サラ・ウォーターズの「半身」を読んだ。
孤独な令嬢マーガレット。
愛した女性は実の弟の花嫁となり、信頼する父は亡くなり、心の病に伏せる。
全快してからも周りの腫れ物に触るような対応と、砂を噛むような空虚な日々。
そんな中彼女は監獄の女囚を慰問に訪れる仕事を始める。
そこで出逢ったのは、ぬれぎぬから無実の罪で投獄されている19歳の霊媒シライア。
慰問を続けるうちに2人の間には特別な感情が芽生え始め、やがてそれは実を結ぶ
かに思われたが・・・。
シライアはマーガレットをやっとめぐり逢えた自分の半身だと言う。
引き裂かれた魂の片割れだと、一目見た瞬間にわかったと。
そして別々になった魂を元に戻すべく、2人で一緒に生きる為脱獄話を持ちかける。
迷い逡巡しながらも準備に手を貸すマーガレット。
彼女にとってシライアは、己の存在意義を担う全ての象徴のような存在となる。
そして訪れる残酷な現実。
余りにも悲しい結末・・・。
かつて自分も、どこかに自分の半身のような存在がいると信じていた。
(私はそれをカケラと呼んでいた。)
この心の穴はそのカケラと出逢えたら埋まるのだろうと。
やがて月日だけが流れ、いつしか白馬の王子(王女)も赤い糸も存在しないという
事がよくわかった。
舞台となっている19世紀当時、30歳のマーガレットは”老嬢”と評される。
30で老嬢なら私など棺桶に片足突っ込んでるようなものだ!
全てを失い1人取り残されたマーガレットは、これからどう生きて行くのか。
せめて何か希望の一筋でも見出せる終わり方にして欲しかった。
物語の中ぐらいハッピィ・エンドであって欲しい。
孤独な令嬢マーガレット。
愛した女性は実の弟の花嫁となり、信頼する父は亡くなり、心の病に伏せる。
全快してからも周りの腫れ物に触るような対応と、砂を噛むような空虚な日々。
そんな中彼女は監獄の女囚を慰問に訪れる仕事を始める。
そこで出逢ったのは、ぬれぎぬから無実の罪で投獄されている19歳の霊媒シライア。
慰問を続けるうちに2人の間には特別な感情が芽生え始め、やがてそれは実を結ぶ
かに思われたが・・・。
シライアはマーガレットをやっとめぐり逢えた自分の半身だと言う。
引き裂かれた魂の片割れだと、一目見た瞬間にわかったと。
そして別々になった魂を元に戻すべく、2人で一緒に生きる為脱獄話を持ちかける。
迷い逡巡しながらも準備に手を貸すマーガレット。
彼女にとってシライアは、己の存在意義を担う全ての象徴のような存在となる。
そして訪れる残酷な現実。
余りにも悲しい結末・・・。
かつて自分も、どこかに自分の半身のような存在がいると信じていた。
(私はそれをカケラと呼んでいた。)
この心の穴はそのカケラと出逢えたら埋まるのだろうと。
やがて月日だけが流れ、いつしか白馬の王子(王女)も赤い糸も存在しないという
事がよくわかった。
舞台となっている19世紀当時、30歳のマーガレットは”老嬢”と評される。
30で老嬢なら私など棺桶に片足突っ込んでるようなものだ!
全てを失い1人取り残されたマーガレットは、これからどう生きて行くのか。
せめて何か希望の一筋でも見出せる終わり方にして欲しかった。
物語の中ぐらいハッピィ・エンドであって欲しい。
ハッピーエンドにするためには。
わたしはいつもそんなことを考えます。
足りないもの・・・「愛」と言ったら陳腐でしょうか。
幸せな結末に必要なのは、愛と勇気と運とタイミングだと思ったり。