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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

探しもの

2011-02-05 | 本・映画
昔読んだ短編で三島由紀夫のビアン小説があった記憶があり、ずっと探して
いるのだけれどどうにも見つからない。
全集借りて読んで見たけど、これかな?と思った「春子」は探していたものとは
違うお話だった。
でも三島のレズビアン小説というと、どうもこの春子しかないらしい。

こうなると段々三島だと思っていたのは自分の思い込みで、違う人の作品だった
のか・・と思えてきた(笑)
当時の自分が読んでいた作家で、三島でないとすると該当が頭に浮かぶのは
赤江瀑ぐらい。
でも引越しの時に赤江瀑の作品も全部処分してしまったので、今手元になく確認
が出来ない~。
そして彼の作品をまた手に入れるのは、絶版になってるのもありかなり難しそう・・。

ちなみに探している作品の内容は、倦怠期を迎えているビアンカップルが捨て子の
赤ちゃんを拾い育てる話。
ゲイかなんかの男性も出てきたような・・・。2人の仲は赤ちゃんを通してまた
復活するのだけれど、最後赤ちゃんが死んでしまってまた緩い関係に戻って行く
・・・みたいな話だったような気がする。(相当うろ覚え)
タイトルが確か漢字二文字で、蜜柑とか檸檬とか果実の名前だったような。
こりゃ、再び出逢うことは不可能だろうか?

でも見つからなくて残念だったけど久々に三島の作品をまとめて読んで、その
文章の美しさに改めて触れ感動を覚えた。
最初旧仮名使いに少々戸惑ったものの、すぐにその世界に溶け込む事が出来た。
私に日本語の美しさを教えてくれた人。
少女期に受けたその影響ははかり知れない。
ありがとう、三島。