ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

ところ変われば…

2008-05-15 01:16:19 | Weblog
この子達はうちに来た新しい猫さん、
ではありません(笑)。
2006年12月の記事にも紹介した事のある
アメリカの知人宅の猫達、BuckyとHenry。
その知人はカワイイ動物が大好きで、
良くカワイイサイトのURLを送ってくれる。
当然、英語のサイトなので見ても良く意味がわからない事が多いが
彼女曰く、cuteness is very translatable!!!
という事だそうで、た、確かに、その通り。
かわいいスコティッシュホールドの育児日記だとか、
カバとカメが仲良くなった話だとか、
「にゃるほど~」というようなものを探しては送ってくる。

今回は彼女自身の猫ちゃん達の写真を送ってくれて、
タイトルは「ジャイアント シナモンロール」だそう。
所変われば、品変わるってやつかしら。
日本では「猫だんご」と呼ばれる状態が、アメリカでは
シナモンロールなわけね。
それに、白い毛の部分がちょうど良い具合に
粉砂糖のグレーズみたいについているし。

この間、ポンちゃん(POM-Chan)が他界した事を知らせた時には
どうしてPOMだったの? ジュースに関係あるの?と聞いてきた。
もちろん、ポンちゃんはもらわれてきた時に入っていた箱の
和歌山のポンジュースのPOMなんだけど、
彼女が言っていたのは別のジュースの事だった。
アメリカに和歌山のみかんジュースがあるはずもなく、
別のPOMジュースがあったのだ。
とってもキュートな丸い瓶で、これはこれでポンちゃんぽい。
調べてみたらpomegranateは、ザクロの事だった。
これもまた、ところ変わればというやつね。

ザクロの木は実家の自室の窓をあけた目の前に立っていて
時期になると、セルロイドかと思うようなツルツルの朱色の花をつけた。
また、実も食べる部分は少ないものの、
陰影のある七変化のような色合いをしていたので大好きだった。

あの木も、POMだったんだね。

里子探しはむずかしい

2008-05-04 01:23:48 | Weblog
ほとんど猫に触る機会がない(ため息)。

先月、ばあやの小学校の卒業謝恩会で隣の席になった
よそのお母さんがアメリカンショートヘアーを飼っていたので
買ったままになっていた猫砂9袋を差し上げる事になった。
それを届けがてら、猫ちゃんに触らせてもらったんだけど、
その猫ちゃんの毛の質感は、ポンちゃんとは全然違っていて
こんなにも違うんだ!とすごい驚きだった。
アメショさんが全員そうなのかわからないけれど、
普通の部分は柔らかい毛で、渦巻き模様の濃い色の毛は硬い。
ポンちゃんの毛は、濃い色も薄い色もその子の柔らかい毛より
さらに柔らかくて、例えるとフワフワの生クリームが
毛になった(意味不明?)ような感触だった。
16年近く毎日感じていたあの感触。
求めてしまうのは、やっぱりあのフワフワ感なんだよね。

猫のいない生活はとても寂しく感じて
毎日のように里親募集のサイトを徘徊しているのだが、
これは!という子に出会う事が少ないし、すぐに決まってしまう。
自分の中で、出来れば長毛で…、青い目で…と、ポンちゃんの
面影を追い求めている部分があるからむずかしいのだけど、
それにしても里親募集の長毛の仔猫君達は倍率が高い。

今まで、直接保護主さんに連絡をとっただけでも4件。
連絡するかどうか迷っているうちに(と言っても1日くらいの間)
「応募多数のため一旦締め切ります」と表示されたのが1件。
その子はmixの茶トラ長毛君で、お顔もなかなかのハンサム君で、
「ほほぅ~」と思って、ばあやとりんごに見せようと思っている間に
あっと言う間に募集締め切りになってしまった。
やっぱり誰もが「ほほぅ~」と思ったのね(涙)。

連絡をとった4件の中で最初の猫ちゃんは、野良ちゃんではなく、
血統書付きの子が、家庭の事情で里親さんを探している
という案件だった。
私にとって血統書に意味はなく(ポンちゃんも取ってもらわなかった)
その白いチンチラ3歳君がかわいかったからの応募だったんだけど、
実はすごい数の応募者がいたようだった。
でもなぜか若干名を残した一次審査(?)は通過したらしいのだが、
飼い主さんと、こちらとで都合の合わない部分があり、
その時点で辞退させていただいた。
チンチラ君、良い里親さんに巡り合えたかな~?

次の猫ちゃんは、3か月のサバトラのmix長毛ちゃんで、
掲載されていた写真の堂々とした態度がアピールしてきた。
体型はチンチラで、毛だけが縞模様になった感じで、
顔はトラ猫の仔猫の典型的なかわいいお顔!
掲載された翌日に連絡をとったのに、この子もすぐに決まったらしく
それと前後して掲示板からも消えていた。
一緒に出ていた妹猫(茶トラmix長毛)ちゃんも消えていたので、
やっぱりmixの長毛ちゃんは予想以上に人気があるらしい。

上記の子達は、青い目ではなかったのだが、
今度は青い目の男の子を見つけた。
ラグドールか何かのmix長毛君で、すごく綺麗な青い目。
保護場所も隣市で、「これは!」と思えたのだが
感染していた病気の注意書きがあった。
草むらで保護した兄妹の2匹がふたりとも感染していたらしく、
大した病気でないなら全然かまわなかったのだけど…。
犬猫病気相談のサイトで調べてみると、
「完治する事はなく、生涯再発を繰り返し、薬も抗体ができて
 効かなくなる事が多いのでむずかしい」とあった。
念のため、ちょうど保護者会でお会いしたN先生にも確認してみた。
先生の話では、再発の頻度は高くて、体調を崩した時だけでなく、
季節の変わり目などにも出てくるうえに他の部分に転移する、
との事だった。
青い目君には本当に申し訳なかったけれど、最初のメールの
24時間以内に事情を伝えて、お見合いの申込みをキャンセルした。
よく調べないで連絡して本当にごめんね。
今のおばさんには、不治の病と闘う体力も経済力もないんだよ。
それから、特に気力が。
また「具合が良くなった、悪くなった…」とやっていたら、
おばさん自身が躁鬱状態で具合が悪くなってしまいそうだから。

そして、まためげずに里親募集サイトをチェックしまくる毎日。
今度も見つけた! と思った次の瞬間ガッカリ。
某保護団体のBBSで、この子は短毛なんだけど目の青さ、
色合いがポンちゃんにそっくりなシャムmix君、2か月。
シャム猫を全体に丸くしたようなお利口そうな男の子の
写真をみて、うひゃ~と悶えていたら、すぐ下に
「お見合い決まりました」と1行の書き込みが(涙)。
しかもそれは、私が記事を見た2時間前の書き込み。
それでもめげずに「万が一、何かの都合で決まらなかった場合は
第二候補にしてください」とメールしておいたんだけど、
「幸い、お見合いも成功してそのまま家族になりました」
とおめでたい返信があった。
シャムmix君、幸せになってね!

おばさんのこんな様子をポンちゃんはどう思っているのか?
それは前にアニマルコミュニケーターさんが言っていた
「ポンちゃんは、おばさんは動物からもっと学ぶべきだ
 と言っていますよ」
という言葉にヒントがあると思う。
良く他の人が亡くなった猫に言われる事の多い言葉、
「他の猫も私のように幸せにしてあげてね」
とかではないのが気になるけれど(笑)、
コミュニケーターさんの解釈は
「早く新しい猫さんを迎えたらいいですよ」だった。
私が、でもポンちゃんはそれをどう思うだろうかと聞くと
「嫉妬はない。あるのは愛だけだ」
というメッセージがかえってきた。
人間と違って、「自分以外はだめ」なんて言う心の狭い
犬や猫はいないと思う。
少なくとも、ポンちゃんはそう言ってくれたらしいので
里子探しにも後ろめたい気持ちはない。
でも、これもご縁という事なのか、今は決まらなくても、
来るべき子が来るべき時にやってくるのかなぁ。
それは、来週かも知れないし、数カ月先なのかも知れない。

※画像は1年半くらい前のポンちゃんとばあや&りんご姉妹。