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なぜ昔の日本人のほうが「元気な状態で長生き」だったのか?「狂言師」に長寿が多い「4つの理由」 2024/12

2024-12-23 01:20:16 | なるほど  ふぅ〜ん

なぜ昔の日本人のほうが「元気な状態で長生き」だったのか?「狂言師」に長寿が多い「4つの理由」
 現代ビジネス より 241223  茂山 千三郎(狂言師)



 狂言師には、長寿で、健康かつ元気な人が圧倒的に多い……。
そう指摘するのは、著書に『和儀 医師もみとめた狂言トレーニング』がある、狂言師の茂山千三郎氏だ。
 いったいなぜ、狂言師はいくつになっても元気なのか? その知られざる秘訣を明かしてくれた。

⚫︎現代の日本人は長生きしていない?
 私の父「(四世)茂山千作」(享年93歳)は他界する半年前まで現役で、祖父「(三世)茂山千作」(享年89歳)も86歳まで現役でした。
 能楽師として、今なお活躍している野村萬先生や、野村万作先生、(四世)山本東次郎先生も、みなさん長寿で現役です。
 さらに、長寿であることはもちろん、認知症もなく、介護も不要で、健康かつ元気にしておられます。
 このように、狂言師は長寿が多いのですが、それは、伝統的な狂言技法にもとづいた所作や生活習慣が影響しているからです。

 まずは、現代日本人の「長生き」について考えてみましょう。
現代の日本人は、平均寿命の長さで世界的に抜きんでています。
 しかし、単に平均寿命が長いだけでは「じつは日本人は長生きしていない」と考えることもできます。

「長生き」を考える際に注目すべきは「健康寿命」という概念なのです。
現代日本人は、平均寿命が延びる一方で、健康寿命はほとんど変わっていません。
 健康寿命とは、日常生活を支障なく過ごせる期間を指し、これが短いことは見過ごせない問題です。

 2022年の厚生労働省のデータによれば、日本人女性の平均寿命は87歳であるのに対し、健康寿命は75歳に過ぎません。
 男性の場合も、平均寿命が81歳であるのに対して、健康寿命が72歳です。
つまり、男女ともに平均的に10年ほど、何らかの病気を抱えたり、介護を必要としたりしているわけです。

⚫︎なぜ昔のほうが元気で長生きだったのか
 西洋の生活様式が入る以前の日本人は、健康寿命と実際の寿命がほぼ一致していました。
その原因は、人として生き物として、体質に合わない生活スタイルを導入した弊害によるものです。

 たとえば「畳に座卓」から「テーブルと椅子」に、「和服、足袋、草履」から「洋服、靴下、靴」といった具合です。
 とくに、靴文化の導入や現代的な歩行スタイルは、医学的にも人間の骨格や健康に悪影響を与えているという指摘があります。
 しかし、そんな現代においても、先述したとおり、我々狂言師のように、伝統的な日本の身体技法を取り入れている人々は、健康寿命が長く、80代や90代になっても現役で活動している例が多いのです。
 これは、古来の歩行法や呼吸法を実践し続けていることが、健康寿命を維持するうえで効果的であることを示しています。
 要するに、現代の日本人は、たしかに寿命こそ長いものの、健康な状態で長生きすることができていません。
 そのため、この状況を改善するために、昔ながらの身体の使い方や生活スタイルを見直し、健康寿命を延ばすことが大切なのです。

⚫︎狂言師が長生きできる「4つの理由」
 狂言師たちが長生きできる理由は、日々の生活や舞台で実践している伝統的な身体技法や呼吸法にあります。
 狂言は日本の伝統芸能であり、670年にもわたって受け継がれてきた身体の使い方や精神の保ち方が凝縮されています。
 これらの技法は、現代人にとっても非常に効果的な健康法として規範となりうるもので、狂言師たちと同じように長生きを実現できると考えています。

 なかでも重要視すべきは「呼吸法」です。
酸素を効率的に体内に取り込み、血液の循環を促進することで、健康に重要な要素を活性化させます。
 また、深い呼吸は副交感神経を刺激し、リラックス効果を生み出すため、精神の安定にも寄与します。
呼吸法を通じて、狂言師たちは心身のバランスを保ち、健康な状態を維持しているのです。

 次に、狂言師たちの独特な動きである「摺り足」も、長生きに大きく寄与しています。
狂言の摺り足は、上半身のブレをなくし、床をなでるように足を運ぶ独特な歩行法です。
 これにより、膝や腰に負担をかけることなく、体全体のバランスを保ちながら動くことができます。
 このような歩行法は、じつは古くから日本人が自然におこなってきた歩き方であり、狂言師たちはこの伝統的な歩行法を現代においても実践しています。
 そのおかげで体幹を強化し、身体にあった正しい姿勢を保つことができ、健康寿命を支えているのです。

⚫︎心身の健康を保つ「狂言師の構え」
 さらに、狂言師たちが舞台で取り入れている「構え」にも注目してみましょう。
狂言においては、役者はつねに自分の体の「軸」を意識し「天地人(天と地と人間)」を結びつける感覚を養います。

軸がブレずに、体が歪んでいない「構え」/秀和システム提供

 この「軸」を保つことで、体が歪まず、エネルギーの流れがスムーズになり、全身の調和が取れた状態を維持できます。
 この構えは、身体のバランスだけでなく、精神的な集中力や直感力を高める効果もあり、結果的に心身ともに健康な状態を保つことができます。
 なお、狂言師たちは日常的に「感謝」の精神を大切にしています。
彼らは舞台に立つ際、つねに感謝の気持ちを持ち、それを演技や所作に反映させます。
 この感謝の精神は、心の安定やポジティブな考え方を生み出し、ストレスを軽減する働きを持っています。

 現代の科学でも、ポジティブな感情が健康に与える影響が指摘されており、我々、狂言師は感謝を実践することで、健康寿命に寄与していると言えるでしょう。
 これらが複合的に作用し、狂言師たちは長生きをし、健康寿命を延ばすことができているのです。

 彼らの身体技法や心構えは、現代の日本人にとっても学ぶべき点が多く、取り入れることで健康維持に役立つと考えられます。
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日本と中国を旅行したイギリス人 駅で日本人と中国人の違いを発見 2024/12

2024-12-17 01:50:15 | なるほど  ふぅ〜ん

日本と中国を旅行したイギリス人 駅で日本人と中国人の違いを発見
 NewSphere より 241217 


 世界中を旅行し動画を制作しているYouTuberの男性が、実際に現地を周って気付いた中国と日本の違いを明かし、注目を集めています。

【動画】地下鉄で日本人と中国人に違いがあると感じたイギリス人

⚫︎イギリス人が見た日本人と中国人
 少し前に中国を旅行した後、日本にやって来たというイギリス出身のベン・コールマンさん。
 日本では東京の観光地を巡ったほか、レンタカーを借りて、富士山が見渡せる絶景ポイントを通って大阪まで行ったそうです。
 動画のなかで、ベンさんは「日本の電車には通学中の小さな子供たちがたくさん乗っている」とその高い安全性を大絶賛しており、「ロンドンでは考えられない」と話しています。
 また、車内でも「上海の電車はかなりうるさかったけど、日本人はみんな静かでリラックスしているよ」とベンさん。
 ほかにも、「中国人には周りへのリスペクトが足りない。でも日本人には気遣いがある」と語っています。
 その例として、電車に乗り降りする際「中国人は我先にと周りの人たちを押しまくるんだ。動物じゃないんだからさ」と厳しめ。
 一方で「日本人は長い列でもちゃんと順番を待ち、冷静に乗り降りする」といい、「そういう部分が中国の嫌な所だったね」と正直な心境を明かしました。

 ベンさんの動画に対し、視聴者からは「旅行をする際の良い勉強になる」「私も中国より日本の方が合っていた」「僕も前に両国を周ったけど、全然違うよね」「また日本に行きたくなった」「日本人の敬意やリスペクト、配慮が素晴らしい」といった称賛の声が寄せられています。
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【1日の思考回数】は6万回以上!脳をスッキリさせる浄化方法とは 2024/12

2024-12-16 01:50:40 | なるほど  ふぅ〜ん

【1日の思考回数】は6万回以上!脳をスッキリさせる浄化方法とは
 SPIBRE より 241216  Written by にゅや


 脳が1日でどれくらい考えごとをしているか、ご存じでしょうか。
その回数は、なんと6万回以上。
 この膨大な思考は、日々の生活を支えてくれる一方で、脳に疲れを溜めてしまう原因にもなっているのです。

 今回は、脳の疲れの原因を探りつつ、効率的にスッキリさせるための「脳の浄化方法」もご紹介していきます。
 日常に少し取り入れるだけで、頭がクリアになり、気持ちが楽になるかもしれません。
ぜひ参考にしてくださいね。

⚫︎1日の思考回数6万回が脳に与える影響とは?
 脳は、毎日膨大な量の情報を処理しています。仕事や家事はもちろん、コミュニケーション、さらには無意識の独り言や感情の動きなどまで、すべてが脳の「思考」に含まれるのです。
 ただ、この約6万回の思考のうち、大部分はネガティブなものや過去・未来への不安が占めているといわれています。
そのため、脳は過剰に疲れ、集中力が落ちたり、ストレスが増えたりしてしまうのです。

 さらに、脳が疲れた状態が続くと、ポジティブな思考が減り、気分の落ち込みや疲労感につながることも。
脳の健康を保つためには、思考を整理し、スッキリさせることが大切です。

⚫︎脳が疲れる原因を知ろう
 まずは、脳が疲れる主な原因を理解しておきましょう。
これを知ることで、適切な対策がとれるはずです。

【ストレス】
日々のストレスは脳に直接影響を与えます。
 仕事の締め切りや人間関係の問題、家庭でのプレッシャーなどが蓄積すると、脳はリラックスする時間を失い、常に「緊張状態」におかれてしまうのです。このような状態が続くと、脳がオーバーワークに陥り、疲れがたまりやすくなるでしょう。

【情報過多】
現代は、スマホやインターネットからの情報が溢れる時代。
 しかし、必要以上に多くの情報に触れると、脳が処理しきれずに混乱してしまうことがあるのです。ニュース、SNS、メール、広告……これらが絶えず押し寄せると、脳が休む暇を失ってしまいます。

【睡眠不足】
睡眠は、脳のメンテナンス時間。
 眠っている間に脳は記憶を整理し、不要な情報を削除しています。しかし、睡眠不足が続くと、この作業が不十分になり、脳に疲れや混乱が残りやすくなるでしょう。また、睡眠不足は感情のコントロール力を低下させることもわかっています。


⚫︎脳をスッキリさせる浄化方法
 次に、脳をスッキリさせるための具体的な方法をご紹介します。
日常の中で取り入れやすいものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

【朝時間を充実させる】
朝は1日のスタートとなる大切な時間です。
 5分でも早く起きて、軽いストレッチや深呼吸をしてみましょう。朝の時間を整えることで、脳がリフレッシュし、1日の効率が格段に上がります。また、短時間の瞑想や「今日やるべきこと」を紙に書き出すのもオススメ。

【自然と触れ合う】
公園を散歩したり、緑の多い場所でゆっくり過ごしたりすることは、脳を浄化するのに有効。自然の中で過ごすと、脳のストレスが軽減され、リラックスした状態になるのです。
とくに、風の音や鳥のさえずりなどの自然音は、脳に癒しの効果をもたらすでしょう。

【自分を褒める】
脳がそうであるように、普段、自分を責めたり否定したりすることが多いという人もいるでしょう。
 ですが、脳は、自分を褒めることでポジティブな状態になるのです。たとえば、その日できたことや達成した小さな目標に目を向けて、「よくがんばった」と自分に声をかけてみましょう。この習慣は、自己肯定感を高め、脳の疲れをやわらげます。

【情報を整理する】
1日の終わりに、頭の中の情報を整理する時間を作りましょう。
 気になることを紙に書き出してみるだけでも、脳がスッキリするのを感じられるはずです。また、夜はスマホの通知をオフにしたり、デジタル機器から離れる時間をつくったりするのもいいでしょう。

【今、幸せを感じる】
過去の後悔や未来の不安にとらわれるばかりではなく、「今この瞬間」に集中することが脳の浄化につながります。
 たとえば、あたたかいお茶を飲むときは、香りや味に意識を向けるなど。そういった小さな喜びを見つけるといった行動が、脳をリフレッシュさせてくれるでしょう。


⚫︎まとめ
 脳は、毎日膨大な量の思考を処理しているため、知らないうちに疲れを溜めてしまっています。
 しかし、日常生活の中で少し意識を変えるだけで、脳をスッキリさせることが可能。
朝の時間を充実させたり、自然と触れ合ったり、自分を褒めたり……ぜひ、できることからはじめてみてください。
 脳をリフレッシュすることで、日々の生活がより充実し、ポジティブな気持ちで過ごせるようになるでしょう。


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独り言は脳に良い?悪い? 脳科学者が解説する意外な効果 2024/11

2024-11-20 01:58:11 | なるほど  ふぅ〜ん

独り言は脳に良い?悪い? 脳科学者が解説する意外な効果
 PHP Online より 241120  毛内拡(脳神経科学者)



 ひとりのとき、思わず出てしまう独り言。
脳神経科学者の毛内拡さんは、独り言は脳に良い影響を与えると語ります。
『PHPスペシャル』より、毎日を快適に過ごすために、独り言との上手なつきあい方について、ご紹介します。(取材・文:加曽利智子)
※本稿は、『PHPスペシャル』2024年12月号より内容を抜粋・編集したものです。

⚫︎独り言を発するのは人間だけ!?
 嬉しくて思わずひとりで「よかった!」と声を上げたり、忙しすぎて誰もいないところで「疲れた~」とつぶやいたり......。みなさんにも、そんな経験があるのではないでしょうか。
 じつは、聞いてくれる相手がいない状況にも関わらずひとりで声を出す生物は、人間の他に、あまり見られません。生物が声を出すのは、自分の縄張りを周囲にアピールする、メスへ求愛するなど、コミュニケーションが目的であることがほとんどなのです。

 人間は、他人とコミュニケーションをとるためだけでなく、心のモヤモヤを解消したり思考を整理したりするためにも、言葉を発します。
 たとえばイライラしたときに、「わー!」と大声を出すだけで、気持ちがスッキリすることもありますよね。この記事では、そんな人間ならではの言葉とも言える「独り言」が、私たちにどのような影響をもたらすのか、探っていきたいと思います。

⚫︎脳は「音」で状況を把握する
 まずは、脳の特性から説明しましょう。
脳は報酬(※快感をもたらす刺激)を求める器官です。
基本的には行動し続けることで、次から次へと報酬を生み出そうとします。
 一方で、目や耳から仕入れた情報をもとに自分の状況を把握し、行動を制御しているという特性もあります。
 つまり、人が何らかの行動を終わらせるためには、それが完了したことを音声などで脳に伝え、これ以上同じ行動を続けないように仕向ける必要があるのです。
 たとえば、目標を達成して「やったー!」と独り言を発したとします。
すると脳は、期待していた場所に自分が到達したことを認識し、そこでようやく「今までの行動は完了した。次に進もう」と、行動を切り替えられるのです。

 独り言には、他にも多くの効果があります。
ひとりで過ごす時間を上手に使って、脳をコントロールしていきましょう。


⚫︎独り言がもたらす4つの効果
 私たちが普段、意識せずに口にしている独り言には、たくさんの効果があります。

①「自己効力感」が高まる
「これが終わったら、次はあれをやって......」など、行動する前に予定をつぶやくと思考が整理され、その後の行動がスムーズになります。予定通りに動けると達成感を得られ、「自分ならできる」という「自己効力感」が高まります。それが自信につながるのです。

②理想が現実になる
 日頃から口に出している夢や理想は、叶いやすいと言われています。心理学用語で「自己成就予言」の法則と言いますが、これは、目標が音声で脳に届くことで行動が変わるから。人にはあまり話せないような夢も、独り言として言葉にすることで、実現に近づきます。

③問題が明確化する
 漠然とした不安や悩みがあるときに、「何が変わればいいのかな」などと、ひとりでつぶやいていると、悩みの原因が少しずつ明確になっていくものです。原因となっている問題がわかれば解決方法も見つかりやすくなり、心がスッキリします。

④バイアスを矯正する
 脳には、経験による思い込みによって、無意識のうちに自分に都合のいい情報ばかりを取り込んでしまう癖があります。「あれ?」「ほんとに?」などと、声に出して疑問を脳に届けることで、脳が情報の偏りに気づき、思い込みが矯正されます。


⚫︎独り言の効果を高めるために
 脳には「変化するものに着目する」という性質があります。
そのため、独り言の効果を高めるためには、毎回できるだけ違う言葉をつぶやくことがポイントです。

 最近は、何でも「ヤバい」と言う人がいます。
しかし、ボキャブラリーを増やして、いろいろな言葉で表現するほうが、脳は独り言をキャッチしやすくなります。

 また、読書をするときに音読すると、バイアスを矯正する効果が高まります。
本に書いてあることをそのまま読むのと合わせて、「この文章は何を伝えたいのかな?」「この考え方はおもしろい」などと独り言をブツブツつぶやいてみましょう。
思考が整理されて記憶にも残りやすくなり、視野が広がります。

⚫︎独り言が多い人の特徴
 抑圧されていない環境にいる人や、リラックスした状態にある人には、独り言が多い傾向があります。
 普段は独り言を言わない人でも、ひとりで運転している車の中や、トイレの個室などでは気持ちが解放されて、思わずポロッと独り言をつぶやいてしまうことがあるのではないでしょうか。
 また、クリエイティブな仕事をしている人も、独り言をよく言います。たくさんのアイデアについて考える過程で、独り言によって思考を整理していると考えられます。

⚫︎脳にいい独り言
 無意識で出るものだけが独り言だと思われがちですが、ひとりでつぶやけば、それは立派な独り言です。
 ここで紹介する独り言を、ぜひ取り入れてみてください。

\わからない/
 自分が抱えている問題を明確にするきっかけとなる言葉です。「何でうまくいかないのか、わからない!」などとつぶやくことで、脳が原因を探し始め、解決策が見えてきます。

\○○しよう/
 忙しいときは、タスクを声に出して言いましょう。思考が整理され、具体的にどのように進めていけばいいのか、脳が模索しやすくなります。焦っている気持ちを落ち着ける効果も。

\ラッキー!/
 ツイていることがあるたびに、「ラッキー!」とつぶやきましょう。スーパーで食材が安くなっていた、電車で座れた、友人から久しぶりに連絡が来たなど、どんなに小さなことでもかまいません。口に出すことで、さらなる幸運が引き寄せられ、期待していたことが現実になっていきます。

\もうダメだ/
 一見ネガティブな言葉に思えますが、現状を打破したいときにはおすすめです。脳が「行動をリセットして仕切り直したほうがいい」と判断し、解決に向けて背中を押してくれるでしょう。ただし、ダメじゃないときに嘘をついてまで言う必要はありません。

\大丈夫、なんとかなる!/
 こうであってほしい、自分の身に起こってほしいと思うことは、積極的に口に出すようにしてください。他にも「コミュニケーション上手になる!」「幸せになる!」などと、言い切ることがポイント。人前だと恥ずかしくて言えないことでも、ひとりなら安心して口に出せるはずです。

\何かモヤモヤする/
 私たちが健やかに生きていくためには、自分の気持ちを素直な言葉で脳に届けることがとても重要です。とくに人に言いにくいようなネガティブ感情は放置せず、問題があるという現状を脳に把握させてください。「悲しい」「悔しい」「つらい」などの言葉もためこまず、吐き出してOKです。


⚫︎周りも嬉しくなる独り言
 基本的に独り言は自分に対して言うものですが、独り言を発するのは、ひとりのときとは限りません。
独り言を聞いた周囲の人も笑顔になれたら、それが一番いいですよね。

 部下からの提出物や家族からのプレゼントなどを見るときは、「さすがだな」「すごい」などと素直につぶやくと◎。
 自分を含め、その場にいる全員の気持ちが明るくなり、次の行動へのモチベーションにつながります。


⚫︎脳に悪い独り言
 過去を悔いたり、未来を無駄に心配したりするような独り言は、脳を疲弊させてしまいます。意識して控えるようにしましょう。

\ツイてなかった/
「自分自身の力では、どうすることもできなかった」と脳に認識させて、その結果、自己効力感を下げてしまう言葉です。うまくいかなかったのが本当に偶然であったとしても、わざわざ口に出す必要はないでしょう。

\ごめんなさい/
 これは厳密には独り言ではありませんが、あえて言わせてください。何かあるたびに「ごめんなさい」とつぶやいてしまうのは、必要以上に脳が自分を責めてしまうため、おすすめできません。たとえば「何から何までしてもらって、ごめんなさい」なら、「全部やってくれて、ありがとう」に変換を。

\また、やってしまった/
 過去は変えられないもの。過去を振り返り、後悔を重ねるような台詞は、脳に悪影響を与えます。何かに失敗したときは、あくまで現状を整理するための独り言にとどめ、「また」などと過去の失敗まで振り返らないようにしましょう。大切なのは、過去よりも「今」です。

\悪いことが起こったらどうしよう/
 今ある感情や、具体的な悩みを口に出すのはOKですが、まだ先の未来を悪いほうに予測し、不安を口に出すのは、脳を混乱させるだけ。
考えたところでどうにもならないうえに、その言葉が現実になる可能性を高めるからです。
未来のことを口に出すときは、ポジティブな内容に限定してください。


⚫︎独り言を味方につけて人生を楽しもう
 脳は「自分の内面と向き合っているとき」に成長すると考えられています。
自分と向き合うと言っても、難しいことをする必要はありません。
 ひとりでボーッとしている時間で、無意識に脳が自分と向き合い、自分に関する情報を整理・処理しているからです。
 実際、ひとりで入浴や散歩をしているときにパッとアイデアを思いつくことは、よくあります。
 ひとり=孤独、さらに「孤独は悪いもの」と捉えている人もいますが、脳の働きから見たら、孤独こそチャンスなのです。
 寂しさを感じたときは、独り言をつぶやいてみてはいかがでしょうか。
素敵なひらめきが生まれるかもしれません。

 また、私たちは日々、大量の情報にさらされています。
パソコンで調べものをしたりテレビを観たりするのはもちろん、何もしなくてもSNSやメールなどの通知が昼夜問わず来る現代社会において、脳が疲弊している人が増えているのも事実です。
 脳の疲れやネガティブ感情をためこまないためにも、独り言と上手につきあって、人生をより豊かにしていきましょう。



【毛内拡(もうない・ひろむ)】東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。
博士(理学)。理化学研究所脳科学総合研究センター研究員などを経て、2018年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教に。脳神経生理学と生物物理学を研究する傍ら、脳についての知見を動画や書籍などで発信している。『面白くて眠れなくなる脳科学』(PHP研究所)など著書多数。
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絶望的に硬い体が「たった1分、顔をさするだけ」で柔らかくなる納得の理由 2024/11

2024-11-03 02:06:21 | なるほど  ふぅ〜ん

絶望的に硬い体が「たった1分、顔をさするだけ」で柔らかくなる納得の理由
 ダイヤモンドOnline より 24/11/03  鈴木亮司,笹井恵里子


 『こちらもおススメ> 【腰痛・肩こり・目の疲れ】が一瞬でほぐれる“すごい”呼吸法…「ある部位」を動かすと首・肩・腰が連動する』


 体が力んで硬くなっていると、痛みやコリの原因となる上、疲れや不調の原因にもなります。無理な筋トレなどしなくても、凝り固まった体の力を抜けば、健康で引き締まった体に変わります。
 トレーナー歴25年、のべ4万人以上にパーソナル指導を行う鈴木亮司さんに、ジャーナリストの笹井恵里子さんが聞きました。(パーソナルトレーナー 鈴木亮司/ジャーナリスト 笹井恵里子)

⚫︎凝り固まった体を瞬時に柔らかくする方法
「無駄な力を抜け」「リラックス、リラックス」――スポーツやビジネスの場面で、よく他者や自分にそういった言葉がけをしますよね。けれども自分で瞬時に凝り固まった体の力を抜くなど難しいと思うのではないでしょうか。

 ところが、できるのです。

 基本的に体が柔軟な人は緊張の度合いは低く、硬い人は高い。ですから力を抜くとは、凝り固まった体を柔らかくすることでもあります。これがたった1分間でできるのです。

 論よりも、まずは体験を。やり方は簡単です。

1・最初に、現在の体が緊張状態にあるかどうかを知るために「前屈」と「後屈」をしてみてください。
 足をそろえて膝を伸ばしたまま前屈をし、おおよそ手の指が全部付くぐらいまで曲がる人は緊張状態はそこまで深刻ではありません。後屈にははっきりした目安はありませんが、両手を腰に当てて上半身を後ろに反らせようとしたとき、ほとんどできない人は緊張が進んでいると考えて間違いないでしょう。

2・1分間、両手で自分の顔を洗うようにさすってください。
「え、さする?」と疑問に思いましたか。そうです、さするのです。さするだけの1分間は意外と長いのですが、手を止めずに顔の後は髪、後頭部、耳の後ろなど頭全体を両手でさすってください。

▶︎顔、髪、後頭部、耳の後ろなど頭全体を両手でさする 撮影=今井一詞

 そしてもう一度、前屈と後屈をしてみましょう。
 どうでしょうか。最初に行ったときよりも明らかに柔軟性が増したのではないでしょうか。今、ダイヤモンド編集部の40代女性も一緒に取り組みましたが、彼女も最初は前屈して床に手の指が付くかどうかという程度だったのに、1分間顔をさすっただけでしっかりと床に両手が付きました。体が柔らかくなったのです。

▶︎40代女性編集者も実践。一分間顔をさすった後は床に両手がついた 撮影=今井一詞

⚫︎体の感覚を取り戻して無駄な力を取る
 この動作を私は「ボディマップ体操」と名付けています。
さすることで、私たちが脳内に持つ“身体地図”が鮮明になり、体の感覚を取り戻して無駄な力を取ることができます。
 特に日常生活で部屋の角に足をぶつける、狭い空間を通ろうとして体が当たってしまう、または小さな段差でつまずくというようなことがよく起きる人は、脳内のボディマップが鮮明ではないのです。顔だけでなく、肩から腕、ろっ骨まわり、おなかまわり、脇腹・腰まわり、足と全身を満遍なくさすると、脳が体の隅々まで学習し、そういったことは起きなくなります。
 ただし、脳はすぐ忘れてしまいますから、繰り返し体をさすることが必要。1日数回でも毎日行うことで、脳からの指令が神経に伝わりやすく、関節や筋肉もよく動くようになります。すると転びにくくなったり、正しい姿勢も維持しやすくなったりするでしょう。何より無駄な力みが抜けるのです。

⚫︎無理な筋トレをしなくても 脱力で引き締まった体になる
 さて私はこれまでプロのアスリートから高齢者まで4万人以上のパーソナルトレーナーを務め、心身の力みを取る方法を指導してきました。
 なぜ「力を抜くこと」が大切なのでしょうか。一言で言うなら無駄な力みは、痛みやコリの原因となる上、自律神経を乱し、睡眠や精神状態にも悪影響を及ぼすからです。
 血流が悪くなり、新陳代謝を妨げ、疲れや不調の原因にもなってしまいます。

 ところが近年、力を入れて筋力トレーニング(筋トレ)に励む人がなんと多いことでしょう。筋トレは、筋肉が増えたことが目で見てわかり、達成感を得やすい半面、血管や関節の負担が大きい。また一般の人が筋トレのような力む運動ばかりしていれば、体を動かすときに力むクセがつきます。それでは己の“本当の力”を発揮することができないのです。

 無理な筋トレなどしなくても、脱力によって凝り固まった筋肉を柔らかくすることが、健康な体や引き締まった体形への近道です。

⚫︎県大会最下位だった私が「力を抜く練習」で優勝
 私が「脱力の大切さ」を感じたのは、今から30年以上前の高校生の時でした。当時は運動神経が悪い子どもで、体育は5段階評価で「2」の成績。身長170センチで、体重45キロという痩せっぽちです。
 漫画家を目指していたのですが、とても物にならないと壁にぶつかっていたときに、先輩に誘われて陸上部に入部しました。

「やり投げ」の選手として初めて陸上大会に出場したときのこと。予選では、3投を投げられます。1投目、2投目の結果で決勝進出への希望が断ち切られたので、3投目は悔いのないように思いっきり投げようと思いました。ウォーと叫んで力いっぱい投げると、自分の頭に矢がパコーンと(笑)。県大会最下位の成績でした。

 それまでの練習でも筋トレでは運動能力が上がらないと感じていたのですが、この大会で力んではダメだと実感したのです。これが私の脱力を重視する原点です。そしてそこから力を抜く練習に切り替え、2年後には県大会で優勝しました。しかも大会新記録の成績です。

 ただこの頃は、力を抜く定義、その方法が曖昧でした。

⚫︎科学的なトレーニングをしたら成績が落ち、怪我が増えた
 高校を卒業してトレーナーの専門学校に入学してから筋肉について勉強をするうち、やはり力を入れる練習のほうがいいのかと、再び筋トレに励むようになります。
 ぐんぐん筋肉量が増えました。重りも持ち上げられるようになります。けれども瞬発力、走力などの運動能力が目に見えて落ちていきました。

 専門学校では科学的なトレーニングをしているのに、我流で練習していた高校時代よりも運動成績が悪くなったのです。怪我(けが)も増えてしまい、どのような練習をすればいいのかと悩んでいました。

 専門学校卒業後はトレーナーの仕事をしながら、格闘技を始め、総合格闘技やK-1に出場しましたが、そのときも「力が入りすぎてるぞ!」とコーチから言われ、どうすれば試合中に力が抜けるんだろうともがいていました。

 そんなある日、眼窩底骨折(眼球周囲の骨折)という大怪我(けが)をしてしまいます。患部にチタンプレート(留め具)を入れる手術を受けました。
 術後、病院の医師に「何かしてはいけないことはありますか」と尋ねると、「力んではダメ。眼圧が上がるから」と言われました。そのとき初めて筋トレは眼圧を上げる、目に負担をかけるものなのだと気づいたのです。

 半年間、力まないように筋トレではなく軽い体操でトレーニングをしていました。
すると傷が治って競技に復活したときに驚くほどパフォーマンスが上がりました。ムキムキの筋肉は落ちましたが、動きはいいし、息切れはしないし、半年ぶりに格闘技の練習をしても筋肉痛がない。
 力を抜いてトレーニングする良さを感じたのですが、実戦ではやはり力を入れないと負けてしまいます。試行錯誤の日々でした。
 その頃、武術指導者として著名な甲野善紀さんが「一般向けの体験会」を開催していたので面白半分で参加したのです。

⚫︎武術を取り入れた体操で怪我が激減 「体がラクになる」と好評に
 小柄な甲野さんから「今から技をかけるから耐えてみてね」と言われました。格闘家である自分が技にかかるわけないと思っていたのに、簡単にひっくり返されてしまって……。なんだこれはと、衝撃でした。
 その後武術に適した体をつくる「練功」(れんこう)を中心に、さまざまな体操法を研究しました。そうして編み出した体操で、自分自身の体がラクになっていくのを感じたのです。武術に出会った2004年、20代後半からは怪我(けが)も激減しました。

 当時は格闘家の傍ら、ジムでトレーナーをしていたのですが、膝や腰の痛みなどの不調を抱えた人にもその体操を勧めると、その方々にも同じように「体がラクになる」と言われました。「教えてもらった体操をして1日3万歩を3日連続で歩けた」と報告してくれた、80歳の方もいました。

 同じ頃、武術の経験者で体育学の権威である東京大学名誉教授の小林寛道先生に出会いました。小林先生は約7000人を対象に、力を抜くことで体を支える深層部の筋肉「インナーマッスル」が活性化して太くなることを実証していました。理論的裏付けを得て「頑張らなくても効果の出るトレーニング」=体芯力体操を考案したのです。

 多くの人は日常生活で感じる以上の負荷を体にかけなければ、トレーニングの効果がないと思い込んでいるでしょう。「過負荷の原理」といいますが、もちろんそれによって筋肉量は維持、増量できます。けれどもそれだけしか方法がないわけではありません。

⚫︎筋トレをしなくても筋肉量を維持できる
 実際に私は力を入れる筋トレをしなくても、この筋肉量を維持できています。ひとつには「関節運動反射」といって、関節の動きを良くすることで筋肉量が維持できるのです。それには凝り固まった筋肉を緩め、関節の機能を正常化させることです。

 元プロ野球選手のイチローさんも、かつてテレビ番組での対談で「ウエートトレーニングをしていた時期はスイングスピードが落ちた」と告白しています。「筋肉が大きくなっても、支えている関節などは鍛えられないから体が壊れる。持って生まれた体のバランスを崩さず、人体の動きを理解してプレーすることが重要」と話しています。

 筋トレを重視し、体の表面を取り巻くアウターマッスルを硬く鍛え上げてしまうと、どうしてもしなやかさが失われ、内側にあるインナーマッスルが動かなくなってしまうのです。
 反対にインナーマッスルがしっかり使えていると、アウターマッスルの力みが抜けていきます。つまり、インナーマッスルがしっかり使えている人のアウターマッスルは柔らかいのです。

 現代では筋トレを行っていない人、スポーツ選手でない人も、緊張によってインナーマッスルが使えなくなってしまう人が多いです。こうした状態を解決するには、脱力し、自然な揺らぎを取り戻すことが第一です。

 特に現代社会では誰しも「目」が緊張しています。目の緊張は、体全体の力み(緊張)や疲労につながります。次回は目の疲労がほぐれるポーズを紹介しましょう。
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