今年も奈良国立博物館で開催されている正倉院展に行って来ました・・・。昨日は、唐招提寺など他の場所を先に巡って、正倉院展には午後4時ぐらいに行ったので、混雑もなく去年のように30分も並ばなくても、すぐに入館する事ができました。
(唐招提寺など他の場所を巡った記事は、また後日お話します・・。)
今年の正倉院展には69件(うち18件が初出陳)の宝物が出陳されていて、数々の宝物を目にして今回も「すばらしい・・!!」の一言に尽きるわけですが、その中でも代表的な宝物を2件紹介します。
![Photo Photo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/36/6f650d866becc86fb681176f3e5c07c5.jpg)
左の画像は、「平螺鈿背八角鏡」(へいらでんはいのはっかくきょう)という銅鏡の鏡背(裏面)の一部を拡大したものです・・。
聖武天皇の遺愛品リストである「国家珍宝帳」には、二十面の鏡が記載されていますが、現在では北倉に十八面のみが伝わっているうちの一面です。他の二面は鎌倉時代に盗難にあい、戻っていません。この銅鏡もそのときに大破して8個の断片に分かれていたものを、明治28年に修理し、不足する部位は銀三片を補足して復元されたものです。
白いヤコウガイを切った螺鈿や赤いコハクで尾長鳥や花を表現して埋め込み、文様と文様の間隙には白・青・緑色のトルコ石がちりばめられています・・。近年の調査で、銅、すず、鉛の含有率が漢から唐代の鏡と一致することから、中国からの品だという事が分かっています。
![Photo_2 Photo_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/00/1f0ee47f7b1621ba30368faf7477170e.jpg)
右の画像は、「白瑠璃碗」(はくるりのわん)というガラス製の切子碗です・・。合計80個の円形切子が連なり、隣り合う切子が接近しているため、全体では六角形が連続す蜂の巣のように見えます。画像では分かりにくいかも知れませんが、レンズ形にくぼんだ切子に反対側の切子が網目状に映り、透明度を生かした視覚効果が演出されているのが特徴です。
素材は鉛を含まないアルカリ石灰ガラスで、産地は西アジアとされています。類品や破片は、チグリス川とユーフラテス川に挟まれたイラクのキシュ遺跡や、カスピ海の南岸のイランのギラーン州などから多数発見されているため、メソポタミアからイラン北西部にかけての地域で5~6世紀頃に製作されたものと考えられています・・。(ササン朝ペルシャからシルクロードを超えて伝わってきたものだとされています。)
なお、同種の切子碗は世界各地のコレクションに例がありますが、いずれも土中によるガラスの銀化が進んでいて、当初の輝きと透明度を保っているのは、この切子碗が唯一で世界的に注目されている宝物なのだそうです・・。
話が長くなりましたが、現代ではまね出来ないといわれる最高技術でつくられた宝物の数々が展示されている正倉院展、是非一度足を運ばれて、すばらしい古代の文化に触れられてみてはいかがでしょうか・・・。
(唐招提寺など他の場所を巡った記事は、また後日お話します・・。)
今年の正倉院展には69件(うち18件が初出陳)の宝物が出陳されていて、数々の宝物を目にして今回も「すばらしい・・!!」の一言に尽きるわけですが、その中でも代表的な宝物を2件紹介します。
![Photo Photo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/36/6f650d866becc86fb681176f3e5c07c5.jpg)
左の画像は、「平螺鈿背八角鏡」(へいらでんはいのはっかくきょう)という銅鏡の鏡背(裏面)の一部を拡大したものです・・。
聖武天皇の遺愛品リストである「国家珍宝帳」には、二十面の鏡が記載されていますが、現在では北倉に十八面のみが伝わっているうちの一面です。他の二面は鎌倉時代に盗難にあい、戻っていません。この銅鏡もそのときに大破して8個の断片に分かれていたものを、明治28年に修理し、不足する部位は銀三片を補足して復元されたものです。
白いヤコウガイを切った螺鈿や赤いコハクで尾長鳥や花を表現して埋め込み、文様と文様の間隙には白・青・緑色のトルコ石がちりばめられています・・。近年の調査で、銅、すず、鉛の含有率が漢から唐代の鏡と一致することから、中国からの品だという事が分かっています。
![Photo_2 Photo_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/00/1f0ee47f7b1621ba30368faf7477170e.jpg)
右の画像は、「白瑠璃碗」(はくるりのわん)というガラス製の切子碗です・・。合計80個の円形切子が連なり、隣り合う切子が接近しているため、全体では六角形が連続す蜂の巣のように見えます。画像では分かりにくいかも知れませんが、レンズ形にくぼんだ切子に反対側の切子が網目状に映り、透明度を生かした視覚効果が演出されているのが特徴です。
素材は鉛を含まないアルカリ石灰ガラスで、産地は西アジアとされています。類品や破片は、チグリス川とユーフラテス川に挟まれたイラクのキシュ遺跡や、カスピ海の南岸のイランのギラーン州などから多数発見されているため、メソポタミアからイラン北西部にかけての地域で5~6世紀頃に製作されたものと考えられています・・。(ササン朝ペルシャからシルクロードを超えて伝わってきたものだとされています。)
なお、同種の切子碗は世界各地のコレクションに例がありますが、いずれも土中によるガラスの銀化が進んでいて、当初の輝きと透明度を保っているのは、この切子碗が唯一で世界的に注目されている宝物なのだそうです・・。
話が長くなりましたが、現代ではまね出来ないといわれる最高技術でつくられた宝物の数々が展示されている正倉院展、是非一度足を運ばれて、すばらしい古代の文化に触れられてみてはいかがでしょうか・・・。
ご無沙汰しています。
正倉院展、行かれたんですね。
実は、正倉院展の新聞広告や博物館のHPなどに
載っている「白瑠璃碗」を見るたび
『この中でキャンドル灯したら、絶対きれい♪』と
ひそかに思い続けておりました。
なんだかこう、幻想的な光が生まれるとともに
アラジンのランプのように、
炎と一緒に聖徳太子あたりが出てきそうな気がして・・
私にとって、すごく想像をかき立てられるお品です。
清水さんのブログで、白瑠璃碗を見たことが
嬉しくてつい書き込んでしまいました。
失礼いたしました<(_ _)>
確かに、白瑠璃碗の中でキャンドルを灯したら綺麗でしょうね・・。
記事にも書いているように、レンズ形にくぼんだ切子に反対側の切子が網目状に映るので、中でキャンドルを灯せば、キャンドルの光が一つの切子の中に無数に映り込んで、すごく幻想的な光景が生まれるでしょうからね。(絶対に中で、キャンドルを灯らせてくれないでしょうけど・・。)
それにしても、炎と一緒に聖徳太子が出てきそう・・というのは、すごい想像力ですね。
それから・・、入浴剤のブログ面白かったです。ちなみに、あの入浴剤はよく温まるのですか・・??
温まったかどうか、お肌つるつるになったかどうか
さっぱりわからないまま終わってしまいました(^^ゞ
最後のスイーツ系にいたっては、
香料(いちご)が、かなりのお子さま仕様だったので
さっさと上がりました。
やっぱり、ぬくぬくを期待するなら
バスソルトや、唐辛子エキス配合などがいいです♪
大手の雑貨店に行くと、
1回分ずつ色んな種類を販売してたりするので
自分に合った物を探し当てるのも、わくわくして楽しいですよ(*^^)v
でも、唐辛子エキス配合というのは、すごく温まりそうですが、ちょっと過激かも・・。
何か皮膚までヒリヒリしてきそうで、肌荒れになりそうですよね。(私は肌が弱いもんで・・)
雑貨店に行く機会があれば、ワクワクするような入浴剤を私も探してみようかな・・・。