ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

誕生日

2006-04-14 03:24:17 | Weblog
明日(というか、もう今日)4月14日は、
ポンちゃんの14歳の誕生日。

昨年12月に慢性腎不全だとわかった時は、
まだ病気の事がよく分からなくて、
頭の中は「治らない病気」という言葉でいっぱいだった。
14歳の誕生日も迎えられないのかもしれないという不安で押しつぶされそうだった。

でも、今日ここでこうして、一緒にいることができる。
知っているすべての人に感謝したい気持ちでいっぱいだ。
特にネットで知り合った介護の先輩達や
同じように悩んだり工夫している介護中の人たち。
みんなに「ありがとう」と言いたい。

ポンちゃんは、14年前の6月に私のところに来た。
当時、まだ独身で一人暮らしだった私に、仕事のクライアントの担当者が
「猫を飼わない?」と聞いてきたのだ。
実家では、ずっと猫や犬、それにうさぎまで飼っていたし、動物は大好きだったけど、
一人暮らしで忙しい仕事のため帰宅の遅い生活をしていたので自信がなかった。
うやむやにしようとしたけど、その方はとても押しの強い姉御肌の人で
「今度の日曜日にうちに見に来て」ということで押し切られてしまった。
なんでも、5匹の子猫がいて、まだ1匹も貰い手がいないとか…。
見るだけみて、子猫と遊んで、うまく断って帰ってこようと決めた。

でも、でも、見てしまったのだ。
毛だらけの毬のようにコロコロ歩いているかわいい子猫達を…。
思わず口から出た言葉は「この子にします!」だった。
「ああ、いいわよ。その子なら、きっと他の誰も選ばないから」
えっ。私には一番かわいく思えるのに。
他の兄弟が小さいながらも、なんとなくヒマラヤンぽいのに
その子だけは、ただの灰色の全身まだらで、まさに醜いアヒルの子。
体も一番小さくて、他の子達がベランダの床の5センチくらいの角材を
うまく乗り越えていくのに、乗り越えられなくて、
上でへた~っと、なってしまう。かわいい。

ベランダの猫スペースには、ポンちゃんのお父さん猫とお母さん猫もいた。
ペルシャぽいぺしゃんこ顔のお父さんと、
どちらかというとシャム猫に似た、鼻の高いお母さん。
大人になってからのポンちゃんの顔は、二匹の中間の顔。

実は見に行くまで、その方の家のカップルの猫が
ヒマラヤンだとは良くわかっていなかった。
そういえば「毛が長いので服に付く」とか、聞いていたような…。
実家で飼っていたのは、みなトラとかブチとかの普通の猫だったし、
長毛種の事は全然知らなかった。
結局なんだかよく分からないまま、もらってきてしまった。
(後日、ホームセンターに行ったついでに、隣接のペットショップを覗いたら、
 ヒマラヤンの子猫のケースに、8万円の値札がついていてビックリ!)

愛媛のポンジュース(POMジュース)の段ボール箱に入れられて
もらわれてきたから、ポンちゃん。
それから、14年間ずっと私と一緒にいます。
そして、これからもずっと一緒にいたい、できるだけ長く。

最初の頃は仕事が忙しくて、あまりかまってあげられなかった。
そして、その後も子供の事、仕事の事でさらに大変になって…。
ごめんね、ポンちゃん。
ポンちゃんが病気になって今、初めて一番たくさんの時間を
使ってあげてる気がするよ。
私がどんなに大変な時でも、変わらない愛情を込めて
いつも一番最初に玄関に迎えに来てくれていたのは
ポンちゃんだったのにね。

知らない間におじいちゃんになってたんだね。
もう、時間は戻せないけど、これからは1年1年が毎年10年分くらいになるように
いっぱい一緒にいるからね。
ポンちゃんが最初、すごい泣き声にびっくりしていた
赤ちゃんだったばあやも大きくなって、注射の手伝いをしてくれるくらいになったよ。
みんなポンちゃんの事、応援してるんだよ。
みんなポンちゃんの事が大好きなんだよ。
ポンちゃん、これからもずっと、ずっと一緒にいようね。


●4月13日のポンちゃん●

アボキャットフィッシュ缶 135グラム(4回に分けて)
アボキャットビーフ缶    15グラム
サナベルシニア・ドライ    5グラム
鰤(焼)          10グラム

自宅輸液 180cc

バソトップ 1/2錠
セファランチン 1錠
ネフガード 2粒
クレメジン 1CP
シャンペットプロ 2グラム
ハーブチンキ(ホーソンプラス) 0.5cc
ペットチニック 0.5cc

おしっこ 9回(420cc)
うんち 1回