今から11年前、未曾有の東日本大震災が発生しました。
その時、ちょうど、東京丸の内の本社の人と電話で話をしていて、今もビルがゆらゆら揺れ続けているとの事が、信じられない状況でした。
テレビのニュースを見ても、CMが全てACジャパンに代わり、要領を得ません。
原発が水素爆発を起こしましたが、日本のニュースでは、当時の枝野さんが「直ちに影響はない。」と繰り返すばかりでした。
しかし、海外のネットニュースをみると、既に大阪や京都にまで、メルトダウンした原発の放射性同位元素が大気中を流れて来ていたのです。
放射性同位元素漏れは起きていたものの、格納容器が大爆発を起こし、高濃度の放射性同位元素が一気に降り注ぎ、青森から東京まで数十年人が住めなくなると言う最悪のシナリオにならなかったのは、たまたま、いくつかの偶然が重なっただけでした。
パニックを防ぐための対応だったのでしょうが、国民の安全は二の次になっていました。
かなり後になってから、実は原発がメルトダウンし、放射性同位元素がぶちまけられていた事が公表され、汚染された土地の除染作業を行う事になりました。
結局、当時、一般大衆には真実が報道させず、大量の被曝が放置されたままの状態でした。
本来なら、マスクや雨ガッパの着用などで、直接皮膚に放射性同位元素の付着を防いだりする必要があったのです。
被曝の被害は、熱量は感じない火の粉が降りかかるのと同じです。火傷と同じ症状になります。
放射性同位元素による被曝は距離の二乗に反比例して減衰するので、距離が二倍になると、被曝量は1/4になります。
このことから、初期の対応が最も重要なのです。
当時ACジャパンCMの主要なスポンサーは、原発関係の会社も含まれていました。
世界中で、原発事故の影響について最も知らなかったのが、当事者であるはずの日本人だったのです。
それまでは、日本の報道は自由な社会の中、公正な真実の報道が行われているものだとばかり思っていましたが、そうでは無かったのです。
これ以降、NHKなども含めて、日本のニュースを疑わしく観てしまう様になりました。
しかし、原子力発電は、事故さえ起こさなければ、炭酸ガスなども排出しない、非常にクリーンなエネルギー発電です。
少量の放射性同位元素から、長期間安定したエネルギーを取り出す事が可能なのです。
資源の少ない日本にとっては、絶対事故を起こさない対策をとった上で、原子力発電を推進する事が、脱炭酸化を進める上でも必要なことになるのでしょう。
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