ヘッドライトの電球、、、
このふたつ、、、似ているんですけど全く違う電球なんです。。。
箱にも書いてありますが、、、
左 HS1 12V35/35W
右 H4 12V60/55W
電球の形状を表す記号と電圧・消費電力がこれで解ります。。。
ですが、、、パッと見た感じではどっちも同じように見えてしまいますよね。。。
比べると、、、ここが違うんです。。。
外周の爪の幅と、、、下部の突起の幅。。。
当然ですが、、、
消費電力も違います。。。
なんで?電球の違いの事なんかブログ記事に書こうと思ったかと言うと、、、
このバイクを整備していた時に、、、
オヤッ???
なんか?変???
って、、、って思い、、、電球を外して見たら、、、
やっぱり間違った電球が取り付けられていました。。。
このバイクの場合、、、HS1 12V35/35W の電球が正しく、、、
ですが、、、H4 12V60/55W の電球が取り付けられていました。。。
写真写りが悪いですが、、、下部の突起の幅がぴったりしていないのと、、、見にくいですがうっすら見えるワット数60/55???
なぜ?間違った電球が取り付けられていたのかは不明ですが、、、HS1が使われているバイクのレンズにH4の電球を取り付けが出来ちゃうので、、装着してしまったのかなあ???
H4のレンズにHS1は出来ませんけどね。。。爪と突起の幅が HS1>H4 ですので。。。
なので正規の電球 HS1 12V35/35W を取り付けしました。。。
このバイクの灯火の発電はフラマグ直の電気を使っていますので、、、
ライトの明るさは元通りに戻りました。。。
入庫時は暗かったんですよ。。。
間違った電球を取り付けした意図は???ワット数の大きな電球を取り付けると明るくなる???と思ったのかもしれませんね。。。
電球、、、違う電球を取り付けると、、、悪くする時もありますよ。。。
実は全く同じ間違いをしていた125ccスクーターのお客様が数日前に来店されたんです。。。
このお客様の場合は、、、
『電球を自分で新品に交換したんだけどライトが点かないんです。。。どこかスイッチとか壊れているのか見て下さい』、、、って。。。
で、、、お客様が手に持っていた電球のパッケージを見ると、、、よく乗用車用で2個セットで売っている電球を持って来ていました。。。
老メカ、、、そのパッケージを見て瞬時に間違った電球を使っている! と思い、、、電球を確認すると、、、やっぱり、、、H412V12V60/55Wでした。。
なので HS1 12V35/35W の電球に交換をしたところ、、、他には不具合も無くライトは点灯し修理完了! お客様は帰られました。。。
こちらのお客様の125ccスクーターの灯火の回路はバッテリー電源で点灯するタイプでした。。。
原付クラスの灯火の電源回路は最初に書いたタイプ フラマグ発電 と バッテリー電源 の2タイプがあります。。。
フラマグ発電のタイプはキーONだけではライトは点灯せず、エンジンを始動すると点灯します。。。
バッテリー電源のタイプはキーONでライトは点灯するタイプになります。。。
もし間違った電球を入れてしまった場合ですが、、、電球が正常に点灯しなかったり(明るく、又は暗かったり)フィラメントが切れてしまったりいたします。。。
電球が切れてしまうくらいでしたらまた交換すれば良いのですが、、、他の部分に有害な故障を引き起こす可能性もあります。。。
例えば、、、
◎ ヘッドライトのレンズが高熱で溶けてしまう。焼けてしまう。
◎ 電球のソケットが高熱で溶けてしまう。焼けてしまう。
◎ 灯火の電源回路の配線・中間のスイッチ(上下切り替えのディマースイッチなど)やリレーなどが高熱で溶けてしまう。焼けてしまう。
◎ バッテリーが上がってしまう。
ちょっと考えただけでもこのくらいの故障が予想されます。。。
実際に、、、ライトのレンズやソケット、ディマースイッチが焼けてしまって交換をした事も老メカはあります。。。
HS1 12V35/35W
H4 12V60/55W
約2倍の電気が流れますから、、、それなりに熱が発生しますので。。。
明るくしたいから H4 12V60/55W を入れちゃえ! なんて絶対にしないでください。。。
ヘッドライトの電球交換、、、簡単の作業なのでお客様の自身で交換する方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、、、
間違った電球の取付はしない様に注意してくださいね。。。
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