Moving

脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

王の男

2007-01-04 | 本・映画
昨日は子供が元夫のところへ遊びに行ったので、私は韓国映画の
「王の男」を観に行った。
曜日感覚が無くなっていたのだけれど、映画館に着いてみたら
水曜日の為レディスデーで¥1000だったのでラッキー♪(笑)

映画は思っていたよりずっと見ごたえがあり面白かった。
タイトルの「王の男」だけ聞くとまるっきりやおい系のよう
だけど、実際は露骨な描写などは無く、静かにでも激しく燃え
上がる男同士の愛の世界が淡々と描かれている。
このタイトルまた日本の配給会社が勝手につけた邦題か~と
思っていたら、原題もそのままずばりの「王の男」でちょっと意外。
英題は「King and the Clown 」だったので、二つを足してイメージ
して貰うと丁度良いかと。
王様を侮辱する喜劇を演じていた芸人が連行され宮廷で芸を
披露する事になり、王が笑わなかったら死刑になる・・という
ところから物語は始まるのだけれど、実在の王暴君ヨンサングン
の話が原作となっているとの事で、美しい映像の中に重みのある
人間の愛憎劇が繰り広げられて行く。
見事な綱渡りの演技はスタントかと思いきや俳優さん達ご本人が
全て演じているそうで、これも圧巻。
コンギル役のイ・ジュンギがめちゃめちゃキレイで、彼の流し目
にはやられてしまう(笑)
東洋美というものを改めて感じさせられる美青年で、王が惚れ込んで
しまうのが納得の艶かしさ。
彼は「ホテル・ビーナス」で拳銃を離さない少年、自称殺し屋のBoyを
演じていたけれど、本作の方が数段光ってる。

日本での興行成績が今一つらしいこの映画。
胸に迫る想いがあり、私的には星4つ。
新春第一発目に観た映画としては、満足の作品だった♪