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コロナ後に行きたい国、日本が1位 アジアだけでなく欧米豪からも人気 202203

2022-03-14 21:32:00 | 🔟 番付色々🆚

コロナ後に行きたい国、日本が1位 アジアだけでなく欧米豪からも人気
 NewSPHere より 220314


 コロナ収束後に訪れたい旅行先として、日本が最も人気があることがオンラインのアンケート調査によりわかった。アジア在住の人々からも欧米豪の人々からも、ともに海外旅行で希望する行き先の1位に選ばれている。人混みを避けてか、自然鑑賞など屋外のアクティビティが人気だ。

◆アジア・欧米豪から共通して支持を受ける
 調査は日本政策投資銀行株式会社(DBJ)と公益財団法人の日本交通公社(JTBF)が共同し、昨年10月にオンラインで実施した。海外在住のおよそ7000人の回答者に「次に海外旅行したい国」を質問したところ、選択肢として用意された世界の31の国と地域中、日本が1位を占めた。旅行先として好まれた順位と選択した回答者の割合(かっこ内)は次のようになっている。アジアと欧米豪の居住者の両方から、一貫して高い支持を得ていることがわかる。

アジア居住者による回答(複数回答、上位5ヶ国の抜粋):
1位:日本(67%)
2位:韓国(43%)
3位:台湾(28%)
4位:オーストラリア(27%)
5位:タイ(26%)

欧米豪居住者による回答(複数回答、上位5ヶ国の抜粋):
1位:日本(37%)
2位:アメリカ(33%)
3位:オーストラリア(28%)
4位:カナダ(28%)
5位:イタリア(25%)
5位:イギリス(25%)

 DBJ・JTBF両社は『アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査』と題し、毎年同様のアンケートを実施している。2020年以降はコロナ禍を前提とした特別調査の形で実施しており、2020年6月の第1回、同年12月の第2回に続き、今回で3回目となる。
 今回は海外旅行経験のある7355人を対象にアンケートを実施し、うち6294名から有効な回答を得た。回答者の居住国は前回同様、アジアと欧米豪を対象としている。

 両社は報告書のなかで「次に海外旅行したい国・地域の1位は『日本』。アジア、欧米豪ともに第2回調査に引き続きトップ」と述べ、長引くパンデミックのなかで変わらない人気を誇ると分析している。
 第1回調査でも在アジアの人々から1位の支持を得たが、当時は56%の割合であった。今回の67%でなお地位を盤石にした形となる。報告書は「特にアジアにおいて、日本の人気は群を抜いており、2位の韓国とは20ポイント以上の差がある」と指摘している。



◆日本に旅行に行きたい理由は?
 日本を訪れたい理由としては、以前訪れて良い体験ができたという声がトップとなった。また、清潔さ、食事のおいしさ、治安の良さなども評価につながっているようだ。
 観光目的で日本を訪れたい理由を質問したところ、次のような結果となっている。かっこ内は回答者全体に占める割合を指す。調査は各項目について5段階で評価してもらい、「非常にそう思う」「そう思う」と回答した割合を集計している。

1位:以前も旅行したことがあり、気に入ったから(88%)
2位:行きたい観光地や観光施設があるから(84%)
3位:清潔だから(83%)
3位:食事が美味しいから(83%)
5位:治安が良いから(79%)
5位:体験したいツアーやアクティビティがあるから(79%)

 以上の項目では、アジア・欧米豪を問わず高い評価を得ている。一方、7位以下の項目についてはアジアから高い支持を集める一方、欧米豪による評価とは差が出る形となった。

7位:リラックスできるリゾート地だから(アジア:79%/欧米豪:62%)
8位:買い物がしたいから(同77%/58%)
9位:予算が合うから(71%/53%)
9位:泊まりたい宿泊施設があるから(70%/54%)
11位:渡航時間が短いから(71%/38%)

 アジアの人々からは、ショッピングの魅力と低予算の旅行客にも優しい点が歓迎されているようだ。一方、欧米による支持が唯一アジアを上回った項目として、13位の「長期滞在に適しているから」が目立つ。長期休暇を取得しやすい欧米の居住者にとって、長期を快適に過ごせるか否かは大きなポイントになってくるようだ。



◆桜に日本料理…… 伝統的な体験が好まれる
 訪日時に実際に行いたいアクティビティとしては、自然の満喫や花見、そして日本料理を堪能するなど、いかにも日本らしい体験が上位を占めている。「訪日旅行で体験したいこと」として用意した全35種のアクティビティのうち、上位は以下のようになった。
 かっこ内は全回答者に占める割合(複数回答)を示す。1位の「自然や風景の見物」は、他人と適度な距離を保てることも好まれたようだ。コロナ以前の調査よりも約7ポイントの伸びをみせている。

1位:自然や風景の見物(65%)
2位:桜の鑑賞(64%)
3位:伝統的日本料理(57%)
4位:温泉への入浴(53%)
5位:有名な史跡や歴史的な建築物の見物(50%)
5位:雪景色鑑賞(50%)
7位:紅葉の鑑賞(45%)
7位:日本庭園の見物(45%)

 いずれも洋の東西を問わず高い需要があるが、温泉については欧米豪の支持率が38%とやや低い。文化的に裸の付き合いに若干抵抗がある傾向がうかがえる。反対に欧米での支持が高い項目は、7位の「日本庭園の見物」だった。アジアからの支持が42%だったのに対し、欧米豪では3割増しとなる57%が興味を示している。



◆調査について
 有効回答者のうちおよそ7割はアジア居住となっており、具体的には韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアが含まれる。残りの3割は、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスであった。
 国別の回答者数はほぼ均一となっている。前掲の、次に訪れたい旅行先を問う質問では、回答者の住む国の近隣地域(例:中国の場合は香港・マカオ、アメリカの場合はカナダ・メキシコ・ハワイ・グアム)はあらかじめ選択肢から除外された。

 実際の調査は、DBJおよびJTBFから委託を受けた楽天インサイト株式会社が実施した。回答者の半数近く(47%)が過去1回以上の訪日経験があると答えていることから、回答者群に一定の偏りが生じている可能性は否定できない。
 ただし、欧米豪の回答者に限れば訪日経験があるのは回答者のおよそ2割に限られたが、それでも日本が1位の支持を集める結果となった。コロナ後の楽しみとして、日本への旅行を思い描いている人は多いようだ。
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セラミックスを通電修復で長寿命化するスゴい技術  202203

2022-03-14 18:05:00 | 気になる モノ・コト

セラミックスを通電修復で長寿命化するスゴい技術
 ニュースイッチ by 日刊工業新聞 より 220314


 物質・材料研究機構の森田孝治主席研究員は、千葉工業大学と名古屋大学と共同で、セラミックスの通電修復技術を開発した。
 クラック(亀裂)をガラスなどの添加材で埋めるのでなく、母材と同じ物質が埋めるため特性を損なわない。セラミックスは金属材料などと比べるとリサイクルしにくい。修復できると寿命が延びる。タービンブレードや燃料電池などの付加価値の高い部材に提案していく。

 セラミックスの温度を上げると電気を流すようになるフラッシュ現象を利用する。実験ではジルコニアを800度Cまで予熱し直流電流を流し、ジュール熱で1230度Cまで昇温した。これで長さ20マイクロメートル(マイクロは100万分の1)のクラックを修復できた。
 電気を流さずに1230度Cまで加熱しても修復は進みにくい。電流が原子拡散やクラック修復を促し、約3倍修復速度が向上した。フラッシュ現象が起きる材料には広く適用できると考えられる。ジルコニアの焼結温度は1400度Cのため、800度Cと通電で修復できると部材を長く使え、環境負荷を抑えられる。

 セラミックスは部材内部の微小なクラックに特性が左右される。修復だけでなく、製造時にもクラックを除く処理として利用できる。特に切削や研削で加工された部材は機械的に微小な損傷が残ることが多かった。

 今後、微小クラックと部材の寿命管理なども研究を進める。詳細は10日から日本セラミックス協会が開く「2022年年会」で発表する。
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🚶‍♀️…ダイキ&Alp 🚶‍♀️…ジョーシン 220314^

2022-03-14 16:58:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…戦川沿…💈x…🏣…ダイキ…Alp:…🏡
🚶‍♀️…右岸堤防道…宇治橋…JR宇治北側…ジョーシン:🐙…JR宇治北側…宇治橋…京阪駅前🥪…太閤堤跡公園…右岸堤防道…>
🚶‍♀️10184歩2kg

☀️:春日和で暖か。室温21℃
 冬服系終わり

💈明日もxを確認(T . T)
又も妻の…で浄水器を見聞に。
Cup型の小型湯沸し器購入。
 ついでに🐙&たい焼き
 🚉前では🥪を! 夕食はたこ焼きと卵&ツナサンドで。
  もちろん食前にビターチョコ🍫5g



戦川沿にて 山桜

十二夜月





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「技術力は今でも世界一です。ただ…」USBの生みの親・濱口秀司に聞く、日本が“世界”で勝つには 202203

2022-03-14 13:13:00 | なるほど  ふぅ〜ん

「技術力は今でも世界一です。ただ…」USBの生みの親・濱口秀司に聞く、日本が“世界”で勝つには
 新R25編集部 より 220314  濱口優

濱口秀司さん。「USBメモリー」や「マイナスイオンドライヤー」、「世界最大手の物流サービス企業FedEx(フェデックス)の顧客体験設計」など、世の中に新しい常識を生み出すプロダクトを多数企画・開発してきたビジネスデザイナーです。

 現在は、某世界的リーディング・カンパニーをはじめ、世界中の企業の事業戦略から商品企画、技術開発、マーケティング、投資分析、商品ローンチまでありとあらゆるコンサルをしており、軍事関係などの仕事も含め、最近は機密性が高い仕事がほとんどなのだそう。(“株価に影響が出る”仕事らしいです…)

“アメリカで一番単価の高いコンサル”とも言われている濱口さん。き、緊張する…!

 今回濱口さんにお聞きするのは、「日本は、どうすればここから逆転できるか」。

「日本は国際的な競争力を失い、衰退の一途を辿っている」とよく耳にしますが…世界中のトップ企業に“勝ち”をもたらしてきた濱口さんに、「日本人の“ここからの勝ち筋”」をコンサルしてもらいたいと思います。

〈聞き手=サノトモキ〉

【濱口秀司(はまぐち・ひでし)】京都大学卒業後、松下電工(現パナソニッック)に入社。全社戦略投資案件の意思決定分析担当となる。1998 年から米国のデザインイノベーションファームZibaに参画。世界初のUSBメモリはじめ数々の画期的なコンセプトづ くりをリード。パナソニック電工新事業企画部長、 パナソニック電工米国研究所上席副社長、米国ソフ トウェアベンチャーのCOOを歴任。2009年に戦略ディレクターとしてZibaにリジョイン。2013年、 Zibaのエグゼクティブフェローを務めながら、自身の実験会社「monogoto」をポートランドに立ち 上げ、ビジネスデザイン分野にフォーカスした活動 を行っている。ドイツRedDotデザイン賞審査員。イノベーション・シンキング(変革的思考法)の世界的第一人者

日本はなぜ世界で勝てなくなった?→「今は “3領域”で同時に勝てるアイデアでなければ、イノベーションと呼ばれない」
濱口さん:
普段仕事ではすぐにスイッチ入るんですけど、仕事以外は非常に脳がスローなもんで…
なんとか頑張ります。今日って、どんなテーマなんでしたっけ。

サノ:
今回は世界的なコンサルタントである濱口さんに、「日本がここから逆転する方法」を教えていただきたいんです。
数十年前までは「メイドインジャパン」「ジャパンアズNo.1」ともてはやされていたのに、どうしてここまで世界に通用しなくなってしまったのかと…

濱口さん:
うん、うん…わかりました。

話を聞きながら何かを描きはじめた…? この謎、あとで解き明かされます

濱口さん:
まずですね、「日本のクリエイティブ能力は低くなった」みたいに言う人がいるけど、僕はそれ、ズレてるなと思います。
僕は世界中のビジネスパーソンと仕事してますけど、日本人のクリエイティビティは今なお非常に高い。
劣っていると思ったことは一度もないです。

サノ:
そうなんですか!?

濱口さん:
クリエイティブなのに丁寧やし、穴がないようしっかり考える。技術力に関して言えば、世界トップクラスだと思います。
問題は、「テクノロジー(技術)」だけで勝てる時代がとっくに終わっているということ。

⚫︎世界的コンサルタントが語る「近代イノベーションの原則」
濱口さん:
「メイドインジャパン」ともてはやされた高度経済成長期は、「面白い技術思いついた!」で勝てたんですよ。
でも今は、「ビジネスモデル」「テクノロジー(技術)」「顧客体験」の“3領域”同時にユニークさを追求したアイデアじゃないと、イノベーションとして起動しない時代になっています。
日本がジョブズに負けたのは、完全にこれです。

サノ:
…「iPhone」ですか。

濱口さん:
そう。iPhoneのすさまじさは“テクノロジー”に止まらなかった。

「音楽×コミュニケーション×インターネットの統合」、「指とスクリーンだけのシンプルな操作」「徹底的にデザインされた商品とサービス体験」「サードパーティを巻き込んだアップストアの展開」…“顧客体験”、“ビジネスモデル”の領域でもまったく新しい“概念”をいくつも生み出した。

こうした“トリプルSHIFT”を成功させ、アップルは唯一無二のポジションを固めていったわけです。

※トリプルSHIFT…「ビジネスモデル」「テクノロジー」「顧客体験」の3領域すべてにおいてサービス・商品のあり方を規定し直し、既存事業の価値を大幅に高める考え方
「“デジタル化”をテーマに、まったく新しいビジネスモデル・技術・顧客体験を考え、『これを全部つなげあわせたらどうなのよ?』」というのが、アップルの考え方だった」
濱口さん:
一方、Panasonicやソニーが考えたのは「次世代のウォークマンをつくろう」だった。「テクノロジー(技術)」をさらに突き詰めることだけに目が向いてしまい、“デジタル音楽プレイヤー”という枠を超えられなかったわけです。

なぜ日本の大手電機メーカーが軒並み敗北し、アップルが勝ったか。

答えは非常にシンプルで、そもそもの「構想をつくる力」で圧倒的に負けたんですよ。

サノ:
「構想をつくる力」…日本の敗因が少しずつ見えてきた気がします。

濱口さん:
今でも、「世界一小さなスマホを作れ」と言われたら世界一のものを作るのはたぶん日本です。

でも3領域のうち「どれかひとつだけで勝ち抜ける」というのは、もう限りなく無理に近い。

まずここに気づくことが、“日本の勝ち筋”の第一段階です。

脳がスローな状態でこの密度。とんでもなく濃い取材になりそうな予感
「日本企業のリソース配分ではイノベーションは起きない」ではどうすれば…?
サノ:
そもそもの「構想をつくる力」で負けていることが、今の日本の敗因だと。

では、日本はここからどうすれば逆転していけるんでしょうか?

濱口さん:
まずは、「実行フェーズで頑張る」という発想をやめましょう。

濱口さん:
事業プロセスというのは大きく言うと、「①コンセプト設計」→「②戦略策定」→「③(戦略の)意思決定」→「④実行」といった具体に、4つのフェーズに分解できます。

このとき、上流から下流へ向かうにつれ、できることの“自由度”はどんどん下がっていくんですよね。

サノ:
ふむふむ。
たしかに「実行フェーズ」ではもう、「コンセプト設計」や「戦略策定」で決めたことを頑張ることしかできないですもんね。

濱口さん:
つまりイノベーティブなことをやろうとしたら、「ゼロベースでシナリオを描ける“上流フェーズ”でいかに組織のクリエイティビティを発揮させるか」が勝負になるわけです。

しかし、日本企業のリソースアロケーション(リソース配分)は多くの場合逆になっている。
ここを変えるべきです。

濱口さん:
多くの日本企業は、上流フェーズにリソースを割いていない。時間も、お金も、人もです。
「コンセプト」や「戦略」ほど意外とエイヤっと短時間で決めて、自由度低くなった「実行」フェーズからむっちゃ頑張ってもがいてる。

サノ:
その光景、めっちゃあるあるかも…

濱口さん:
気持ちはわかるんですよ。下流にいくほど「頑張ること」と「結果」が明確になって“不確実性”が下がるから、安心してリソースを投入できるようになる。

べつに僕も、後半の実行段階の重要度を軽んじているわけではありません。
ただ、本来成功するために「コンセプト:実行=1:10000」の資源をかけるべきところを、コンセプトフェーズに「0.001」しかかけていないという話なんです。

サノ:
なるほど。

濱口さん:
その結果、コンセプトが非常に弱い状態で、実行フェーズを頑張っている。
これって沈没寸前のタイタニック号で踊っているようなもので。

そこから状況を一変させるウルトラCを捻り出せる可能性ってもうほとんどないんですよね。

ちなみに濱口さんは松下電工(現パナソニック)で多くのプロジェクトの意思決定に関わっていた20代のときにこの課題に気づき、上のダイヤグラムを描いたそうです…異次元すぎる

濱口さん:
イノベーションを起こせるかの大部分は、「コンセプト設計」を中心とした上流フェーズで決まります。
なのにみんな、ここを「経験と直感」とかそういう範疇でつくってる。僕からしたら話が粗すぎる。あまりに粗い。

申し訳ないけど、「そんなんでようやるわ仕事」って思う。

サノ:
(白熱してきた)

濱口さん:
逆に、日本人がこの上流フェーズに本気で取り組みはじめたら、日本はここからいくらでも伸びていくと僕は思っています。

“クリエイティビティの発揮フェーズを変える”。これが第二段階ですね。

なんかちょっとずつ希望が見えはじめた気がする

⚫︎濱口さんが教える「フレームワーク力」の磨き方
サノ:
上流フェーズに注力するとして、具体的にどうすれば「イノベーティブなコンセプト」を作れるようになるんでしょうか?

濱口さん:
これはね、「“手法”を学べ」という話で。

これ、何を当たり前のことを言うとるんやと思うでしょ?

でもね、「イノベーションを起こす手法」を理解している人間なんて、じつは世界的にもほとんどいないんですよ。

濱口さん:
「イノベーションを起こす」。多くの人がこれをセンスや才能の領域の話だと考えている。

なぜなら、「手法」がなかったから。『ブレークスルーシンキング』を書いたジェラルド・ナドラーっておっちゃんは惜しいところまで行ったけど、やはりそれも未完成な手法だった。

だからみんな、「経験」とか「直感」みたいな曖昧なものに頼っているわけです。

サノ:
なるほど…でも、ならなおさら手法なんてどう学べば…?

濱口さん:
まあ言うたら…その「手法」というのが僕のキャリアにおける最大の発見なんですよ。

僕が必ず結果を出すのは、「イノベーションを起こす方法」を再現可能なロジックとして“手法化”し、自分のなかに搭載してあるからです。数々の失敗とともに。

今日は入門編として、「イノベーティブなコンセプトのつくり方」のポイントを2つだけ、押さえておきましょうか。

手法、発明してた…濱口さんが“世界的”に評価される理由がわかった気がします
濱口さん:
まず、「コンセプト」を考えるときに最初にすべきは“フレームワークづくり”です。

世の中のあらゆるコンセプトは、「①目的、②範囲、③切り口」の3つの要素からなる設計図=“フレームワーク”をつくるところからスタートします。

濱口さん:
どんな問題解決も、この3つをもとにすれば安定的に良質なコンセプトを考えられます。

ビジネスモデル、テクノロジー、顧客体験、3領域それぞれで「目的」「範囲」「切り口」を設定していけば、天才でなくてもイノベーションを起こすようなアイデアを練り上げられるわけです。

ちなみに、今日サノさんが「日本人は、どうすればここから逆転できるか」がテーマだとおっしゃったとき僕が書いてたのも、そのへんのことです。具体的には秘密ですが。

ちなみに筆者、本取材で濱口さんに憧れすぎて同じ万年筆を買ってしまいました。かたちから入るタイプ

濱口さん:
そしてもう一つのポイント。そのフレームワークをもとにいかに「イノベーティブなコンセプト」を作り上げるか、です。

「目的」「範囲」「切り口」を設定する先のフレームワークを活用しつつ、ビジネスモデル、テクノロジー、顧客体験の3領域でいかにバイアスブレークをする(常識を壊す)かですが…

ポイントは、このプロセスに“ユーザーリサーチ”は必要ないということ。
ユーザーニーズを見ていても、イノベーションは起こせません。

サノ:
えっ…普段編集部の方針や記事のコンセプトを考えるとき、基本ユーザーニーズから発想しているんですが…

濱口さん:
ユーザーニーズ起点のアイデアは、「改善・改良」の手段としては効果的です。でも、イノベーションにつながる可能性は限りなく低い。

だって、実際“ユーザーニーズ祭り”で日本中の企画者ががんばっているのにイノベーションの嵐になってないんだから…なにかその常識が間違っていると思ったほうがいいですよね。

サノ:
た、たしかに…

濱口さん:
僕はイノベーションを「①見たこと、聞いたことがない ②実行可能である ③議論を生む(賛成/反対)」アイデアのことだと定義しているんですが…ユーザー視点で「①見たこと、聞いたことがない」を満たすことって無理なんですよ。

車が存在しない時代って、ユーザーからは「もっと速い馬がほしい」というニーズしか出てこないでしょ?(笑)

間違いない

サノ:
では、いったいどうすればいいんでしょう?

濱口さん:
結論、イノベーティブなコンセプトは「“企画者のバイアス(思い込み)”を破壊すること」でつくれます。

企画者のバイアス?

濱口さん:
注目すべきはユーザーじゃありません。アイデアを生み出している「企画者」です。

新たなアイデアを生み出そうともがいている既存のクリエイターが、いかにアイデアを生み出しているかを解析する。彼らの意図・ロジックに隠れたバイアスを発見し、裏をかく。

これが最も論理的に、①②③を満たすコンセプトをつくれる手法なんです。

サノ:
濱口さんが実際にその方法でイノベーションを起こした事例って、教えていただけたりしますか…?

濱口さん:
言える案件が契約上少ないので、昔の事例になりますが…たとえば「USBフラッシュメモリー」の発明。

あのときはまず、「顧客体験」から考えました。インターネットの台頭により、大きなデータのやりとりはすべてインターネットが担い、フロッピーディスクのような「データを保存する器」は形を失うと業界の人間は誰もが思っていた。

そこで僕はあえて、「形ある器」で大規模データをやりとりする“触れる体験”を「顧客体験」のコンセプトにしたんです。

お、面白い…!
濱口さん:
同じように、「テクノロジー」「ビジネスモデル」の領域でも、業界のプロや専門家が囚われている“思い込み”を発見→破壊して、それら3領域のアイデアを統合して最終的に「USBメモリ」というコンセプトを設計しました。

当初はクライアントだけでなく、チームスタッフ全員からも反対されたコンセプトでしたが、いまでは世界中どこでも売られています。

サノ:
面白すぎる!!!

濱口さん:
…とまあ説明しだすとキリがないんで今日はこのへんにしときますが、このように「手法」さえ身につければどんなテーマであってもイノベーションは起こせるわけです。

日本のビジネスパーソンに欠けているものは“たったひとつ”。フレームワークをもとに大きな構想をつくりあげる「フレームワーク力」。

でもそれは、「手法」を知ればいい。クリエイティビティの高い日本人が訓練すれば、最強になれるはず。

サノ:
今日お話を伺っていて、濱口さんがすべての思考を「説明可能」な状態に構造化しているのが驚異的だったというか…半分恐怖でした…

濱口さん:
まあ、ここまで構造化してるのは単純にそういうのが好きっていうのもありますけどね。

すべてが整理されて、説明可能な状態に組み上がってないと我慢できない。僕はもう、病気やから(笑)。


濱口さん:
ただ、僕がここまで「手法化」を極めた一番の理由は、自分が天才じゃないからです。

世の中には、「手法」なんてなくてもすべて感性と個人能力で飛び越えていくスティーブ・ジョブズみたいな天才がいますからね。あんなもんがボンボンいたら、こんな仕事してないです。

でもラッキーなことに、ジョブスさんもうおらんし。

最後にとんでもないブラックジョークをかます濱口さん
濱口さん:
僕は天才じゃないから、手法がないと勝てません。

でも3分あれば、どんなテーマであってもそれなりにロジカルに説明できる解を出せると思います。天才には負けちゃうかもしれんけど。

1時間で勝負しろと言われたら、相当負けにくくなるはず。2週間与えられたら、もう絶対負けない。負けるわけがない。

サノ:
クリエイティビィの高い日本のビジネスパーソンが本気で「フレームワーク力」を身につけていけば、いつかこう言えるようになるのか…!

やるべきことがわかりました。今日はありがとうございました!


取材後、濱口さんのお話が面白すぎてすぐにハーバードビジネスの論文集『SHIFT:イノベーションの作法』を買ったのですが、この取材で紹介してくれた手法は超超「氷山の一角」。

読み終わったとき脳に「新しい思考回路の下書き」ができていて感動しました。(ここからきちんと「思考回路」にするべく、日々実践を頑張っています)

日本が再び最前線で活躍できる未来。個人的に、少し見えた気がしました。

ちなみに後日(17日木曜日)、後編「濱口秀司の“仕事のルール”」を公開予定。世界的ビジネスパーソンの習慣やルールに迫ります。乞うご期待!

〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=福田啄也(@fkd1111)/
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これだけで「弱った腎臓」が劇的に変化する「内臓トレーニング」8つの極意 「ツボ押し」「食事法」「ストレッチ」 202203

2022-03-14 13:03:00 | 健康関連

これだけで「弱った腎臓」が劇的に変化する「内臓トレーニング」8つの極意 「ツボ押し」「食事法」「ストレッチ」
   現代ビジネス 週刊現代 より 220314


👆ツボはいつ押すべきか
 腎臓は実によく働く臓器だ。血液を濾過し、一日に180Lもの原尿を作り出す。原尿には、体に必要な物質と、不要な老廃物が含まれており、前者は血液中に戻り、後者は尿となり排尿されていく。

「こうした腎臓の営みを通して人間は体内の成分を一定に保つことができています。

【写真】腎臓と脾臓を守る「内臓トレーニング」方法はこちら

 私たちが日々食べる物の量や内容は違うのに、腎臓の調整能力のおかげでいつも通りに活動することができているわけです」(『腎臓が寿命を決める』の著者で自治医科大学教授の黒尾誠氏)

 一方の膵臓は消化のエキスパートだ。

「膵臓は一日約1.5Lの膵液を作り出します。膵液は3大栄養素である炭水化物、脂質、タンパク質を分解する消化酵素を含んでいます。

 さらには血糖値を調節するインスリンを分泌し、血液に供給する働きもする。消化において最も大切な臓器です」(三重大学医学部附属病院の院長・伊佐地秀司氏)

 二つの臓器は「排出」と「吸収」という人間が健やかな生活を送るために欠かせない営みにおいて、最重要の役割を担っているのだ。

 しかし、ともに「沈黙の臓器」と呼ばれ、病に侵されても自覚しにくい臓器でもある。だからこそ、普段から腎臓と膵臓を労わり、鍛えることが大切だ。

 これから見ていく8つ(本文中の(1)~(8))の「極意」を実践すれば、腎臓と膵臓の健康と長寿を手に入れることができるはずだ。

 まずは、腎臓のケアから。(1)腎臓を鍛えるツボがあることをご存知だろうか。『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』の著者で寺林治療院院長の寺林陽介氏が語る。

「へその真裏の背骨部分から横に親指1.5本分外側に離れた場所にある『腎兪』というツボと、その腎兪からさらに親指1.5本分外側に離れた場所にある『志室』というツボです。

 ともに腎臓に効くツボで、だるさ、尿量の減少、慢性腎炎といった腎臓疾患を改善することができます」

 ツボの場所が分かったとしても、やみくもに押しては効果が期待できない。正しい押し方を知る必要がある。寺林氏が続ける。

「1.背中のツボ押しは最初に指を伸ばしたままツボの位置を確認します。それから、手を握りしめて、中指や人差し指の第3関節でしっかり押します。そして左右に10~20回動かす。

 背中なので指の力だけでは押しにくいという人もいるでしょう。その場合はしっかりとツボを押さえたあと、自分の体を前後左右に動かしたりして指をツボに食い込ませて、刺激すると良いでしょう。

 ちょっと痛いけど気持ちいいくらいの強さがいいです。両手が難しければ片手ずつ押しても問題ありません」

背中にある「腎兪」と「志室」,この二つのツボを押すだけでも,十分に効果はあるが,2.足のツボ押しでも腎臓を鍛えることができる。
 こぶしを作り,内側のくるぶしのやや後方,かかとのちょうど上あたりを,親指以外の第2関節を使ってグリグリと押してみよう。

 この付近には、「太谿」「大鐘」「照海」という腎臓に効く3つのツボがあるのだ。背中のツボ押しと同様に10~20回押すと良い。

 正しい押し方をマスターしたあとは、(2)ツボを押す時間帯に気をつけたい。寺林氏が言う。

「一番効果的なのは寝る前にツボ押しを行うことです。起きている間に働き続けた腎臓は、睡眠中に疲れを癒やし、力を蓄えます。

 その前にツボを押して、腎臓を労っておけば相乗効果が生まれる,というわけです。逆に言うと,胃腸に血液が集まる食後などにツボ押しをしたとしても、あまり効果は望めません」

⚫︎腎臓を衰えさせる食品
 腎臓への負担を軽減するためには歩くことも効果的だ。東北大学大学院教授の上月正博氏はこう言う。

「(3)ウォーキングで足腰の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、ポンプのように働くことによって、全身の血流が良くなります。歩いたあと、酸素や栄養が行き渡りやすくなり、腎臓の強化につながります。

 ポイントは息が切れるか切れないかくらいの速度で、できる限り大股で30分程度歩くのを意識することです」
 体調が芳しくなく歩くのがしんどい、コロナ禍なので、あまり自宅から出たくないなど、ウォーキングに抵抗がある人もいるだろう。

そんな人には(4)自宅で寝ながら簡単にできるトレーニングがある。
 それが、3.寝たままお尻ストレッチだ。
仰向けのまま両足の膝を直角に曲げて立て、片方の膝を横に倒す。無理せずに倒せるところまでで大丈夫だ。
 こんな簡単な体操で、股関節周辺の筋肉をしっかりと伸ばし、血流を良くすることで腎機能の働きを促進できるのだ。久しぶりに運動するという人は最初はこの手軽なトレーニングから始めてみよう。


 腎臓のために普段の生活において見直せることもある。まずは食べ物だ。黒尾氏はこう語る。

「(5)リンを必要以上に摂らないことが何より大事です」
リンは骨や歯の構成成分となる栄養素だ。リンは様々な食べ物に入っているのにもかかわらず、味もにおいもない。おまけに「見えない」から、意識することはほとんどない。
 そのため、多くの人が日々知らず知らず口に入れてしまい、いつの間にか大量のリンを摂りすぎているのだという。リンを必要以上に摂っていると、リンを排泄する腎臓に大きな負担がかかり、より早く衰えてしまうのだ。

 ではどんな食べ物を控えれば良いのだろうか。これがなかなか難しい。タンパク質はリンを多く含むので、従来は腎臓を守るためには「タンパク質を減らす」という治療が一般的だったが、それではタンパク質不足になってしまう。

 そこで着目したいのが食べ物の「リンの吸収率」だ。黒尾氏が言う。

「一般に動物性タンパク質よりも植物性タンパク質の方がリンの吸収率が低いということがわかっています。だから、タンパク質を摂るならば肉よりも豆腐や大豆で摂る、といったことを心がけるべきです。

 食品添加物に含まれるリンも問題です。特にお年寄りはラベルにリン酸塩が入っている加工食品は控えるべきでしょう。ハムやベーコン、かまぼこ、インスタント食品などは、リン酸塩が添加されている場合が多いので注意したい」

 食の次は入浴法の改革だ。東京慈恵会医科大学客員教授の川村哲也氏が言う。

「シャワーで済まさずに必ず湯船に浸かることです。熱い風呂ではなく39度ほどの(6)ぬるま湯に10分程度浸かることで、血流が改善され、腎機能の正常化につながる」

 膵臓を守る方法も見ていきたい。腎臓と同様に(7)膵臓に効くツボもある。アスカ鍼灸治療院院長の福辻鋭記氏は言う。

「足の内側の親指の付け根から鼠蹊部の真ん中までの箇所を沿うように、膵臓の働きを促進させるツボが並んでいます。『4.ひざ下ぜい肉流し』で下から上に、流れるように押すと効果的です」
 ろっ骨の下の「章門」と「期門」も膵臓に効くツボだ。福辻氏がこう解説する。

「『5.肋骨流し』で刺激していきます。肋骨の下の裏に指を入れるようなかたちでジワーッと押していくのがポイントです」



 最後に膵臓を守る上で興味深い研究をご紹介しよう。文部科学省が助成したある研究によると、一日4杯以上、コーヒーを飲む男性は膵臓がんの死亡リスクが、まったく飲まない人より4倍高いという調査結果がある。

(8)コーヒーを飲み過ぎないという習慣もあなたを膵臓の病から救ってくれるかもしれない。


⚫︎紹介してきた8ヵ条は、70歳以上で体力に自信がなくなってきた人であっても簡単にできるものばかり。気軽に始めて、健やかな長寿を目指そう。
『週刊現代』2022年3月12・19日号より
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