中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

国慶節祝賀国宴を彩る巨大な桃、麗江“雪桃”

2011年10月04日 | 中国グルメ(美食)

 ※ 今年の国慶節祝宴。政府首脳の前に並べられた“雪桃”

 重そうに実った雪桃。

 9月30日夜、中華人民共和国建国62周年を祝う国宴が人民大会堂で開催され、政府首脳や各国大使、各界の代表が招待されました。これを伝えるニュースをTVで見ていて、各来賓の席の左前方の小皿の上に、大きな赤っぼい丸い玉のようなものが並べられていました。上の写真にも写っていますが、分かりますでしょうか?これは何だろう?桃のように見えるが、桃としたら、こんな大きな桃があるんだろうか?

  興味をおぼえたので、献策サイトの百度で、“国慶節,国宴,大桃”で検索してみると、出てきました!2009年10月3日の雲南日報の記事《3054個麗江雪桃献礼国宴》。2009年といえば、建国60周年の年で、この年、人民大会堂管理局が、建国60周年記念行事に彩りを添える料理や食品を捜す中で発見されたものだそうです。

 この桃は、雲南省の山間部、海抜2500メートルの麗江で栽培されたもので、麗江市玉龍ナシ族自治県農業局園芸局の高級園芸師、木祟鳳が7年の歳月をかけ、開発したものです。玉龍雪山の麓の標高2000メートル以上のところに生育する桃の母木に接ぎ木をすることで、1本の木に平均1.5キロの実を10個ほどつけるようになり、その木を更に麗江県農業局園林ステーションの10ムー(約6000平方メートル)の試験場で7年かけて改良し、ようやく市場に出せるものができたとのことです。ちなみに、ナシ族の言葉で、桃は“布祖”と言うそうです。

 左端が木崇鳳。

 この桃は、発育期が長く、200日くらいかかります。熟するのが遅く、中秋、国慶節の頃にようやく市場に出るそうです。実の大きさは、平均で500グラム前後、最大のもので、1.6キロにまでなるものもあります。瑞々しく、糖度も高く美味しいということで、北京では、なんと1個1000元で売られているそうです。

 さて、傷みやすい、デリケートな桃を、雲南省の山中からどうやってはるばる北京まで運ぶかも大きな課題でした。人民大会堂の国宴では、500のテーブルに、選りすぐりの桃を並べる必要があります。全部で3054個の桃の輸送作戦が始まりました。

 人民大会堂管理局は、国慶節の国宴で麗江の雪桃を出すことを決めましたが、輸送方法については、飛行機、鉄道、トラックなどの輸送手段で、29回にわたり、比較検討が行われ、最終的に、飛行機とトラックの二つの輸送手段それぞれで輸送し、リスク分散を図ることになりました。飛行機便は中国東方航空、トラック業者は昆明交通運輸集団泰来物流公司が選ばれました。実際の輸送は9月21日、麗江市の王君正市長臨席の出荷式が行われました。輸送には、最新式の保冷コンテナによる温度コントロールが行われた他、加湿器、紫外線ランプの装備が準備されました。トラック便については、特別の通行証が発行され、細心の注意で北京まで運ばれました。

 果たせるかな、この麗江雪桃は大きな話題となったようで、北京市場で1個1000元の値がついたのは上記の通り。以来、毎年国慶節の国宴のテーブルを彩っているそうです。


 人民大会堂の服務員達が一斉に桃を各テーブルに運ぶ

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