長岡育英センター・ブログ

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土曜日の午後5時56分

2005-10-22 19:31:19 | 川上のひとりごと日記
その瞬間、同じ場所にはいたくなかったけれども、
やはり気になって育英センターにはいました。

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明日で中越地震から一年ですが、川上にとっては、
作品展一週間前の土曜日の夕方が地震の日です。
つまり、きょう。


あの日も、作品展の準備のために川上は育英センターに
いました。喫茶室でおやつを食べて、子ども達と先生達と
おしゃべりをしていました。

そこに地震が来たのです。


同じ時間に同じ場所にいることがとても怖くて、
きょうの夕方午後5時56分は、掃除をして迎える
ことにしたのでした。

その直前には懐中電灯が点くのか点検をしました。


きょうは作品展の準備で、部屋中、育英センター中が
汚くなっていたので、子ども達と掃除をしていました。

気が付いたら57分になっていて、
「あぁ、なにごともなく地震の時間が過ぎたな」
と思いました。

外を見ると、あの日とは違って、きょうは雨。
黒い雲が夕方からたれ込めていたので、すっかり空が
暗くなっていました。

郁恵先生に、
「あの日も真っ暗だったんだっけ?」と訊ねると、
「もう少し明るかったんじゃないですか」という返事。

確かにそうだったかも知れないです。
あの日も郁恵先生がいました。そして、今頃は希望が丘
保育園の体育館に避難していたと思います。

あの日と同じくらい、きょうも寒いです。
最低気温は13度くらいですが、体で感じる温度は
もっと寒いような気がします。

子ども達と、笑顔で明るい場所で「さよなら」の
挨拶を出来る幸せ。なにごともなく、温かい夕食の
においのする電気の点いた家の中にいることができる幸せ。
普通に、暮れゆく秋の週末を過ごせることの幸せ。
当たり前のことが当たり前であることの幸せを感じています。

本当の心の復興、個人個人のレベルの復興はまだまだ。
家を失った、ふるさとを失った人々の復興もまだまだです。
すべての人々が本当に当たり前の場所で、当たり前の時間を
過ごせる日が戻ることを祈って明日の23日を迎えたいと
思います。

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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上

ヒミツ基地、姿を現す!?

2005-10-22 19:16:06 | きょうの育英
土曜日の育英で、ヒミツ基地が完成?!

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試作品の段階ですが、骨組みとその上にかぶせる
屋根になる部分とを組んでみました。

中からの眺めはこんな感じです。大人が一人
横になれるくらいの広さです。小学生のみんななら
軽く3人は寝転がることができます。

座れば小学生で6人は入れます。大人も3人くらいは
いけるかもです。



まだ完成ではありませんが、おおよその雰囲気は
この感じです。もうちょっとかっこよく仕上げる
予定です。当然ですが。

子ども達は、大人から見えないテントの中で大喜び
しています。一気にヒミツ基地の全貌が見えてきて、
興奮状態で、盛り上がります。

作品展まで一週間。
急ピッチで個人製作も、共同製作も作っていきたいと
思います。

休まず元気においで下さい!
楽しいヒミツ基地にしたいですね。

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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上

「砂山」はおけさのリズム

2005-10-22 07:08:56 | きょうの育英
北原白秋作詞・中山晋平作曲の「砂山」は、
実は「おけさ」のリズム、民謡のリズムだった。


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育英センター・音楽教室で練習している「砂山」。

新潟の砂浜(しかも「寄居浜」という産地もはっきり
限定された)情景を歌った歌としてあまりにも有名です。
昨年度の音楽発表会に続き、今年度も冬に発表しようと
先週から再び取り組んでいます。

新潟市在住歴約7年という経歴を持つ川上にも第二の故郷
としての新潟の郷愁を呼び起こす曲なのです。


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同じ童謡の詩に複数の作曲家が曲をつけるという
ことは、実はそう珍しいことではないそうですが、
この「砂山」も複数の作曲家が曲をつけていることで
知られています。

白秋から作曲を依頼された中山晋平が大正11年に作曲、
その後に山田耕筰が勝手に曲をつけたらしいです。

中山晋平の作曲した「砂山」は、童謡として
また合唱曲として知られていますが、山田耕筰の
「砂山」と比較してもずいぶんと曲調が違います。


楽譜を見ると「野趣」をなんとか…とか、
「左手は太鼓のように」とありますが、どうも
イメージがつかみにくい曲なのでした。

素直に合唱してもきれいだけど、そういう曲じゃ
ないんじゃないかって引っかかっていました。

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が、中山晋平氏が作曲した曲を自ら録音した、
つまりレコーディングした、CDがあります。
もちろん当時はレコードだったでしょうけれども。

そのレコードの中の「砂山」は全くの民謡なのです。
新潟に来てインスパイアされた白秋は、荒海、佐渡、
グミ原、松林、砂山これらをイメージして詩を書いて、
そして中山に手渡した。


作詞家が作曲家に依頼する時に、まったくの作曲家任せに
するとも思えません。おそらく、
「新潟の砂山はこんなイメージなんだ」と、きっと熱く
語ったことでしょう。

そして中山晋平もそれに応えた。
「おおお、新潟と言えば、甚句やおけさの故郷ではないか!
そしたら、民謡風にするべぇ。」と。

…推測ですよ。一部フィクションですから。

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ということで、そういう解釈から、昨日の
音楽教室では太鼓を入れてみました。

締太鼓と、平太鼓。これに篠笛でも入ると
完璧かも知れないのですが、そういう道具はなく。
そして、さらに「汐鳴りばかり」のイメージで
海のSE(効果音)。そこにカモメも飛んできた。
カラスも…それは違うが。

締太鼓はお囃子のずっとトンコトンコトンコトンコ
というリズム。そのバックに入る平太鼓が
トンコトンコトンコトンコスットントン。

お行儀の良い合唱曲だったのが、いつの間にか楽しい
民謡の曲に様変わりしたのでした。子ども達も太鼓が
入って楽しくなったようで、元気に声を出していました。
ちょっと元気良すぎで、来週以降はもう少し丁寧な
歌い方を練習していきますが。

しかし、元はと言えば、「新潟をテーマにした童謡を必ず作る」
と大正11年の6月に新潟を訪れた際に当時の小学生達と
白秋が約束して出来たのがこの曲です。そうした成立を
考えると、子ども達が元気よく歌うというのも、正解なのかも
しれません。

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当然、優れた名演奏もあるでしょうからそれらも参考に
しつつも、新潟県人としての解釈で歌ってみるのもいいのでは
ないかと思うのです。

育英センター・バージョンの「砂山」にご期待下さい。

発表は生活発表会が最有力候補です。

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Step by step, IKUEI!!
 by 川上