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就活が混乱するのでなく、就活自体がおかしな制度だと気が付く時代が来ました。

2018年09月16日 | 子育て論

ここ最近の有効求人倍率の変動を見ると、明らかに「学生の売り手市場」となってきています。

リクルート調査では2018年3月段階で1.88倍つまり1人就活すると2件弱仕事がみつかるという状況であると発表されています。

実際は、学生と企業との間でミスマッチが起きているため(希望・職種の条件不一致)2.0倍以上はあると言われています。

これからの時代は「企業が社員に働き方、生き方を押し付ける時代」でなくなり、「社員が働き方、生き方によって企業を選ぶ時代」になっていくと考えられます。

大企業は、そのネームバリューだけで大学生が志望してきますが、実際就職すると、大企業ほど官僚体質が強く、このブログで何度も書いている通り、大企業の定義は「創業者一族の私物企業」であるため、ただただ「馬車馬のように働かされ労働力を搾取されるだけの企業」であるということです。

「俺は三菱で働いているんだぞ」「俺は三井グループで働いているんだぞ」

などと言ったところで、そんな人も、退職すればただの人なわけです。

このブログでも再三、これからの時代は、個人事業主、フリーランスで働いていけるようにキャリアを形成していくべきだと述べています。

現在企業では、経常利益を上げるため、デフレ対策で値上げできないために、人件費対策をどこの企業もとっています。

そこで求められるのは効率化、分業という2点です。

効率化については「マニュアルのアップデートとブラッシュアップ」そして分業については「社員から非正規雇用者、パートアルバイトによるローコストオペレーション」が挙げられます。

それ以外にも流通コストの削減や、リベートやセンターフィーなどによる収益、ロジスティクスの自社化、プライベートブランドの開発など細かい点を挙げればきりはありません。

しかし、現実的に私たちの働く環境に影響してくるのは、まさに「分業」です。

ある意味において、マクドナルドやトヨタはこの「分業」に成功しました。

この分業とは一体何かというと、「人間をロボットのように使う」という仕組みです。

人間はロボットのようになるか?と聞かれると答えはNOです。

人間は感情があり、脳が発達しているため、ロボットのようにはなりません。

それをロボットのようにするのが「分業」なのです。

こういった仕組みで働くこと自体は悪いことではありません。

働く側は難しいことを考えず、ただ

「時間から時間まで」働ければいいわけですから。

トヨタのようなある程度計画通り進む製造業、工場ラインなら良いのですが、この方式をサービス業に取り入れてしまっている企業が多いのです。

サービス業ではお客様あってなんぼの商売であるため、製造業よりもイレギュラー対応が多すぎます。

そして現場のストレスも並大抵ではありません。

そこで、社員は入社してまもなく「名ばかり管理職」にさせられて、サービス残業青天井、残業代は出ても休みなしとなり、心身を蝕まれるのです。

ですから、フリーランスを目指し自分が持つ興味関心を磨き上げ、世の中で必要とされるレベルまで高めることが、これからの若者世代には求められる正しい生き方であり、「大企業や公務員になる」というような愚行は犯すべきではありません。

はっきりと言いますが、「大企業や公務員」になっても地位や金は手に入りますが、やりがいや楽しみは皆無だからです。

私たちは横一列の生き方ではなく、自分の個性才能を生かした生き方を選択することで喜びがある人生に変わるのです。

そんな就職事情から、経団連が、就活時期の解禁を発表しました。

以下転載いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・(「1年生から採用させるのか」就職指針廃止、大学も驚き 2018年9月3日 20時34分 朝日新聞デジタル)

 「学生はどう動けばいいか悩むだろうし、現場は混乱するだろう」

 経団連の中西宏明会長が、就職活動にかかわる指針を廃止する方針を打ち出したことを受け、法政大キャリアセンターの内田貴之課長はこう心配する。

 現在の指針は、3月に説明会などの広報活動を、6月に面接などの選考を解禁すると定めている。大学の団体でつくる「就職問題懇談会」の昨年の調査では、5月までに選考を始めた「解禁破り」の大企業は56・4%に上り、39・7%が内々定を出すなど形骸化が指摘されているが、内田課長は「目安があったほうが、大学側も学生も動きやすい」と指摘する。

 就活塾「就活コーチ」(東京都)代表の広瀬泰幸さんは、人気企業の採用が終わらないと、他の企業の採用も終わらない可能性があるとみる。「学生は就活をいつスタートし、いつ終えればいいのかわからなくなるのでは」と話した。

 就活の長期化による学業への影響も懸念される。東京都の私立大3年の女子学生(20)は「目安があったおかげで就活スタートまでは学業に専念できる」と語る。ただ、3年生になってからは準備も含め就活が忙しく、勉強に支障が出ている学生も周囲にいる。「就活が長期化すると、もっと影響が出てしまう」と話す。

 文部科学省も学業への影響を考慮し、就活のルールについて経団連と話し合いながら決め、企業側に指針順守を要請してきた。それだけに、同省幹部は中西会長の発言について「事前に何も聞かされていない」と驚きを隠さなかった。「指針がなくなれば、就活が無期限に延長され、大学側も講義日程が組みにくくなる。大学側の意向も聞いて議論してほしい」と注文した。

 関西の大学でも驚きが広がった。立命館大キャリアセンターの担当者は「就職協定は、学生の学びの時間を保障してきた。学びの集大成として大学時代の終盤に仕事を選べるようにする役割もあった」と話す。協定の廃止について、「経団連は1年生から採用させるつもりなのだろうか。1年生と4年生ではキャリア観が全く違う。仕事に対する考え方を深めないうちに採用されるとミスマッチが増える」と指摘した。

 近畿大キャリアセンターの担当者は「多くの学生は勉強と就活の切り替えをしているのが現実で、就活開始の目安がなくなると迷うかもしれない」と懸念する。ただ、「『通年採用』のようになれば、自分は将来、どう働きたいのかということを常に考えるようになり、マイナス面ばかりではないのでは。変化に合わせて大学の支援も考え直さなくてはならない」と話した。

・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

この記事は経団連、つまり「大企業」が現状の人手不足という状況に、労働者側に譲歩した形であると考えられます。

つまり、人口減+病気退職、転職により「人材不足しています」と言っているようなものです。

大企業というのは一族経営、同族経営をして、自分たち以外の社員を奴隷とみなし、労働力を搾取するような江戸時代経営をしていますから、このように就活時期の解禁をしたところで、問題は解決されません。

同じように、「大企業というブランドイメージ戦略」に騙されたがり勉大学生が入社してきても3か月持たず、心身を病んで退職していきます。

そして、SNSやtwitterに企業の悪口をぼろくそ書き込まれ、さらに大企業の傷口が広がっていくことでしょう。

また、メガバンクが新卒採用を減らしていますが、残された人達はどうなるのでしょうか?

さらに地獄のような人生が待っていることが容易に予想されます。

大企業や銀行などは旧体制以前、官僚組織、同族経営ですから、入社しればヒエラルキーに組み込まれ、心身を削られ、捨てられるだけです。

ですから、実は大企業はその古い体質を捨てない限り、苦境は続くことが予測されます。

採用してもどんどん社員が辞めていく=大企業のイメージなのですから。

ですから、「就活制度」自体がおかしなもので、「奴隷契約制度」でないか?という疑問を持ってください。

大学生から就活していては、遅いのです。

「どういう人生を送りたいのか、中学生あたりで決めておくこと」

が重要です。

これは学校では教えてくれません。

親の仕事なのです。

私たちは、この便利で豊かな日本で生活していくためには、「お金」は必要になってきます。

しかし、沢山お金があっても、時間がなかったり、心にゆとりがないため、不幸です。

「お金」がなくても、現代の日本では不幸です。

「贅沢する生き方」しか知らない人は本当に不幸です。

贅沢するために、大企業の奴隷になるわけですから。

「普通科高校に入学させて、大学を卒業させれば親の役割は果たした」

という愚かな親の間違った価値観を子供に押し付けてはいけません。

高校、大学卒までにかかる費用を子供に使わせてあげるほうがよっぽど有益でしょう。

しかし、子供は自分で稼いで貯めたお金ではないので、上手に使うことができませんから、お勧めしませんが。

子供が好きなこと、興味があることで食べていくにはどうすればいいのか?

「まさか、こんな事も仕事になるの?」

という発想の転換がなければ、これからの時代はただただ、企業奴隷となり辛いばかりです。

子育ての肝は「親の価値観を押し付ける」のでなく「善悪を教える」だけでよいのです。

善をもって生きれば、なかなか人生うまくいきません。

しかし悪を行って短期的、一時的に成功した人と比べれば本当の実力がつきます。

そういった地道な努力が実を結ぶのが「フリーランス」というものではないでしょうか?

サラリーマンでは、本当に多くの時間や体力を企業に搾取されます。

フリーランスという道を選び、自分の生きたい生き方を選択できるように、自分の時間を作ることのほうがどれだけ有意義でしょうか?

大学生は、時間があるため、フリーランスを目指して、一人ひとりが持つ個性を輝かせてほしいものです。

ベンチャーや単に学生起業すればいいってもんじゃありません。

個人事業ができるくらい、自分の個性才能を伸ばす活動をして欲しいのです。


 

 

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