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旧精神科医療は思想警察なのか?

マネジメント視点から、精神科訪問看護の適切な週回数とは??

2016年01月14日 | 精神科訪問看護
さて、今回は新規開業される方に対しての精神科訪問看護のマネジメントについて話します。
精神科訪問看護は、指示書があれば、一週間に最大3回まで訪問看護に入ることができます。自己負担がなく、一日中家にいる患者や、話し相手が欲しい患者はこういう回数訪問はいいかもしれませんね。
8500×3×4=10万の収益になります。
精神科訪問看護は車のリース代、月極駐車場代、ガソリン代だけで実質経費がかからないため、割の良いビジネスに感じますよね。
少し脱線しましたが、こんな理想的な患者はいませんし、こういう患者に頼りながら経営しているとハマってしまいます。
どこでハマるかというと、
『予期せぬ入院』です。
入院ならいいのですが、若くして突然死したり、自殺なんかもあります。
病院、クリニックの精神科医の指示書で訪問看護に入っているため、患者はお客さんでありながら、主治医からの借り物、共有物件であるという意識が必要となってきます。
表向きには『患者が住み慣れた地域で1日でも長く生活できるようにサポートする』とありますが、実際は、病院側のベットコントロールの手助けをしているという視点を忘れてはいけません。
現在は診療報酬が改定され、重症慢性期は減算対象となり、病院経営のためには、退院させなければならない時代になりつつあります。
実際は、退院は進まず減算さらながらも経営している現状ですし、退院させ誰が責任とるのかという話しになります。
そこで通所型の作業所やデイケアよりも訪問看護の方が家に行ってくれるため、状態を観察してもらいやすくなるメリットがある為、訪問看護はとても便利な制度です。
この点を伝えると営業トークとしては強いですね。
まずはメリットを伝え、デメリット、例えば指示書を書いてもらわなければならないなどです。
目先の経営を考えると、週三回の訪問看護が一番利益が出ますが、二つの問題点が出ます。先述の通り、予期せぬ入院された時の、収益の低下です。一月あたり10万円のマイナスは大きい。三カ月は最低入院しますから、マイナス30万円。
二つ目は、スタッフの疲弊です。どのスタッフともマッチングできる利用者であれば良いのですが、特定のスタッフしか受け入れしない患者だと、同じスタッフが訪問に入り続けなければなりません。話題もなくなるし、惰性になってきます。関係悪化した時に、代打がいないでは困るのです。それは、スタッフ患者双方に言えます。
ですから、二つのリスクを避ける為に、週三回訪問は勧められません。
精神科訪問看護指示書には短時間訪問と複数訪問の可否について記載する場所があります。
この辺りうまく使いこなすと件数が上がるでしょうね。
本題に戻りますが、ベストな訪問看護の週回数は2回だという事です。リスクを考えるなら、週一回がベストでしょうね。
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