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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

フランケンウィニー

2013-01-12 | 本・映画
ティム・バートンの「フランケンウィニー」を観てきた。
(感想にネタバレ含む!)

実写でもアニメでもないこの独特の世界。モノクロなのが更に味わい深い。
私はペットを亡くした事はないけれど、ヴィクターの瞳から涙がこぼれる度観ている
私の目からも涙が・・・。
きっとペットのいる方、いた方ならもっと泣いてしまう事だろう。

愛犬スパーキーを事故で亡くした科学好きの少年ヴィクターが雷を使った実験で
スパーキーを蘇らせ、そこから始まる騒動を描いたお話。

とにかくスパーキーが可愛くて何とも愛おしい。
ベラ・ルゴシのドラキュラが劇中で流れていたり、ガメラを連想させる巨大化したカメが
現れたり、蘇ったシーモンキーはまるでグレムリンだったりと、オマージュも満載。
楽しく切ない秀作であった。

でもラストの終わり方にはちょっと疑問。
スパーキーを二度生き返らせる必要があるのだろうか?
蘇ったスパーキーをまた失って、初めてヴィクターはその死を受け入れる。
「もう戻ってこなくていいよ。心の中にいるから。」と。
なのにまたそこで生き返ってしまうなんて!
ハッピィエンドが好きな私も、これにはちょっと突っ込みたくなってしまった。

大切なものってなくした時にその本当の大きさに気付く。
一緒にいられる時間は貴重でかけがえがない。だからこそその瞬間瞬間を一つずつ大事に
して、愛情を形にし表現して行くしかない。
伝える事が出来るうちに。
どれだけ想っていたとしても、相手にそれが伝わっていないなら意味がないから。

ちなみに今回2D版で観たのだけれど、この映画は別に3Dである必要はないように感じた。