつもの遺影が並ぶ中でも断トツで、知らない人にまで「素敵な遺影ですね」と声をかけられるほどでした。
それもそのはず、父が朝日新聞の取材を受け、記事に掲載された満面の笑みの写真なのです。それを朝日新聞社さんのご厚意で遺影ように写真を譲ってもらいました。
楽しく微笑んでいる写真は、遺族の悲しみよりも楽しい思い出を浮かばせ、見るのもつらくなく、飾った部屋も明るくなります。写真は大事！を痛感させました。
セミナー参加は年齢とともに、写真が嫌いになる自分への「喝！」でもあったのです。
さて、前置きが長くなりましたが、「１」の写真は、緑の髪も鮮やかなキャッツのメイクも手掛けた著名なメイクアップアーチスト「中野まさよし」先生とのツーショットです。
先生が、参加者12名の顔を覗き込みながら、こうしたほうがいいと的確なアドヴァイスを一人一人に伝えます。
参加者は、長い介護明けの就活のため、長年病院に勤めた薬剤師のリタイア後の自分のため、心のアンチエイジングを仕事とする女医さん、私のお隣の席の方は遺影撮影もするメイクアップアーチスト、反対のお隣は「シニアモデルになるを目標」に掲げる主婦と、全国から集まったバラエティに富んだ面々です。
しかも、皆さん元々きれい！
そんな皆さんへの先生がするアドヴァイスに興味があり、私自身も心の中で「この人はここをこうするともっと輝く」と良さを見つけながら、先生は何を指摘するか、耳を傾けていました。
私が「顔色が悪いなぁ」と感じた、トップバッターの知的な感じのするきれいな女性から
「顔がこの中で最も黄色いから、ほほ紅をこういれて血色良く～」と具体的なアドヴァイスが始まりました。
その後の人たちにも「赤みが出やすいから、それはオレンジで消して～」
「目が、より目になりやすいから、アイラインを目じりを強調するようにひいて～」
「目が大きいからそれ以上大きくする必要はないので、綺麗な色のアイシャドウで～」などなど
なるほど、なるほど具体的。
そして、いよいよ私の番。
人のことはわかっても自分のことはさっぱりわからないのです。私は何をどうすれば？としっかりペンを握り、待ち構えた私へのアドヴァイスは…
他の方へのものとは全く違うものでした。
ある意味、「え？」と拍子抜け、具体的なものは？と聞き返したくなるような不思議なアドヴァイス。
「あなたは、人が話しかけやすい、好かれやすい顔なので、写真の時は表情を心がけて」
へ？それだけですか…
これは、ほめ言葉なのか、万人受けする顔で特にアドヴァイスがないのか…
私街では本当によく声をかけられるけど、普段はそうでもないんですけど…
メイク後も一人一人写真用に直してくれたのですが、私は「左目のまつ毛をあげて、下がらないように」だけだったのです。
あの～ちがう、ちがう。。。
参加者の皆さん私より何倍も美人できれいな方ばかりなので、私にもアドヴァイス～とおもったのですが、う～ん、これが私の引きだせる精いっぱいということか。
と思うところあれど、なにしろ、周りの人のアドヴァイス後の表情が変わること、変わること。
そんな人たちを見ているだけでも面白かった。
記念にお隣の人に写真を撮ってもらい、先生ともツーショット。
やっぱり、きれいは元気の元！ と初心に帰る一日となりました。
