ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

ポンちゃん小物入れ

2009-09-07 01:01:00 | Weblog
小学生の夏休みの宿題には自由研究というがある。
この夏、りんごはテーマを「やきもののできるまで」に決めた。

「山から粘土を取ってきて、手びねりで形を作って素焼きをし、
絵付けをしてからうわぐすりをかけ、本焼きをするまでの過程」を
イラストを沢山入れて図解したものと、
陶芸作品自体を制作した。

もちろん、粘土を山に取りにいったわけではないし、
自宅に窯があるわけではないので、
その辺のところは専門のお店にお願いして
店内で作業させてもらった。

制作したのは湯飲み茶碗とサラダ用の小鉢だが、
余った粘土でおまけの「ポンちゃん小物入れ」も作った(写真)。
この小物入れの実際の大きさは5センチ×8センチくらいで
そんなに大きくない。
中に何か入れて、ポンちゃん人形のついたフタをする。

う~ん、何を入れようかな~、
ポンちゃんに関係のある何か……。
毛では、たくさんありすぎるしなぁ。

いろいろ考えていたら、ふと乳歯の事を思いだした。
1992年の秋頃だったか、
ある日、ポンちゃんが上唇と下唇が付かないような、
かすかに口を開けているような、変な顔をしていた。
口を開けて見てみたら、ちょうど下の歯に押されて抜けた乳歯が
ひっかかったままになっているところだった。
それを手で取って、どこかにしまったはず。
どんなケースに入れたのかも覚えている。
ただ、それがどこにあるのか…(汗)。

その後、2回の引越で「開かずの段ボール箱」が
いくつも出来てしまったので、
きっとあれを開けないとダメだよなぁ。
仕方ない、いよいよ作業の時が来たか。

ポンちゃんには骨壺というものがないので、
この小物入れに歯を入れたら、
それが替わりの物のようになるかも知れない。

そして、お留守番の方々

2009-09-05 17:46:48 | Weblog
おとなしく待っていてくれたこの方々。

ジョージィ君、ポージィ君のお世話は
お正月に頼んだのと同じシッターさんにお願いした。

8日目の午後早くには帰宅する予定だったので、
シッターさんに来ていただいたのは7日間。
5日目には、玄関から入って来たシッターさんが
「ポージィ君~」と呼ぶと、ポージィ君が、
「ジョージィ君~」と呼ぶと、ジョージィ君が、
ちゃんとお迎えに出てくるほどに慣れたらしい。

ううう。私が外出から帰った時でも出てこないのに?
それとも、ふたりとも猫が変わったのか?

シッターさんの真似をして試しにやってみた。
玄関で靴を脱ぐ前に、奧に向かって
「ジョ~ジィ~君~!」

バリバリバリバリ!

聞こえるのはパソコンチェアの背もたれでツメを研ぐ音。

もう一度、「ジョ~ジィ~くぅ~ん!」

バリバリバリバリ!(奧から音だけ)

だめだこりゃ。
ジョージィ君が、前から毎日ツメ研ぎ替わりにしていた
パソコンチェアの背もたれは、
ついに中身のウレタンが見え始めてしまった。

2匹とも玄関にお迎えに出ていくほど
シッターさんの訪問を歓迎していたなんて、
きっとたくさん遊んでもらったんだね。
良かったね~。

一時は、ポージィ君の首にしこりがある事がわかって
もしかしたら旅行もキャンセルになるかも知れないと思ったが、
旅行も行けたし、2匹とも元気で過ごしていたようで安心した。

写真はまるで二段ベッドで寝ている兄弟みたいなG&P。
本当はキャットタワーの3段目と4段目(屋上?)。

イギリス物語 7

2009-09-04 01:27:17 | Weblog
必死に頭を壁に押しつけているばあや。
ハリー・ポッターに詳しい方なら
ばあやが何をしているのか、もうおわかりですね?

ロンドンでの宿泊先ホテルが、
キングスクロス駅からたまたま徒歩圏内だったので
現地最終日の夕飯の後に行ってみた。
ホテルのロビーで待ち合わせたツアーメンバーは、
おばあちゃんの荷物持ちで来ているという男子大学生と、
お母さんと二人で旅行をしているという女子大学生、
そしてばあや、りんご、私の、合計5人。

キングスクロス駅はベルギーまで一気に行けるユーロスターの
始発駅という事もあり、とても大きな古い駅だった。
昔ながらの煉瓦造りの建物の中の沢山のプラットホームの中に、
壁が古い煉瓦のまま残されているプラットホームがあった。
ここがあやしい気がする。
この3番線だったか、4番線だったかのホームの手前に
ちょうど駅員がいたので聞いてみた。

でも何と言えば通じるのか?
「あちらの世界への入口はどこですか?」なのか(笑)?
きっと毎日、大勢のファンが来ているに違いないと思い、
無難に Harry Potter's placeという言葉で聞いてみたら通じた。

そして目星をつけた通り、
その3番線だったか4番線だったかで映画の撮影をしたらしい。

「でも乗車券を持っていないとホームに入る事はできない、
 ナントカカントカが9番線の近くの
 ホニャララの向こうにあるから、行ってみたら?」
という風な事を言われた(英語力不足のため翻訳不完全)。
同行の大学生にもそのように聞こえたというので
古い駅舎の端の方に行ってみたら、
さすがユーモア精神に溢れた国、イギリス。

わはは。ありましたよ。
一日に何人もの子供達が来て頭を押しつけているという場所が。

9 3/4番線。
5人ともトライしたのだが、1人もあちら側に行ける事なく、
なぜか全員日本に帰国できてしまったのだった(笑)。

イギリス物語 6

2009-09-04 01:21:25 | Weblog
湖水地方はイングランドの北部にあり、
スコットランドとの境に位置していてロンドンよりもかなり冷涼。
氷河時代に出来たといわれる大小さまざまな湖がある。
その中で一番大きな湖・ウィンダミア湖の近くを
レイクサイド&ハーヴァースウェイト鉄道の蒸気機関車が
白い煙をもくもくと上げて走っている。
走り方も現在の電車に慣れた我々には、ゆっくりに感じられ、
レトロな車内から眺める風景もゆっくりと後方に流れていく。
写真下がハーヴァースウェイト駅の駅舎。
寄せ植えの花の色まで建物とコーディネイトされていて
とてもカワイイ。

このウィンダミア湖の近くにはピーターラビットの作者、
ベアトリクス・ポターが半生を過ごしたヒル・トップ農場もある。
そして、隣のコニストン湖との間あたりには、
ポターの夫の事務所だった建物を利用したギャラリーがある。
今回はこの2ヶ所は訪れなかったのだが、
初めてのイギリス旅行の時には行ってみた。

後で調べたらバス便があったのだが、当時の私はそれを知らなかった。
それで宿泊していた湖の反対側の街から、
まず、湖が狭くなっている所をいかだのようなボートで対岸に渡り、
文字通り、野を越え丘を越え、1日に20km以上も歩き、
ヒル・トップ農場とギャラリーを見てきたのだ。
徒歩で回ると、色んな事が良く見える。
途中の小さな村のグロサリーでベリー類やチーズを買って、
ランチ替わりにした事なども良い思い出だ。

特にファンではないのだが、ギャラリーに展示されていた
ピーターラビットの原画には舌を巻いた。
初版発行当時にポターの希望で、絵本は手のひらサイズに作られた。
そしてなんと原画もそのサイズだったのだ。
当時の印刷技術には拡大や縮小というものがなかったのだろうか。
動物の毛並みなど、これは筆で描いたの? 針(笑)で描いたの?
と思うほど細かくて、ポターさん、かなり器用な方だったようだ。

イギリス物語 5

2009-09-03 00:45:27 | Weblog
動物を愛するお国柄のイギリスでは
犬も一緒にレストランに入れる。

牧場が多い、保護されている自然が多い、などの環境の中で
動物を目にする事がとても多かった。
一番多かったのは、丘陵地帯に放牧されていたヒツジ(笑)。
ヒツジを追い込む役割をする牧羊犬が技を競うTV番組が
大まじめに放映されているのだから楽しい。

ロンドンから湖水地方に向かうバスの中から見たヒツジは
合計で何千頭という単位だったかも知れない。
ヒツジ、ヒツジ、ヒツジ、ヒツジ、ヒツジ、ヒツジ、牛、牛、牛、
たまに馬…、くらいの割合だった。

ばあやはバスの窓際の席に座っていたので、
時々、路肩を見下ろしていたら、
1日で5度も野ウサギを見かけたと言っていた。
牧場と道路の間の繁みから飛び出して来たんだとか。

そう、あの「ピーターラビット」の作者、
ベアトリクス・ポターも自分のペットのウサギや、
別荘地で見たウサギ達から物語の着想を得ていたのだから、
沢山いるはずだよね、ウサギ。

ツアーのグループの中には朝の散歩でリスを見かけた人もいた。
ガイドさんの話では、
以前、赤リスという種類が増えすぎたので捕獲していたところ、
今度は減りすぎて絶滅の危機に瀕しているのだとか。
ピーターラビットの影に隠れてマイナーな
知る人ぞ知るイギリスの動物絵本「リトルグレイラビット」の
お話しに出てくる赤毛のリス「スキレル」の顔が頭に浮かんだ。

写真は湖水地方にあるアトラクションとギフトショップの
「ピーターラビットの世界館」の中の展示の一部。
アトラクションは絵本の場面まんまに再現した立体の展示を
見て回るというだけのものだが、子供受けしていた。

イギリス物語 4

2009-09-03 00:43:35 | Weblog
一時は日本でも大ブームだったイングリッシュガーデン。

ご当地イギリスではもちろんブームではなく、生活の一部。
リタイアしたイギリス人がもっとも憧れるのは
毎日庭いじりをする生活なのだとか。

マナーハウスや貴族の館では、広大な庭の手入れを
庭師を雇って行っているのだろうけど、
私たちが見学したキフツゲート・コート・ガーデンズは
3代かけて家族で造り上げてきたものだそう。

イングリッシュガーデンというと平坦なガーデンを想像するが、
ここは崖まで含んでおり、広い土地にはかなりの高低差がある。
ツアーのグループの中には階段を避けて、
全部見なかった人達もいるくらいだ。
写真には掲載していないが、崖の斜面に
大きな松の木(たぶん)が生えているダイナミックな庭は
イングリッシュガーデンのイメージを覆す物だった。

館の近くには優しい色合いの花々が咲き乱れ、
このガーデンから生まれたという新種の薔薇「キフツゲート」も
7月上旬には見頃だったということだ。

イギリス物語 3

2009-09-02 01:11:08 | Weblog
日本でもめったに見られなくなった茅葺き屋根の家。
原料の茅が入手困難なのと、
屋根を葺き替えられる職人さんがあまりいなくなったので
維持するのが大変なのだとか…。
飛騨高山などで、普通の民家として使われているのを
見たことがあるが、
イングランドでも、ところどころに残っている。

写真上はかの有名なシェイクスピアの奥さん、
豪農の娘だったアン・ハサウェイの生家。
現在は有料で内部が公開されており、
15世紀の衣裳を身にまとった人達が案内してくれる。

写真は下は、たまたま散歩中に通りかかった一般人の家。
普通の人が、こんな風にメンテナンスをして
綺麗に維持しながら15世紀の家に住んでいるのだから
なんとも素晴らしいことだ。
ここ以外でも何カ所も茅葺き屋根の家を見かけた。

イギリス人の家(住居)に対する執着は強い。
衣・食・住のうち一番重要視するのは「住」なんだそうだ。
古い家にもとても愛着があるようで、趣味の世界と言ってもよい。
Lilliput Laneなんていうミニチュアハウスのシリーズもある。
これがまたとっても可愛いのだ。

イギリス物語 2

2009-09-02 01:08:33 | Weblog
イングランド南西部にあり、
コッツウォルズと呼ばれる小さな村や街の点在する地方。
私がイギリスに行くのはここを訪れるため
と言っても良いほど、大好きな場所だ。

写真上はバイブリーという村。
テキスタイルのパターンや絵画で有名な
ウィリアム・モリスが18世紀に住んでいた事もあるという。
なんとも郷愁をかきたてられる風景である。

ばあやが旅人として風景に溶け込んでいる写真の
左側の家並みには、現在でも普通に人々が暮らしており、
古い物を大切に上手に使っているイギリス人の
生活がうかがえる。
この地方の古い家並みがこんな風に残っているのは、
むかし盛んだった羊毛業が、他の地域や
オーストラリアなどの安価な羊毛に取って代わられ、
地域的に貧乏になってしまったために
建て替えができなかったせいとも言われている。

下の写真はカッスルクームという小さな小さな村。
以前は、宿泊施設を兼ねたマナーハウス(領主の館)が
1軒あっただけなのに、
今回の旅行では他のホテルやティールームが2軒できていた。
観光化の波はこんなところまで押し寄せているのかと実感。

でも、そこはイギリス。
ナショナルトラストを初めとした世間の目は
きっとこの程度で観光地化をくい止める事と思う。

イギリス物語 1

2009-09-01 00:01:13 | Weblog
この写真の猫ちゃんはどこにいるのでしょう?

ブロンズ製の高さ40センチくらいの猫の像。
紀元前600年頃つくられ、
ネコの姿をした女神バステトを表したものらしい。
古代エジプトではネコは神聖な動物として大切にされて、
ミイラもなっていた。

大英博物館の誇る古代エジプトコレクションのなかでも
このネコの像は特に素晴らしい出来ばえのものとして、
至宝のひとつに数えられている。
この像を寄贈した英国人軍人の名前をとって、
"the Gayer-Anderson cat"とも呼ばれるらしい。

という訳で、15年(!)ぶり3回目のイギリスに
行ってまいりました。
過去2回は自由旅行で、現地でレンタカーを借りて
(運転は同行の友人、自分はナビゲーター)
気ままに行きたい所を回っていたのだけど、
子供ふたりを連れての今回の旅行で、それは無理。
初めて添乗員同行のパッケージツアーに参加して
すべておまかせで精神的にはのんびりと、
でも過密スケジュールで肉体的には忙しく、
観光してきた。
私にとって、ほとんどが行った事のある場所だったけれど
中2のばあやと小6のりんごには全てが新鮮だったようで
大喜びだった。